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拝見!鍼灸学校のクラブ活動・サークル活動(2)競漕「ペーロン」 [2011.07.18]

仲間との交流を楽しんだり、目標に向かって努力したりするクラブ活動やサークル活動。このコーナーでは、鍼灸学校のユニークなクラブ・サークルを紹介します。第2回目となる今回は、長崎県・こころ医療福祉専門学校の「ペーロン部」です。江戸時代より長崎に伝わる競漕「ペーロン」。ご当地ならではの部活動について、顧問の松川先生にお話をうかがいました。

――「ペーロン」とはどのような競技なのですか。


松川 26人の漕ぎ手に加えて、リズムを取る太鼓と銅鑼の奏者、舵取り、船の進路やスピードなどの支持を出す監督の総勢30人が船に乗り込み、1150m(往路630m 復路520m)のコースを走り、そのタイムを競い合います。太鼓や銅鑼の音、「よ~いさ~」の掛け声とともに船が駆けるさまは、とても賑やかで勇壮です。

 

 

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ペーロンの発祥は江戸時代にさかのぼります。長崎港でペーロン競漕が初めて行われたのは、明暦元年(1655)。長崎港に泊まっていた唐船を難破させ、多くの溺死者を出した暴風雨を海神の怒りと見た在留の唐人たちが、その怒りを鎮めようと端舟(はしけ)を借り集めて、長崎港で競漕したことが始まりと伝えられています。


当時は旧暦の5月、端午の節句に行われていましたが、現在は6月の初めから8月の中旬頃にかけて県内各地で大会が実施されています。また、7月の最終日曜日には長崎ペーロン選手権大会が長崎港で行われ、各地区の選抜チームが覇を競います。本校のペーロン部もこの選手権大会を目標に練習に励んでいます。日頃の練習は週3日なのですが、選手権大会の2週間前からは毎日練習します。今、まさに追い込みをかけているところです。

 


――ペーロン部はいつから活動しているのでしょうか。


松川 本校のペーロン部の歴史は古く前身の日本福祉整体学院時代にまでさかのぼります。昨年は長崎ペーロン選手権大会に長年に渡り出場している功績を讃えられ表彰していただきました。今年で節目の10年目を迎えます。

 

 

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――なぜペーロン部が設立されたのですか。


松川 本校の理事長・岩永守弘の思いが設立のきっかけになっています。岩永は、ペーロンが盛んな野母崎町出身で、自身もペーロンの漕ぎ手として大活躍していました。「せっかく長崎に居るのだから、学生にペーロンの体験をさせて、地域に愛着を持ってほしい」「ペーロンに取り組むことによってチームワークを養い、ペーロンを通じて地域社会と交流することで礼儀やマナーを身につけてほしい」、そんな岩永の思いから活動が始まりました。


当初は、課外活動として学生への教育、レクリエーション活動、地域交流の一環として始まりましたが、その後は学生数も増え、大会でも健闘するようになってきてからは夏季限定特別の部活動になりました。

 


――部員はどのくらいいるのですか。


松川 1チームに漕ぎ手26人と太鼓・銅鑼の奏者が各1名ずついます(監督と舵取りは地域のベテランの方にお願いしています)。これが男女各1チームあるので、毎年だいたい60人前後の部員が所属しています。


部員は健康スポーツ科や理学療法科の学生が多く、今年の健康鍼灸科の部員は1名に留まっています。しかし、彼はボートでインターハイに参加経験があるほど、船が好きなので大変頼もしい存在です。

 

 

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――これまでの大会記録と、今年の大会の目標を教えてください。


松川 これまでの男子のベスト順位は4年前の決勝進出です。昨年と一昨年は準決勝進出でした。今年は4年前の最高成績の決勝進出を目指しています。女子は2007年に3位、2008年には準優勝しました。ちなみに昨年も2位のタイムを出したのですが、ターンブイ不通過で惜しくも着外になってしまいました。今年は昨年の悔しさをバネに優勝を目指したいですね。

 

部員の声 西村拓人さん(健康鍼灸科2年)


ペーロン部に入って、今年で2年目になります。ペーロンで大事なことは、「途中で『漕ぐのをやめたい』と、少しでも思ってはいけない」ということです。たった1人でも、弱い気持ちで漕いでいれば、それに周りのメンバーもだんだんと影響されてしまい、最後まで「本気」で漕ぐことができなくなっ てしまうのです。


同じことが、今勉強している鍼灸でも言えると思いました。私は鍼灸の勉強をしているとき、難しくて途中で投げ出したくなることがあります。 もし自分が鍼灸師だったら、そんな弱い気持ちに患者さんも影響されてしまうでしょう。つらくても投げ出すのではなく、向かっていく、そんな「強い気持ち」 をペーロンから学んでいる気がします。ペーロンを通じて、自分の将来の夢であるスポーツトレーナーへつなげていけたらいいなと思います。 何ごともペーロンと同様、「本気」になって頑張りたいです!

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