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治療院のここがこだわり「インテリア」
マタニティ&ママのための鍼灸マッサージ院「天使のたまご」 [2012.06.21]

このコーナーでは、さまざまな治療院のこだわりを紹介しています。今回のこだわりは「インテリア」。大人の街として知られる東京・銀座の「マタニティとママのための鍼灸マッサージ院・天使のたまご」にお邪魔しました。「天使のたまご」のインテリアは、ヨーロッパや中国、日本のアンティーク家具を中心に構成されています。シックで落ち着いた雰囲気の中にも、女性らしい華やかさのある空間です。

●テーマは「東洋と西洋の融合」

 

―― インテリアのコンセプトについて教えていただけますか。

 

藤原 当院の施術コンセプトは、東洋(鍼・灸・指圧)と西洋(アロマセラピーマッサージ)の融合です。そのため、インテリアにも東洋と西洋をミックスしたシノワーズスタイルを取り入れました。たとえば、壁紙はヨーロッパのものを使用していますが、家具はほとんど中国のアンティークです。

じつはこれらの家具は開院前、友人のインテリアデザイナーと私で中国やベトナムに出かけ、直接仕入れてきたんです。現地の骨董品屋さんや骨董市に何度も出かけては価格を交渉し、買い付けました。

内装もアンティークの雰囲気に合うように、天井や柱はベタ塗りにせず、何度もニスをかけてはやすりで磨き、敢えてむらを出しています。土壁にもむらを出して、温かみのある空間を目指しました。

 

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赤色を基調とした、モダンな施術室。患者のプライベートを守るため、完全個室となっている

 

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上海の骨董市で買い付けたという大きな鏡が設置された洗面所。洗面器は有田焼を使用している

 

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掛け軸を襖パネルに貼って、天井に。虎は中国では万病を治す縁起物とされている


更衣室には、ドライヤーやブラシ、コットンや綿棒なども揃えられている。女性患者にはうれしい配慮


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待合室から施術室に向かうまでの廊下は、間接照明でライトアップされている

 

――一番気に入っているところはどこですか。

 

藤原 どこも気に入っているのですが、敢えて言うなら待合室でしょうか。待合室は患者さんが来院して最初に目にされる場所ですから、ゆっくりくつろいでいただけるよう、落ち着いた空間にしたいと思っていました。

ソファの上にかかっている絵画は、私が京都の骨董市で購入したのですが、もともとは彦根城のお抱え絵師さんが描かれたものだそうです。ぜひ飾りたいと思い、表具屋さんにお願いして、壁のサイズに合うようにパネルにしてもらいました。ところが、パネルにしてもらってから、「どうやって東京まで運ぼう!?」って気づいて(笑)。こんなに大きなものを新幹線や飛行機で運ぶわけにはいかないので、トラックの荷台に乗せて、自分で運転して運んできました。

 

―― パワフルですね(笑)! 開業前ということは、いつ頃でしょうか?

 

藤原 開業してから7年目に入りましたので、今から7年半ほど前のことです。じつは当時、私は妊娠中だったんですけれど、開業するという目的達成のため、とにかく必死に走り回っていましたね。

 

 

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柔らかな照明が心地よい待合室。ソファの上には、開業時の想いが詰まった絵が飾られている

 

●「マタニティ専科」の理由

 

―― 開業までの経緯について、教えていただけますか。

 

藤原 大学生の頃、周囲がどんどん就職を決めていくなかで、私は「仕事って何だろう? そんなにかんたんに決めていいものなの?」と日々悩んでいました。卒業後はいわゆるバックパッカーになって、アジアやヨーロッパを放浪していたんです。

北京から上海に渡ろうとしていたある日、ふだん丈夫な私が珍しく体調を崩してしまい、その場に座り込んでしまいました。その日泊まる場所すら決めていなかったので、どうしようかと途方にくれていると、とある親切な方が声をかけてくださいました。体の具合が悪いことを伝えると、その方は「ブドウは熱さましに、リンゴは胃腸によい」と言って、家からリンゴとブドウを持ってきてくれたのです。昔から中国の家庭では、お母さんが家族の体調を考えながら食事を作り、体のケアをするのだということも教えてもらいました。

そのとき、私はぴんときたんです。「人からありがとうと言われる仕事をしたい!」と。この旅行が、私に自然療法への興味を与えてくれ、将来の方向性を決めるきっかけになりました。

帰国後はアロマセラピーを学び、アロマセラピストとして活動していたのですが、サロンのお客様から「肩こりやむくみをなんとかしてほしい」と言われるうち、だんだん「このままではリラクゼーションの域を越えられない」と思うようになりました。治療までできるようになりたいという一心で、単身上京し、鍼灸学校に入学したんです。はじめから卒後すぐの開業を視野に入れていたので、入学後は必死に勉強して、いろいろな治療院やサロンに見学に行っていました。

ところが3年生になったある日、なんと自分の妊娠が発覚しました。周囲から「開業は当分諦めたほうがいい」と言われ、私もずいぶん悩みました。でも、だんだん大きくなっていくお腹を抱えながら、学校の付属臨床治療室に通い、先生方とお話するうち、妊婦のマイナートラブルの多くは鍼灸の適応疾患であることに気付いたんです。「この経験を活かさない手はない、私にしかできないことをしたい!」と思い、マタニティ専科にしようと思い立ったのです。

その年の秋には無事に長女を出産して、翌年3月に学校を卒業し、7月には当院を開院しました。

 

―― 妊婦さんへの治療には、慎重になる治療家の方も多いかと思います。この点についてはどのように思われますか?

 

藤原 「妊婦さんへの施術は危険だ」と言われる方の多くは、たとえば三陰交への刺激は、気血のめぐりがよくなりすぎることを危険視されているのでしょうね。もちろん強い刺激はよくありませんが、正しく使えば子宮が温まり、とてもよい効果をもたらすことができます。

妊娠は、決して病気ではありません。先ほどもお話しましたが、妊婦さんが抱えるマイナートラブルであるつわり、腰痛、肩こり、むくみなどは鍼灸の適応疾患です。また、逆子も筋緊張やストレスなどが関係しているものも多く、鍼灸治療は有効だと言えます。妊婦さんのお産に対する不安をなくし、コンディションを整えてあげることもできますし、実際に18,000人を超える妊婦さんのケアにあたり、産後の肥立ちや育児にもとてもよいと感じています。

私自身が経験してわかったことですが、育児はしんどいんです! とにかく体力が必要です。お母さんの体が弱っているときは、子どもの泣き声が辛く聴こえるときもあるでしょう。ですが、体が元気だと、「泣いている顔もかわいいな」と思えるようになるんです。

 

 

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患者が子どもを連れて来院できるよう、託児室も完備している。壁紙はポップな空模様

 

―― 今後の展望について聞かせてください。

 

藤原 鍼灸と妊婦は相性がいいということを、もっと世の中に広めていきたいですね。妊娠、出産という女性にとってのライフステージを、治療を通じてサポートしていきたいと考えています。

 

 

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「天使のたまご」院長の藤原亜季氏

 

マタニティ&ママのための鍼灸マッサージ院「天使のたまご」
http://www.tenshinotamago.com/

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