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ラストスパート!国家試験直前の勉強法はコレだ
≪あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師≫ [2012.01.30]

あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師の国家試験まで約1カ月。勉強ははかどっているでしょうか。直前になればなるほど効率よく勉強することが求められます。そこで今回は昨年末に『あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師 国家試験対策 よく出るテーマ50 解剖学』を上梓したばかりの戸村多郎先生(関西医療学園専門学校)に国家試験直前の勉強法をお尋ねしました。

■ポイントは解剖、生理、柔道整復理論!

 
――いよいよ国家試験が近づいてきました。この業界は働きながら勉強している方も多いですから、十分に勉強時間が確保できないことも考えられます。ポイントとなる科目は何になりますか。

 
戸村 まず柔道整復から説明していきましょう。柔道整復は合計230問が出題されますが、そのうち必修問題が30問含まれています。必修問題は他の一般問題よりもやさしい一方、たくさん間違うと全体的に高得点が取れていても合格しません。今からすべての問題をマスターできればいいですが、そういうわけにはいかない人もいると思います。

 

ではどうすればいいかというと、必修問題でも一般問題の重要名科目が多く出題されていますので、全体をとおして出題数の多い科目を重点的に勉強していくのです。出題数の多い科目は「解剖学」「生理学」と「柔道整復理論」です。特に「解剖学」と「柔道整復理論」は関係が深く、この2科目で全体の約40%を占めます。

 

国家試験勉強の鉄則の1つに、「基礎科目を勉強すれば、専門科目も解けるようになり効率的である」というものがあります。柔道整復だと「解剖学」の運動器。こここを勉強すれば、専門科目の「リハビリテーション医学」、「運動学」、「整形外科学」の点数も上がります。

 
ですから柔道整復では、「解剖学」(特に運動器)と「柔道整復理論」、プラス「生理学」を重点的に勉強しましょう。もちろん余裕があれば他の科目も勉強します。

 

 
――はり師きゅう師、あん摩マッサージ指圧師はどうですか。

 
戸村 はりきゅう、あん摩マッサージ指圧には必修問題という概念はありません。はりきゅうが160問(はりときゅう同時受験した場合)、あん摩マッサージ指圧が150問で、全体として考えておけばいいわけです。

 

出題数だけで考えると、はりきゅうでまず勉強すべきは「臨床医学各論」「東洋医学臨床論」となりますが、柔道整復と同じように勉強の効率を考えると他の科目と関係する「解剖学」「生理学」も見過ごせません。はりきゅうの「解剖学」は柔道整復より骨・筋のウエイトが低くなります。

 

たとえば泌尿・生殖器、体循環、脳神経などはポイントをまとめて覚えておくべきだと思います。また「生理学」を理解しないと専門科目の「はり理論」や「きゅう理論」を解けないので大事です。あと、「解剖学」の体表解剖を勉強しておくと、「経絡経穴概論」も理解しやすくなります。

 

余談ですが、「経絡経穴概論」は内容が改訂されても要穴とか横並びの経穴とか変わらず重要です。「東洋医学概論」も同じで、「怒―肝」とか問題をしっかり読むと基礎的な部分が多く出ています。東洋医学はいろんな流派や考え方があるので、逆にベーシックものしか出せないのです。

 
あん摩マッサージ指圧もまずは「解剖学」と「生理学」でしょうね。あん摩マッサージ指圧の「解剖学」は、はりきゅうより柔道整復に似ていて、骨・筋のウエイトが大きいです。「あん摩マッサージ指圧理論」も先の「東洋医学概論」の話と同じで出るところがパターン化しています。

 

 
■過去問は最良の練習問題である!

 
――科目は理解できました。何を使って勉強すればいいですか。

 
戸村 国家試験まであと1カ月ですから、教科書を読み込むことは時間的に難しいので補助的に使うといいでしょう。過去問を使った勉強法をご紹介します。通常の国試勉強と並行して、以下のことを1週間ずつ3週間で完了します。

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≪1week≫ 過去の国家試験19年分の全問題を1周する。

 

区切ってもいいですから、新しい方から最低でも第6回くらいまでは遡ぼってください。
間違った問題をチェック(内容の確認)すれば、苦手な科目がわかります。
苦手な科目に重点を置き勉強します。その際は時間がないので市販の参考書などを利用してもいいでしょう。

 

≪2week≫ 過去の国家試験全問題の2周目(1周目と同じ問題)

 

1周目は正解したのに2周目は間違ったのは理解していない証拠です。
間違った問題、あるいはヤバそうな問題をコピーして「間違いノート」に貼り付け、解説を書き込みましょう。もう時間がありませんからノートは綺麗につくる必要はありません。

 

≪3week≫ 過去の国家試験全問題の3周目(1周目と同じ問題もしくは全問題)

 

2周目に作った間違いノートを補強します。
また作った間違いノートを国家試験会場で確認します。試験会場に国試の資料を全部持っていくのは逆に不安になるだけです。作った間違いノートや要点をまとめた資料を中心に持っていきましょう。

 

※ただし、3周目の時間がなければ、間違いノートの問題だけを確認します

 

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学校の先生は教育のプロです。特に国家試験科目担当の先生は、国試を詳細に解析したうえで必ず教育に生かしています。クラスで各科目の先生に重点箇所を直前特訓してもらうのも手です。また、人に教えることは教えられるより10倍勉強になります。友達同士で問題の出し合いも良いでしょう。

 

当日の試験会場では、周りが「勉強出来る人」のように見えることがあります。それは集中できず、会場の雰囲気に呑まれている証拠です。これまで何年もかかって勉強してきたのですから大丈夫、自分を信じて目の前の試験に集中してください。

 
もし本当にわからない問題があるのなら、鉛筆を転がすより、「国試の法則」みたいなものに則ったほうがいいと思います。拙著『あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師 国家試験対策 よく出るテーマ50 解剖学』の巻末に記しましたので、参考にしてみてください。

 
あとは体調管理でしょう。国家試験まであと1カ月、風邪をひかないように「手洗い・うがい」を心がけて、気を引き締めていきましょう!

 

0130-2.jpg戸村多郎(とむら・たろう)

 


1967年生まれ。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師。
関西鍼灸柔整専門学校(現関西医 療学園専門学校)卒業。神戸大学経済学部卒業。大阪教育大学大学院教育学研究科修了。戸村整骨院院長代理、関西鍼灸短期大学(現 関西医療大学) 解剖学教室講師を経て、現在、関西医療学園専門学校専任教員。専門学校では学生部長や灸道・揉道部顧問も務める。専門は解剖学と疫学。和歌山県立医科大学 衛生学教室研究生。

 

著書に『ここだけ覚えろ!解剖学 第5版』(私家版)、『鍼灸臨床における医療面接』(共著/医道の日本社)、『あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師 国家試験対策 よく出るテーマ50 解剖学』がある。

 

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