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書籍『取材してわかった! 成功治療院のつくり方』担当編集者座談会 [2013.06.24]

先日発売された『取材してわかった! 成功治療院のつくり方』。治療院の訪問レポートやコミュニケーション術の解説を始め、皮内鍼やかっさ、ヘッドマッサージなどのテクニック法なども盛り込んだ、バラエティに富む一冊となっている。特に、多くの患者を集めている治療家からうかがった“経営の工夫”に関する話は、読み応えがある。実際に取材した編集者が、患者に支持される治療院の共通点などについて話し合った。

●治療院のコンセプトをもって経営

坂川 いろいろ取材させていただいて、どういったことを感じましたか? 取材して気づいた共通点などがあれば教えてください。

椚田 取材させていただいた治療院の先生は、皆さんちゃんとしたコンセプトをもって治療院を経営されていると思いました。どうすれば患者さんに支持してもらうことができるか、よく考えていることがうかがえました。

坂川 見切り発車ではなく、しっかり考えて、先をみて経営しているということですね。

赤羽 治療院のコンセプトで印象に残っているのが、「“オーナーなり責任者がどういう施設にしたいのかを考え、それに沿った基準をつくり、それを実行していくこと”で、治療院として目指すクオリティーに近づいていく」というL’ESPACE YON-KAの武藤代表の言葉です。武藤代表はこれまでスタッフのお給料も払えない時期もあり、泣きたい思いを何度もしてきたそうです。そのような苦労の中で試行錯誤し、いちばん効果があったのが、治療院として目指すべき“基準”をつくり、その基準をスタッフ間の共通言語にすることだったそうです。とても参考になるお話ではないでしょうか。

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本書では、さまざまな治療院を取材し、経営に関する工夫をうかがった


●ホームページに載せるべきものとは

坂川 治療院のホームページについてはいかがですか?

赤羽 ホームページがある程度きっちりできているところは、患者さんへの接遇やリピートしてもらう工夫などにしても、要点を押さえていると思いました。これは取材していく中で、実感したことですね。

坂川 ホームページがしっかりしているかどうかが、治療院そのものがしっかりしているかどうかの判断基準になっているということですね。一般の患者さんが治療院を探す際の、一つの指標にもなるかもしれないですね。

椚田 ホームページに院長の顔や略歴が出ていないところって結構ありますよね。出しておいたほうが安心感が違うと思うのですが、その辺はどうですか。

赤羽 出していないと、治療を受けに行くほうも、一体どういう人に施術してもらうのか不安になると思います。

坂川 治療院によっては、院長の名前が載っていないところもありますよね。一人でやってらっしゃるのか、スタッフの数はどれくらいいるのかも気になります。性別や年齢、スタッフの経歴まで出ていると、安心感はありますね。
ただ、いくらホームページがきれいでしっかりしているとしても、実際の治療はまた別だと思います。そこが難しいですよね。

椚田 取材を通して、いちばん「なるほど」と思ったのが、患者さんは治療を受けに来ているので、治療をちゃんとすることは当たり前で、それにプラスして、“その他の価値”をつけていくことが大事だという登美ヶ丘治療院の野口創先生のお話でした。

坂川 Miracle Bodyの福山弘先生も、結局、ホームページをきれいにしておくことはそのほうがいいに決まっているのですが、最後はやはり治せないと、患者さんは来ないとおっしゃっていました。

赤羽 杏鈴堂の鈴木由紀子先生は、ホームページをお待ちではなかったのですが、患者さんにいかようにも合わせられるようなご自分の知識と経験をお持ちでした。ホームページがなくても、幅広い知識と教養、そして腕があれば患者さんを惹きつけるのだと思います。

坂川 個々の患者さんに合わせた対応については、「レストラン ル・クロに学ぶ人材育成術」でも紹介しています。患者さんによって、通り一辺倒でなく、その人に合った対応をすることが、接遇におけるポイントのようですね。
また治療家の資質について、本書では少ししか載せられなかったのですが、神宮前鍼療所の岡田明三先生は治療家が男性の場合は女性的(オネエ的)、女性の場合は男性的なほうが患者さんに好まれる、とおっしゃっていました。男性だったら女性的な細やかな気配りができないと駄目で、逆に女性だと男性的なさばさばした性格がいい、というお話で、そのほうが患者さんから可愛がられるようです。他にもいろいろ要素はあると思いますが、興味深かったですね。

赤羽 確かに、男性でもオネエキャラだと、女性からしてみると非常にとっつきやすいですね。すぐ仲よくなれる気がします。あと、取材させていただいた先生方は、皆さんとても清潔感がありました。これも大事なポイントのような気がします。

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担当編集者たちの座談の様子


●臨床に役立つテクニック、人材育成術、治療院の条件比較など盛りだくさん

坂川 本書では、治療家の先生方が語る経営の工夫以外にも、臨床に役立つテクニックや理論を紹介しています。赤羽式皮内鍼を始め、タッピングタッチや過労性構造体医学、かっさ、ヘッドマッサージなどです。

赤羽 どのテクニックも臨床ですぐに活用できるように、写真でわかりやすく紹介しています。エピソードというほどではありませんが、取材後、肩こりのカメラマンが、かっさ療法を先生にやっていただいたら、その後、本当に楽になったと言っていました。
「治療院の条件いろいろ比較」というページでは、「駅近治療院VS駅遠い治療院」「ビルの1階にある治療院VS2階以上にある治療院」「早朝営業治療院VS深夜営業治療院」「幅広い年齢層を診る治療院VS患者層を絞って診る治療院」を紹介しています。それぞれの条件に合った治療院を取材し、どういった工夫をされているのかを伺いました。

椚田 捉え方によっては短所な点を、工夫で強みにされていますよね。駅から遠い治療院の先生は手が空いているときは患者さんをまとめて車で駅まで送って行ってあげたり、1階の治療院は、意外とほこりが入りやすかったり、といった生の声が聞けてよかったと思います。

坂川 本書はそういった治療家の先生方のご自分の体験を通して、役立った経営の工夫の一つひとつを紹介しているので、ぜひ参考にしていただきたいですね。

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「治療院拝見」のコーナーでは、治療家たちのこだわりの数々を写真とともに紹介している


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成功治療院のつくり方

 

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