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日本鍼灸史学会が第19回学術大会を開催 [2011.12.28]
特別講演で渡部武氏は、古代における生体解剖について『孝経』などを引用しつつ言及した
日本鍼灸史学会は2011年11月19日、20日の2日間にわたり、京都市勧業館みやこめっせの大会議室にて19回目となる学術大会を開催し、およそ80人が参加した。
1日目は渡部武氏(東海大学文学部特任教授)の特別講演「精気―中国古代の食と人体―」と一般講演16題、2日目は一般講演20題、合計37題の発表があった。一般講演は「脈診」「中国の鍼灸」「日本の鍼灸」「医経」「婦人、小児の病証・脈診・鍼灸」などのテーマごとに組み立てられ、古典医書の比較や分析を研究目的とした演題が目立った。例として一般講演5「中国の鍼灸②、朝鮮の鍼灸」では、『普済方』『医林集要』『鍼灸聚英』『医学綱目』『東医宝鑑』の鍼灸条文の解析結果を紹介した。一般講演7「医経③」では堀江奨氏(秋田県)、山田恵美氏(東京都)、渡部栄輝氏(同)が『素問』の顧従徳本、金刻本、古林書堂本、古鈔本を比較し、字句の異同を詳細に報告した。また、一般講演2「中国の鍼灸①」の山見宝氏(愛媛県)による「上部督脈と百会穴の主治症の比較」、寺阪嘉峰氏(同)の「黄斑変性症の一症例(天柱穴主治症の考察)」では、愛媛県立中央病院東洋医学研究所での臨床と古典とを関連づけて発表した。
開催地の京都は紅葉見物の観光客でにぎわう時期だが、本大会の参加者はこの2日間会場に「缶詰」状態となり、配布された膨大な資料やスライドを眺めながら講演に聞き入っていた。





