(18)肩甲下筋テクニック

適応
  • 回旋筋腱板の痛みや運動制限。
  • 安静肢位が内旋位にある場合。
目的
  • 肩甲上腕関節外転と外旋の正常可動域を回復させる。
  • 先に行った後方回旋筋腱板テクニックの後面への施術とバランスをとる。
ルカウ
次は肩甲下筋。前に動いてくれますか。肩甲下筋テクニック。私の手を患者の胸郭に置き、肩甲骨の下に滑らせます。こちらの手は肩をスライドさせるのに用います。ここは敏感なので、無理に割り込んだり、えぐったりはしません。胸郭の形状に沿うようにし、手をその下で浮かせて、この手は肩が乗るように少し押します。このように胸郭に手を置きます。後方の位置で始めたほうがやりやすいでしょう。手の下の肩甲下筋をスライドできます。どうですか?
患者
大丈夫です。
女性
手を押し込むのは胸郭ですか、あるいは肩甲骨ですか?
ルカウ
この手はこうします。こちらの手は肩に置きます。こちらは平らなままです。肩甲下筋にこの端を入れますが、えぐりはしません。胸郭の形状を保ちます。もう一度見せます。手を包み、後方の位置で始め、手で肩をくるみます。この姿勢で、運動を引き出せるでしょうか?
女性
上腕回旋。
ルカウ
上腕回旋。つまり、肘はそのままで、上腕を持ち上げます。そうです。また下げてみて。そのようにやっていきます。さらに広がるかやってみましょう。
患者
これをさらに広げる?
ルカウ
さらに広げます。ゼロから始めます。広げます。
患者
はい。
ルカウ
広げたままにしてください。はい、そうです。
女性
痛いですか?
患者
痛くないです。
ルカウ
「痛くないですか?」という質問に患者は「痛くない」と答えました。痛むときもあります。個人ごとに限界点を見つけなければなりません。私の最初のロルフィング講師だったStacy Millsは、腋窩は雲でぼやけていると言っていました。彼女にはそのようなイメージがあったのです。つまり、固定してしまった肩甲下筋の下の感覚をつかむことです。
男性
患者を180度回転させて、前面を見たいんですが。
ルカウ
わかりました。それでは回転しましょう。こちらに頭を置いてください。反対の肩で行いましょう。
男性
ベッドを動かしますか?
ルカウ
手伝ってくれますか。こうですか。
男性
はい。完璧です。
ルカウ
髪の毛まだ整っています? はい、腕を上げます。胸郭に手を置きます。腕で包み、肩を回転させます。その場所に着いたら、両手を少し沈め、ゆるめます。患者は運動を行い、腕を自由にします。腕を自由にするのは鍵です。たくさんここから運動を起こせますが、そうするのは難しいです。肩甲骨の下の空間と雲で回旋を起こすやり方を患者が見つけるのです。素晴らしい。こちら側のほうが楽みたいです。そう感じますか?
患者
はい。
女性
伸展と回旋をさせているんですか?
ルカウ
実際は伸展と回旋ではありません。筋収縮を起こさない運動です。魔法の運動です。締め付けるのに抵抗して動かすと、筋は伸びます。患者は少し肘を上げています。やり方を見つけました。重かった部分はどうですか?
患者
よくなりました。何かしらの変化を感じます。

(最後のインタビュー部分の訳は割愛)