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ランチョンセミナー「臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識」レポート [2010.07.19]
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6月11日から3日間にわたって大阪国際会議場で開催された全日本鍼灸学会学術大会。2日目には、山下仁先生によるランチョンセミナー「臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識」(共催:医道の日本社)が行われ、好評を博しました。安全な鍼灸治療を患者に提供するためには、どのような知識が必要なのでしょうか。セミナー当日のレポートです。 |
ランチョンセミナー「臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識 医療事故を起こさないために」には、150名の参加者が来場した。立ち見がでるほどの盛況を見せ、鍼灸師の医療事故防止への関心の高さがうかがえた。講師は山下仁氏(森ノ宮医療大学)、
座長は石崎直人氏(明治国際医療大学・写真右)が務めた。
山下氏は『鍼灸安全の知識』(医道の日本刊)の編集を行った全日本鍼灸学会研究部安全性委員会の代表(当時)で、今回のセミナーもその内容に沿って行われた。まず「鍼灸の有害事象」として、国内外で鍼灸によってどのような有害事象が起きているかをデータで示した。「感染」や「臓器損傷・異物」 についての症例報告論文が寄せられていることを報告しながら、折鍼し迷入した鍼で膀胱結石が起きた例を紹介。参加者たちはスライドに釘付けになった。
一方、山下氏は「有害事象とは、因果関係が明確であるかどうかにかかわらず、治療中または治療後に生じた好ましくない医療上の出来事。論文には、因果関係がない症例が含まれている」ことを強調。また、「世の中で起きている有害事象のすべてが学術雑誌に報告されるわけではない」とし、珍しい症例や重篤な症例が報告される傾向があることなど、データが生まれる背景も明かした。
「衛生的な刺鍼」では「衛生的な手洗い方法」や「指サックの付け方」、「設備や環境の衛生管理」など、安全な鍼灸を実践する具体的な方法をスライドで順を追って説明。併せて、皮膚の清拭法によって消毒効果に差がないことを提示したうえで、最新のエビデンスに基づいて安全対策の知識を更新していくことの重要性を強調した。
最後は「鍼の抜き忘れ」を例に、医療事故を起こさないためのインシデント報告システムを説明。鍼を抜き忘れた理由は、「鍼がタオルで隠れていた」(45%)、「刺鍼者に依頼されて別の治療者が抜鍼した」(34%)、「鍼が頭髪で隠れていた」(14%)、「鍼が衣服で隠れていた」(13%)などが多かったが、インシデントを報告させて対策を行ったところ、抜き忘れの件数が減少したという。フィードバックの重要性とともに、その限界についても述べ、講義をしめくくった。
山下仁氏は今回のランチョンセミナーを振り返って、「以前よりも安全対策の講演に興味を持って聴いてくれる会員が増えたという印象をもちました。マスコミで気胸報道や医療過誤訴訟問題が取り上げられて、日常の鍼灸臨床に直結した問題であることを理解する人が多くなったのでしょう」とコメントしている。
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【参加者のコメント】
![]() ※写真は受付の様子。参加者にはお弁当が配られた
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商品詳細

編:(社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会
定価:¥2,100(税込)






