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ゴッドハンド・妻木充法氏の
南アフリカワールドカップ現地レポート [2010.06.14]

アスレティックトレーナー界の重鎮であり、「ゴッドハンドを持つ男」と称される妻木充法氏。FIFA(国際サッカー連盟)の要請を受け、妻木氏は現在、南アフリカで開催されるワールドカップの審判へのメディカルサポートスタッフとして現地入りしています。南アフリカは今「朝は息が白くなるほど寒くなってきました」とのこと。世界的に注目されるサッカー国際大会の舞台裏を、妻木氏にレポートしていただきます。

 

みなさん、こんにちは。


今回、FIFA(国際サッカー連盟)の依頼で、南アフリカワールドカップ審判のメディカルサポートに参加しています。大会期間中ほぼ6週間にわたって、審判たちのメディカルサポートを行います。期間中に起こった出来事や印象に残ったことを数回にわたって、南アフリカからレポートします。

 

 

●メディカルサポートが必要なわけ


サッカーの審判は、試合中フィールドをほぼ選手と同じ距離を移動します。90分の試合で10~13kmほどになります。また、ケガをしても交代はできず、年齢は、選手より平均10歳あまり上回っています。ワールドカップは世界中からエリート審判が選抜されて集まりますからストレスも大きく、時差ぼけ、不眠、感染症などの危険もあります。

 

つまり、身体のコンディショニングと疲労回復、ケガの早期治療や予防がとても重要になります。そこで、理学療法士(PT)やマッサージ師が大会期間中サポートするわけです。

 


●審判とメディカルチーム

 

今回の審判団は、29トリオ(主審1名、副審2名)の87名です。サポートするメディカルチームは、8名です。地元南アフリカの理学療法士が3名、FIFAのあるスイスからPT1名(マリオ)、マッサージ師1名(レモ)、そして、私以外に日本から、鍼灸師の鳥海崇先生と理学療法士の中島圭吾先生が参加しています。

 

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写真は南アフリカのPTと左側が中島圭吾先生、右側が鳥海崇先生です。

我々はほかのサポートスタッフ(大勢いるのですが、機会があれば紹介します)とともにプレトリアの郊外のホテルで、審判と生活します。ホテル内は、FIFAの貸切で快適です。

 

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南アフリカは南半球のため冬で、プレトリアは高地1400mほどにあり乾燥して温度変化が大きいところです。到着初日には、めまいや頭痛を訴えるスタッフ が数人いました。しかし、最大の問題は、ホテルから勝手に一歩も出歩けない状況(ホテルの周りに2重の柵があり、電気が流れている)というストレスかもしれません。

この写真は、なかなか見ることができないものです。

 

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審判たちは、世界各地より到着しているところです。いよいよあしたから、大会に向けた練習が始ま り、私たちメディカルスタッフも忙しくなります。

 

それでは、また。

 

妻木充法(つまき・みつのり)


1952年静岡県生まれ。日本大学文理学部心理学科卒、東洋鍼灸専門学校卒。鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。順天堂大学大学院医学研究科修了。東京メディカルスポーツ専門学校副学校長。元ジェフユナイテッド市原・千葉チーフトレーナー。元横浜F・マリノスアスレティック・アドバイザー。2002年日韓W杯レフェリー部門マッサー、2006年ドイツW杯フィジオ。日本体育協会公認アスレティックトレーナー・トレーナーマスター。

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