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経絡治療学会学術大会の見所を聞く!
樋口秀吉氏インタビュー [2010.03.22]
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3月28~29日の2日間にわたり、宮城県のホテル仙台プラザにて、第25回経絡治療学会学術大会仙台大会が開催されます。「脈と経絡治療」をテーマに掲げた今大会の見所について、大会会頭を務める樋口秀吉氏にお話をうかがってみました。 |
――今大会のテーマは「脈と経絡治療」ですが、このテーマの狙いは何でしょうか。
樋口 西洋、東洋を問わず、身体の状態を知るには、脈を診ることが必要不可欠です。病院に入院すると、必ず毎日、血圧、脈拍、体温などを診られますよね。私たち、鍼灸師はその脈をもう少し詳しく診ることによって、身体の基礎生理状態(臓腑経絡の状態、虚実、寒熱など)を知り、治療方針を立てていきます。
ですから、鍼灸師の診察において大きなウエイトを占めている脈診について、共通理解を持つことが重要になってきます。学会として後進を育成していくうえで、どのような基礎知識と感性を持たせていけば共通理解ができるのか。今大会では、それらの方向性を導き出せればよいかなと思っております。
――樋口先生の会長講演「脈状診の問題提起」では、どのようなことを伝えたいと考えていますか。
樋口 経絡治療学会の脈診は、寸口脈を診る方法を中心にとらえています。つまり、六部定位脈診として左右の六部の脈の強弱を比較し、それを経絡の虚実ととらえる治療をしてきました。
しかし、それで治療は成り立ちますが、どうしてこのような強弱が出てきたのかという病態把握をするには、比較脈診だけでは困難なところがあります。そこで、脈状診という脈の形を診る方法を取り入れてきました。
脈を比較して診る方法は、どちらが強くて、どちらが弱いかですからまだ理解しやすいです。しかし、脈の形となりますと、感覚に個人差があります。それを言葉や文字で表現するとなるとさらに困難で、どうしてもばらつきが出てくるんですね。
それをどのようにしたら、共通理解と感性を持つことができるのか。これを学会として新たに構築していくことが、経絡治療学会の今後の発展につながっていくものと考えています。今大会がそのきっかけになればと考えていて、このような大それた標題になってしましました。冷や汗ものですね。
――特別講演「寸口脈と科学性」(山家智之氏・東北大学加齢医学研究所教授)が目を引きます。
樋口 「脈診」は、何千年という伝統のなかで受け継がれ、現在も生きている診断法ですが、その伝達方法は術者が経験したものをそれぞれの表現で口伝または文章化するなど、客観的とは言えませんでした。
特別講演では、脈診で得られる情報を医学的、客観的に測定し蓄積するという、世界で初めての試みについての研究成果を、ご報告していただけると思います。
抄録によりますと、山家先生は「脈診器」を開発し、橈骨動脈の動脈圧波形が、心機能のみならず、様々な生体情報の影響を受けていることを述べておられます。また、その脈診器の安全性・有効性・再現性を確認した上で臨床応用も試みられているとのことで、是非皆さんに聴いていただき、脈診についての考えを深めていただければと思います。
――実技の「スキルアップセミナー」が2題ありますが、どのような内容になりそうか教えてください。
樋口 これは、ベテランの先生方が臨床でこれまで培ったなかから「こうすれば臨床効果が上がり、臨床全体のレベルアップができますよ」というコツや奥義を披露していただくセミナーです。
首藤傳明先生(首藤鍼灸院)には、浅い鍼で治療効果をアップさせる施術を、そして馬場道敬先生(馬場回生堂鍼灸療院)には、単刺処理での脈の調整、症状の軽減処理法と共に軽快な鍼さばきを披露していただきます。意図的ではないのですが、ともに九州からの先生となりました。お二人とも臨床経験が長く、臨床実績を持っており、さらには海外でも経絡治療の普及活動を行っている点でも共通しています。
会場ではモニターを使って手元をアップにして、映し出します。是非、実際に見て真似て自分のものにして、臨床に応用していただきたいです。
――その他のプログラムの見どころについて教えてください。
樋口 今回は脈についての講演を組んでおり、会長講演、教育講演と脈についての話になります。それぞれの話の中から、これから自分の臨床の中にどのように脈診を利用していけばいいのかという、自分の診察での脈診の位置づけを考える材料がたくさん出てくると思います。
研究発表においても、先生方が臨床で経験した貴重な症例を紹介してくれますので、皆様の今後の臨床に参考になるしょう。最後の目玉になっているシンポジウムは、脈について今後の学会の糧となる内容になりますから、必見です。
今回のような豪華キャステングでの大会は他にないと思いますよ。いずれも見逃せないプログラム内容になっていますので奮ってご参加ください。ただ会場の予約準備が遅くなり、広い会場がとれませんでした。すでに会場のキャパを超える参加登録があり、多少窮屈になるかと思いますが、その点についてはご勘弁ください。
――初めて仙台に来る方もいらっしゃると思います。仙台ならではの見どころがありましたら、教えて下さい。
樋口 仙台は「杜の都」と称される通り、自然豊かな街です。大会会場が面している定禅寺通のけやき並木は、仙台市のシンボルでもあります。仙台近郊には、秋保温泉、作並温泉などの温泉街や、日本三景の松島もあり、日ごろの疲れを癒しに足をのばされるのも良いと思います。
あと食べ物では、仙台と言えば、牛タンが有名ですよね。厚くて柔らかくて美味しいですし、お土産にすることもできます。それから、宮城は三陸の新鮮な海の幸や地酒も美味しいです。他にも、笹かまぼこ、萩の月、仙台味噌、ずんだもちなどのお土産も人気があります。仙台駅を利用される方でしたら、仙台近郊の有名旅館の女将が監修した仙台駅限定の「女将のおもてなし弁当」がお勧めです。ボリュームもあり見た目も美しく、とても美味しいですので、お帰りの際には是非ご賞味ください。
もっと詳しく知りたい方は、大会スタッフに気軽にお尋ねください。それでは、学会でお会いいたしましょう。
―― 今から行くのが楽しみになってきました。ありがとうございました。
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第25回 経絡治療学会学術大会 |





