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代替医療体験レポート Come on,CAM!
第1回 ネトラバスティ [2011.10.24]

さまざまな代替医療の治療法を実際に体験して紹介する本コーナー。第1回は、三井メディカルクリニック(東京都港区)にお邪魔して、古代インドより受け継がれる伝統医学「アーユルヴェーダ」に見える治療法「ネトラバスティ」を体験してきました。

 

 

■ネトラバスティとは!?

 

温め溶かしたバターオイルを眼球に直接流し込み、眼球の汚れを洗浄する――。


ネトラバスティはインドの「アーユルヴェーダ」に記された治療法の1つで、白目の充血や黄ばみ、ドライアイ、眼精疲労を改善する。三井メディカルクリニックでは、院長の三井石根氏自らがインドでネトラバスティを体験したことをきっかけに取り入れ、6年ほど前から日本人向けに改良を加えたものを提供している。


■施術の流れ


(1)施術時間は40分。最初の10分間は、アイホワイトニングのために厳選された11種の点眼薬を差す。副交感神経が優位になり涙がよく出るようになるが、この涙がバターの膜でコーティングされて、うるおいを持続させる。次々に点眼される目薬に、この時点でドライアイが解消された気分。

 

 

(2)点眼が終ったら、目の周り、首、肩などを施術。患者にリラックスしてもらっている間に、「ギー」と呼ばれるバターオイルを温める。ギーの温度は熱くても、冷たくてもダメ。目安となる温度は40度前後。この温度が十分な効果と心地よさを生み出す。ほのかにバターのいい香りが鼻腔をくすぐる。

 

 

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(3)ギーを注ぎ込んでも流れないように、目の周りに小麦粉を練ったもので土手をつくる。小麦粉のかたさは耳たぶ程度。土手は皮膚にしっかりと密着させ、隙間ができないように注意する。土手ができていくにつれ、期待感が高まる。

 

 

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(4)いよいよギーを流し込む。まずはおよそ38度に温めたものをゆっくりと注ぐ。ギーは水よりもとろみがあり、肌触りがよい。

 

 

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(5)ギーが流し込まれたら、ゆっくりと目を開ける。痛みやしみるなどの刺激はまったくなく、心地よい。ゆっくりまばたきをしたり、眼球を上下左右に動かすことでまぶたの裏までしっかりギーを浸透させる。ギーが冷めたら拭き取る。続いて40度、42度のギーを流し込み、そのつど眼球を動かす。

 

 

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■本場のインドとの違い

 

アーユルヴェーダで使われるあらゆる素材は、人間が食し、体内に取り入れても害のないものを選んでいるという。バターを流し込む際、本場インドでは、木の実の粉末を練って目の周りに土手を作る。この木の実は日本にはないものなので、同クリニックでは小麦粉を練って土手を作る。

 

また、「ギー」と呼ばれるバターオイルは伝統的には、温めて液状にしたバターに薬草などを入れた「メディカル・ギー」と呼ばれるものを使用するが、かなり刺激があり日本人には合わない。そのため同クリニックでは無塩バターを精製して作った「ピュア・ギー」に、目の健康を促すヒアルロン酸やビタミンBを加えたものを使用しているのが特徴だ。

 

 

■編集記者の感想

 

「最初、ギーを注がれてから目を開くのに少し勇気がいりましたが、思い切って開けてみると柔らかい温かさが目に広がっていって気持ちがいいです。10種類以上の目薬とネトラバスティの効果で涙がたくさん出るので、施術が終わった後は思い切り泣いた後のようなさっぱりした感覚があり、ストレス解消になりました。」

 

 

■患者層・施術代

 

  • 患者層の8割は女性。美容的な観点から、白目の充血や黄ばみの除去を目的にする人が多い。しかし、最近は男性の利用も増えてきている。男性は、VDT作業や長時間の労働による目の疲れから、眼精疲労やストレスの解消を目的に通う人が多い。
  • 1日最大で8人施術できるが、土曜日は毎週予約でいっぱいになってしまうという。
  • ネトラバスティを実践している眼科自体がきわめて珍しいので、沖縄など遠方からの患者もいるとか。
  • 1回の施術代は、10,500円(アイホワイトニングの点眼を含む)。
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    ■注意事項


  • ネトラバスティに精通した医師の指導と監督のもとに行う。
  • 禁忌はないが、最近レーシック手術をした人などは角膜の状態をチェックした上で適否を決める。また、目が痛む、肌がとても荒れているなどの場合は、まず医師が診察して判断する。
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    【取材協力】
    三井メディカルクリニック
    住所:〒107-0052 東京都港区赤坂5-4-11 山口建設第2ビル3階
    TEL:03-5570-2321(代表)
    03-5575-3364(治療説明会・初診予約専用)
    URL:http://www.ortho-k.co.jp/

     

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