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マッサージ、あん摩、指圧。どう違うの?

公開日:2021年7月9日
もみパンダ博士、お久しぶりです。「もみパンダ」です。この間、初めて指圧を受けました。
持病の腰痛が楽になって、ようやく仕事に集中できそうです。ところで、マッサージとあん摩と指圧。これらはどう違うのですか。
博士あん摩は古代の中国で誕生し、日本に渡来したもので、「按摩」とも書くんだ。「按」は「おさえること」、「摩」は「なでること」を意味し、東洋医学の基本理念である「虚実(きょじつ)」という概念に応じた使い分けを行い、気血の流れをよくして疾病を治癒に導く施術方法なんだよ。
一方、マッサージはヨーロッパで生まれ、明治以降に日本に持ち込まれた施術方法。同じように手を使って施術するけど、マッサージは皮膚に直接、主として求心性の手技を加え、血流の改善などを目的としているんだよ。
また、指圧は古法あん摩、導引、柔道の活法を合わせた、一点圧を主体とした独特の施術方法だ。大正時代にアメリカの整体療術の理論と手法を取り入れて体系化され、今では英語でSHIATSUと呼ばれるほど、海外での認知度は高いものになっているね。
もみパンダう~ん、難しいですね。オイルを使うのはマッサージですか。
博士オイルやクリーム、パウダーを使うのはマッサージだね。細かい違いはあるけど、マッサージは直接皮膚にアプローチして、あん摩と指圧は薄い衣服の上から施術を行うものだと覚えるとわかりやすいかもしれないね。
もみパンダ気持ちいいから、この際、それぞれの違いは気にしません。
博士専門家はそれぞれを区別するけど、あん摩マッサージ指圧とひとくくりで呼ばれることも多いからね。でも、ちょっと待って。「気持ちいい」というのは気になる発言だね。確かに気持ちいいけど、あん摩マッサージ指圧は単なる癒しだけではなく、医療現場でも大活躍なんだ。「対象となる疾患であること」「医師の同意書があること」など、条件はあるけど、あん摩マッサージ指圧は保険取り扱いの対象となっている治療法なんだよ。