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私はこうして治療院を名づけました(15)
しゃことんす はりきゅういん [2012.04.20]

治療院名のヒミツに迫る「私はこうして治療院を名づけました」。院長の名でもなくその場の地名でもない名前の治療院は、どうしてその名をつけたのでしょうか? 久しぶりの第13回は、沖縄県那覇市の「しゃことんす はりきゅういん」です。院名がすべてひらがなであることもさることながら、「しゃことんす」という謎めいた言葉は一体何を意味するのか? 下地幸夫(しもじ・ゆきお)院長に、院名の由来をうかがいました。

P4201751.JPG確かに治療院の名前については、どういう意味なのかよく聞かれます。院名が全部ひらがなということもあって、17、8年前の「沖縄タイムス」の「街で見かけた変な看板」を紹介するコーナーで取り上げられたこともありました。

 

私は伊良部島出身なのですが、伊良部島では屋号で呼び合う習慣がありまして、患者さんや受付のスタッフには「しゃことんす」は屋号なんですと言ってあります。ただ、これは嘘です(笑)。実は「しゃことんす」はまったくの造語で、私が二十歳頃に友人たちと架空の王国を作って遊んでいたのですが、その王国の名前が「しゃことんす王国」だったことから来ています。ちゃんと漢字の当て字もあって、「しゃこ」は「硨磲」(シャコ貝)、「とんす」は「鈍子」と書きます。シャコ貝の貝殻を王国の通貨に見立てたり、国歌を作ったりして遊んでいました。

 

そんな由来ですから、40年ほど前、「しゃことんす はりきゅういん」を開業したときに、「王国」の友人たちから「そんな名前でいいのか!?」と驚かれました。私は開業当初、東洋はり医学会に所属していたのですが、会の仲間にはやはり「○○東洋鍼灸院」とか「○○経絡はり灸院」といった院名が多いので、開業当初はちょっと趣の違うものにしたかったのです。

 

「しゃことんす王国」と言っても、仲良しグループの名前兼合言葉みたいなものです。ただ、私が20代の血気盛んな頃、沖縄ではちょうど本土返還の時代を迎えており、私自身が全盲だということもあいまって、基地問題や障害者への差別など社会問題に関心が向いていました。「しゃことんす」は英語でも日本語でも、沖縄の言葉でもない造語ですが、だからこそ、そこに土地の帰属が変わっても、眼が悪くても「あれもそれ、これもそれ」、つまり「私は私だ」という意味を込めていたように思います。

 

電話口で社交ダンス教室と間違えられたり、最近ではインターネットで探しにくいなどと怒られることもありますが、正確に覚えてもらえなくても、「何か変な名前だな」と印象に残ればいいと思っています。

 

 

【住所】
沖縄県那覇市字仲井真279-5

 

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