超旋刺と臨床のツボ -鍼灸問わずがたり-

超旋刺と臨床のツボ

日常的に用いる経穴など、斯界の重鎮の臨床がわかる!

前著『経絡治療のすすめ』からはや4半世紀。70代半ばを過ぎ、ますます臨床家として進化し続ける著者が、「臨床における頻用経穴」「古典にみる『こころ』の所在」「超旋刺」「鍼灸師の未来」などを語りつくした。臨床の参考になり、かつ鍼灸医学の道に邁進する勇気がわいてくる1冊。

首藤傳明症例集

経絡治療のすすめ

【DVD】首藤傳明の刺鍼テクニック 超旋刺と刺入鍼

ISBN:978-4-7529-1121-0
著者首藤傳明
ヨシダケン
仕様A5判 339頁
発行年月2009/07/15
1121-0
定価 本体 3,200円+税
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目次

第一章 古典鍼灸術の「氣」と「こころ」を読み解く
※人間の精神の働きは五蔵に宿っていることを、『霊枢』などの古典から読み解く


第二章 経穴逍遥
※著者が日常臨床で頻用する158穴について、主治症や臨床上の気づきをまとめた


第三章 臨床覚書
※著者独自の鍼法「超旋刺」の詳細な説明や治療院の経営、鍼灸医学の未来について説く

ページサンプル

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著者インタビュー

このほど前著『経絡治療のすすめ』以来約4半世紀ぶりに『超旋刺と臨床のツボ -鍼灸問わずがたり-』を完成させた首藤傳明氏。現在76歳、あと数年で臨床歴60年に迫り、かつ「100歳現役」を目指す首藤氏は、毎日自分で自分に鍼を打ち、衰えなど微塵も感じさせません。ますます精力的に活動の幅を広げる首藤氏に、新著に込めた思いを語っていただきました。

―― 『超旋刺と臨床のツボ』がついに刊行されました。本書は特に「若い読者を意識した」とのことですが、具体的にどのような点でしょうか。


首藤 若い鍼灸師たちは「今の鍼灸の現状に対し、変に疑問を持っていないか?」と常に心配しています。はっきりしておきたいのは、「鍼灸は素晴らしい医学であり、未来はとてつもなく明るい!」ということです。私は心からそう信じていますし、この職業に就いたことを誇りに思い、そして前途に大きな希望を持っています。本書の第3章をぜひ読んでほしいと思います。


しかし、明るい未来をつかむためには、鍼灸に対して全力投球しなければなりません。努力を怠っては絶対にだめです。努力しないで不平不満をいったり、現状を嘆いたりするような人には、鍼灸師をやめていただきたいですね。ただ、それではどのような職業でも成功しないと思いますが。

 


―― 臨床の手引き書としても非常に参考になる要素が盛り込まれていますね。


首藤 まず、鍼灸は肉体だけではなく、「こころ」にも届くということ。心身に効く治療法は世の中にそうそう存在しません。ただ、効かせるには、浅い鍼が条件です。私は独自の技法である超旋刺を用いますが、他の方法でも構いません。しかし、超旋刺が早道だとは思います。具体的な方法も写真つきで紹介しました。


また、「こころ」に届く、効く、ということは、「こころ」は五蔵に宿っているということの証拠であると思っています。私の臨床は一貫してこの考えに基づいています。

 


――「経穴逍遥」と題した第2章に本書の大部分が割かれていますが、これが本書の核と考えてよろしいでしょうか。

 

首藤 その通りです。ここには、私が臨床で主要に用いる158穴(内膝眼・外膝眼は膝眼としてまとめた)について、主治や臨床上の応用ポイントをまとめました。また、ツボによっては、私の臨床上の気付きや実際の経験談を〔余話〕としてまとめています。これは読み物としても楽しめるでしょう。


実際、こういう形式の、臨床に即した経穴の記述は珍しいのではないかと思っています。

 

※逍遥とは、“散歩”あるいは“そぞろ歩き”といった意味

 

 

―― 本書には『鍼灸甲乙経』をはじめとした多くの古典が出てきますが、首藤先生の古典に対する考えはどのようなものでしょうか。


首藤
私は、臨床から古典を読んでいます。つまり、自分の臨床に使えるように古典を解釈しています。本書は古典の研究書ではなく、私が「古典をこう解釈し臨床で効果をあげている」ということを書いた本です。ただ、「こころ」は五蔵に宿っているとか、私自身は確実にそうだと実感していますが、異論がある人もいるかもしれませんし、若い人を間違った方向に導いてしまうとも限りません。なので、基本的な古典の解釈を誤らないよう、宮川浩也先生(日本内経医学会会長)に「付録」をご執筆していただきました。本書の内容に一段と厚みが出たと思います。本当に感謝しています。

臨床上の古典の大切さは、強調し過ぎることはありません。ぜひ、若いうちから古典、できれば原文に親しんでほしいですね。私は少し遅すぎました(笑)。

 


―― 前著は『経絡治療のすすめ』というタイトルでした。25年以上の歳月が過ぎ去りましたが、経絡治療への思いは変わりましたでしょうか。


首藤 ますますその素晴らしさ、効果の高さを実感しています。経絡治療は、日本の鍼灸の代表格だと信じています。若い志のある鍼灸師は、ぜひ英語をマスターして、海外で英語で経絡治療を広めてほしいと切望しています。

また、この経絡治療の創造に大きな役割を果たした、柳谷素霊先生をもっと多くの人に知ってほしいという思いもあります。私はたった1度だけお目にかかり、言葉を交わしましたが、強烈な印象が残っています。大いなるカリスマだったと思いますね。

 

 

―― 最後に、本書の読者に一言お願いいたします。


首藤 鍼灸師は、自分の哲学というか、信念を持ってほしいと思います。単なる学問や技術では底が浅くなってしまう。自分の「根っこ」を常に意識してほしい。自分が理想とする鍼灸師に向かい邁進し続けて生涯を終えるとき、その一生には必ず大きな満足があると思います。

『超旋刺と臨床のツボ』には、私の今の考えや技術論、臨床論を余すところなく書き尽くしました。きっと、皆さんのお役に立つことと思います。

 

 

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