経絡と指圧

経絡と指圧

「指圧」という手技療法を経絡の虚実の変動と考え合わせて定義した“経絡指圧”の全容。指圧の治療原理の確立について、ひたむきに臨床を通じて研鑚したもので、その根拠を経絡におき、指圧の東洋医学的理論を確立した。

ISBN:978-4-7529-3008-2
著者増永静人
仕様A5判/420頁
発行年月1983/7/7
3008-0
定価 本体 4,200円+税
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推薦のことば

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月刊「医道の日本」で、「鍼灸師のためのカルテ講座」を連載中の津田篤太郎先生が、「多くの人に読んでほしい」と絶賛する書籍があります。故・増永静人の『経絡と指圧』。昭和58 年に初版を発行したロングセラーです。NHK「総合診療医ドクターG」への出演を始め、テレビやラジオなどでも活躍する最先端の臨床医に、オススメする理由をうかがいました。

――津田先生は昨年、『漢方水先案内』(医学書院)を上梓されました。その中で、増永静人のことについて詳しく書かれていますね。

 

津田   はい。実はあの本、表向きのテーマは漢方なんですが、私が密かに込めた裏のテーマは、「増永先生を多くの人に知ってもらおう」というものなんです(笑)。というのも、本の原稿をまとめることができたのは、『経絡と指圧』を読んだことが大きかったからです。
  原稿を執筆していた当時、私は北里大学東洋医学総合研究所で、漢方の勉強をしていました。そこで、医史学の研究員で鍼灸師の天野陽介さんが、「増永静人を知っていますか? 京大だから津田先生の先輩ですよね」と、『経絡と指圧』を貸してくださったのです。増永先生の漢方や医療全体に対する考え方から、インスピレーションをたくさん得ることができました。

 

――津田先生が感銘を受けた部分は、どんなところですか?

 

津田   増永先生が大事にされていたことの中に、私は、「心」と「触れること」があると考えています。「心」を大事にされていたことは、増永先生が大学で心理学を専攻されていたことと無関係ではないでしょう。日本で西洋医学が発展するにつれて、医療の守備範囲から、人間の心の部分が失われてしまった。そのことを増永先生は指摘されています。臨床では、心が関係している場面はたくさんあります。それこそ、人間関係やストレスによって、病気になるわけですから。増永先生は、患者の精神的な問題に向き合っていく方法を説いています。医療者として、「どのように患者さんと接していくか」というヒントを得られるのではないでしょうか。
  もうひとつは、「触れること」です。
  西洋医学の触診と、指圧診察における切診では、使っている感覚が異なるという増永先生の考えは、とても興味深いものでした。指圧の切診で働く感覚は、増永先生によると、「原始感覚」という生命の実体をつかむ感覚なのだそうです。そもそも、触れることが指圧の基本です。
  人が人に触れるところに、指圧の価値があります。ロボットではいけないわけです。指圧を単に押すだけだと考えている人と、手で触れることに意味があるとわかっている人では、その効果は違うように思います。

 

――「触れること」は、治療家だけでなく、すべての医療者にとっても大事なことですね。

 

津田   そうですね。そういった意味では、『経絡と指圧』はすべての医療者にオススメの本です。また、私は、指圧がもっと一般の家庭にも広まってほしいと思っています。指圧は、ある側面から見れば「誰でもできる手技」です。もちろん、プロフェッショナルが行う指圧と、家族が家族に行う指圧とでは、役割や効果が異なります。ただ、先ほど述べたように、人が人に触れることに意味が合って、触れることで心が通い合い、家族が仲良くなれたり、そこからよい社会が築けたりするのではないか。指圧には、そんな可能性も感じています。
  指圧のよさをわかっていただくために、治療家、医療者だけでなく、一般の人にも増永先生の『経絡と指圧』をオススメしたいですね。

●津田篤太郎

1976年京都府生まれ。京都大学医学部卒業。現在、聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長、北里大学東洋医学総合研究所客員研究員。

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