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WHO/WPRO標準経穴部位、中国ではどうなった?世界鍼灸学会連合会(WFAS)事務局の譚源生氏に聞く!

2009年2月21日・22日の2日間、筑波技術大学で「鍼灸の発展を考える日中韓会議」(主催:筑波技術大学 形井秀一教授)が開催され、WHO/WPROの経穴部位標準化作業に携わった日本、中国、韓国の研究者が集まり、鍼灸の問題点や将来的な展望などについて話し合いました。そこで、この会議に出席した、世界鍼灸学会連合会(WFAS)事務局の譚源生(タン・ゲンセイ)氏に中国の現状を聞きました。

―― 会議に参加された感想を教えていただけますか。


譚 形井先生をはじめ、WHO/WPROの経穴部位標準化作業に関係した諸先生方と再会できて率直にうれしく思います。それからこのWHO/WPRO標準経穴部位を基礎として更に研究を行っていき、最新の科学技術を伝統的なものに取り入れていく必要性を改めて感じました。

 


―― 日本では、WHO/WPRO標準経穴部位は、従来、臨床で多く用いられている一般的なツボの位置や教科書と違うところがあって、異論もあります。中国ではどのように受け止められていますか。

 

topics_090316_02.jpg譚 中国国内ではWHO/WPRO標準経穴部位の翻訳本はまだ出版されていません。また英語版も一般の方はあまり見ることはできません。ただ中国ではWHO/WPRO標準経穴部位と中国国内で知られるツボの位置はそんなに大きくは変わっていません。

ただ表現の方法が異なっています。たとえば1つの例として、中国の古くからの経穴図では、直立して手を身体にくっつけた状態(注:気を付けの状態)でツボを表現するのが一般的でした。しかし、WHO/WPRO標準経穴部位では、手を正面に向けて、つまり解剖学的肢位でツボを表現しています。

 

 

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というのも、WHO/WPRO標準経穴部位は中韓日3カ国だけのものではなく、あるいは環太平洋地域だけのものでもありません。全世界に向けて発表するものですので、広く受け入れられる表現を考慮する必要があったのです。また、ツボの部位を表現するのに、WHO/WPRO標準経穴部位は解剖学をたくさん取り入れていますよね。

 

 

――  それでは今後の予定を教えてください。

譚 中韓日3カ国で検討して、WHO/WPRO標準経穴部位を決め、英語版の本もでました。ですから、今後は、決まったツボを普及させていきたいと思います。今、WHO/WPROから翻訳の認可を待っていますので、許可がおりれば、そういうふうに努力していきたいですね。

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