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DVD「首藤傳明の刺鍼テクニック【超旋刺と刺入鍼】」インタビュー

首藤傳明氏の注目のテクニック「超旋刺」をはじめ、「鍼灸師が一生をかけて磨き上げるべき」と首藤氏自身が語る「刺入鍼」をまとめた待望のDVDが発売されます。首藤氏がよく使う特効穴とその刺鍼法が紹介されているので、経絡治療派に限らず、すべての鍼灸師におすすめの1枚です。

――ますます注目が高まっている「超旋刺」ですが、ここまで間近にじっくり見られるDVDは初めてですね。


首藤 私が見てもかなりよく手元が撮れているので、こういうかたちで見ていただければ、わかりやすいと思います。超旋刺は、非常に簡単です。誰でもできます。いい効果が期待できる治療法ですから、ぜひ多くの人に試してほしいです。

 


――DVDでは、母指の高速回旋の練習が重要とおっしゃっていましたね。超旋刺を映像でみると、母指ではなく示指が動いているように見えましたが・・・・・・。


首藤 母指の動きが細かくて速すぎるので、目立たないのかもしれません。それと一緒に反動で動いている示指の動きのほうが目立つのでしょう。実際に鍼を回 旋させているのは、母指です。小さく、速く回す。これに尽きます。超旋刺は技術的には簡単なので、DVDで紹介したような練習法を続けてもらえれば、うま くできるようになると思います。

 

 

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――超旋刺は弾入しないですし、皮膚に刺すわけではないですね。


首藤 はい。ですから、鍼の向きは特に決まっていません。皮膚に対して鍼尖をのせやすい、つまり押し手で支えやすい向きに鍼をおけばいいのです。おそらく 皮膚に対して垂直に近い状態になるでしょう。そこで鍼を高速回旋し、結果的に刺さった状態になるということです。ですが、非常に浅いです。

 


――超旋刺は、治療する側も疲れないとおっしゃっていますね。


首藤 ええ。私の日々の臨床では超旋刺が中心ですが、1日何十人と治療しても疲れません。だから、私のような年齢でも、すべての患者さんに満足してもらえる治療を続けていけるのです。鍼といっても痛くないので、患者さんにも喜ばれます。

 

 

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――先生は「浅刺」のイメージが強いですが、DVD中の「生きたツボの取り方と刺入鍼の実践」で、しっかりと刺していらっしゃいましたね。結構深く刺すシーンもあり、先生の治療の幅広さがよくわかりました。


首藤 超旋刺は様々な疾患に使えるので、身につければ治療の幅がぐんと広がりますが、それで十分かというと、鍼とはそう甘いものではありません。超旋刺で 何回か治療してみても、思ったほど効果が出ない患者さんが、必ず出てきます。そういうとき、しっかり刺入してみると、非常にいい効果がでます。


ただ、鍼灸師にとってこの刺すという行為はごく当然のことながら、これがすべて、といってもいい、腕の見せどころです。鍼灸師になっても、患者さんを満足 させられる「鍼を刺す」こと自体が、実は非常に難しいのだと、肝に銘じてほしいですね。4、5年必死に勉強したからもう大丈夫などとは、決して思わないで ほしい。そう思ったら、その人の腕はそこまで、というよりも下っていきます。私などは不器用ですから、30年、40年やって、いえ、それこそ最近になって やっと「まあいいかな」と思える鍼が刺せるようになってきたぐらいです。

 


――先生がよくお使いになる独自のツボ(DVDでは「私方穴」と表現)も含めて、特効穴として使えるツボの取り方とその刺鍼法は、すべての鍼灸師に大変参考になると思います。学会などでは、先生の指の動きだけを見ていても非常に勉強になるという声を、よく聞きます。


首藤 今回のDVDで紹介したツボは、経絡や経絡治療と関係なく使えますから、幅広い先生方のお役に立つのではないかと思います。「生きたツボ」を取るに は、とにかく患者さんに注意深く触ること。同じツボでも、患者さんによって微妙に違いますが、それを探し当てられないと、どんなにいい刺鍼をしても効果は 期待できません。五感を研ぎ澄ませて患者さんに触れる。この積み重ねです。地道に続けていれば、それまで見逃していた肌の下にある硬いところ、わずかに虚 しているところ、すべてがよくわかるようになります。

 

 

――超旋刺と刺入鍼との組み合わせについてのお話は、非常に新鮮でした。後半の「治療例」は経絡治療ですが、先生がおっしゃる「強弱、メリハリのある治療」 というものがよくわかりますね。理学テストなども随所にされていましたが、現代医学的な知識も治療家の常識として身につけていなければいけませんね。


首藤 ええ。いいと思ったこと、大事だと思ったことは、何でも実際に取り入れてやってみる。そこから、そぎ落としていけばいいんです。でないと、治療の幅が広がりません。治療全体にメリハリをつけるということは、患者さんが増えてから試行錯誤していきついたスタイルですが、結果的に患者さんに喜ばれるようになり、よかったと思います。私の場合は経絡治療というスタイルですが、1つ1つの技術を確実に習得して、そこから自分なりに治療全体の流れを作るという ことは、みなさん同じではないでしょうか。そういう意味で今回のDVDを参考にしてもらえれば、大変うれしいです。

 


――今回のDVDは、英文字幕切替付ですね。先生は海外で講演や実演をされる機会が多いですし、海外の治療家にも喜ばれそうですね。


首藤 長時間のフライトは大変ですが、本当にたくさんの方に集まっていただいて、御支援をいただくので、とても励みになります。今回のDVDが、海外の治療家の方のいい刺激になればと思います。

 

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首藤傳明
1932年、大分県生まれ。大分市内に首藤鍼灸院を開業し、大分県鍼灸師会会長、日本伝統鍼灸学会会長などを務める。経絡治療学会夏期大学をはじめ、数々のセミナーでも講師として活躍。弦躋塾を主宰し、次世代の鍼灸師の育成にも尽力している。著書:『経絡治療のすすめ』『超旋刺と臨床のツボ-鍼灸問わずがたり-』(共に医道の日本社刊)

 

 

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