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治療院インタビュー vol.2 [2018.09.11]

労働条件や募集要項といった求人情報だけでは見えてこない治療院の本当の魅力を知るため、実際に治療院へと足を運び、インタビューを敢行してきました。どんな治療院で働こうかと悩んでいる求職者の方々は、応募の際の参考にしてみよう!

 

最期の最期まで患者様とお付き合いできる関係性を築きたい

 

■治療院名

風の谷の治療院


今回、話を伺ったのは脳疾患後遺症専門の訪問リハビリ・マッサージを展開する「風の谷の治療院」の佐々木謙(ササキケン)代表取締役。患者の辛さを少しでも和らげたいと、鍼灸マッサージ師ができる健康保険を利用した脳梗塞後遺症のリハビリメニューを開発するなど、顧客視点で精力的な活動を続けています。多くのお話を伺うなかで感じたのは、佐々木代表は“想い”の人であるということ。事業運営から採用、人材育成に至るまで、人の気持ちを大事にする姿勢がはっきりと浮かび上がってきました。

 

 

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人生に悩んで再スタートという人もウェルカムなんですよ

 

――今回の募集の背景を教えていただけますか?

 

患者様が増え、事業がどんどん拡大しており、人手が足りていません。ただ、こちらがいいと思う人は、採用したくてもすぐには決まらないもの。そのため、いい人が見つかったときにすぐに採用できるように求人活動をしています。

 

ただ、弊社はいくら技術がある人でも抱いている理念や仕事観が合わない人は残念ながら採用しないんです。その点、月刊『医道の日本』や「Jobサーチ」からはいい人が応募してくれるので助かっているんですよ。

 

――今回の募集では、どんな人を採用したいと考えていらっしゃいますか?

 

高齢の女性が患者様に多い現場からは、女性の治療家を求める声が大きいのは確かです。でも、もちろん、男性もウェルカムです。特に弊社がターゲットにしたいと考えているのは、子育て中であったり、介護をしていたりと、技術を持っていながらフルで働くには制約がある方たち。週1回なら働ける、週2回までなら大丈夫といった要望に応え、空き時間に稼いでもらえる体制を整えています。現在弊社の事務を担当してくれている子育て中の女性スタッフも、働きに来ることがリフレッシュにつながると言ってくれています。

 

――ブランクがある方でも大丈夫でしょうか?

 

最近入社したスタッフも、高校を卒業してから専門学校で鍼灸師の資格を取った後、20年以上に渡ってインド関連の商材を販売する仕事に就いていました。人生に悩んだ末に、40代に入ってからこの業界に戻ってきたんですね。同じく最古参のスタッフもずっと雑貨店で働いていたのですが、このままではいけないと奮起し、資格を取って弊社に入社してきました。私も自分が一生をかける仕事がなかなか見つからなかった時期があり、同じように悩んだ経験があるので、人生に悩んで再スタートという人は非常にウェルカムなんですよ(笑)。弊社の仕事はやりがいがありますので、ぜひ一緒にがんばりましょう!

 

 

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3年働いてくれたスタッフの独立支援をバックアップします!

 

――佐々木代表が治療院を運営する上で大切にされていることはどんなことでしょうか?

 

我々の患者様は、人生のエンディングを迎えていらっしゃる方が非常に多いんですね。この夏もスタッフたちと34人の患者様を看送り、みんなで号泣しました。そこにはただノルマをこなすだけではない、心の交流があるんです。効率や利益だけを求めるのではなく、やっぱり最期の最期までお付き合いできるような関係性を築けるかということを大切にしています。

 

――患者様の気持ちに寄り添えるのかが重要なんですね。

 

週に何回も同じ患者様を担当するものですから、どんな料理が好きで、普段どんな生活をしていて、最近どんな病気をしたかまでわかる、深いお付き合いになります。やはり、スタッフもそういう気持ちを大事にしてもらいたいと思っています。極論を言ってしまえば、技術なんて二の次なんですよ(笑)。資格のある方に弊社で働いてもらえれば、実際には後からどうにでもなりますから。ただ人間性だけは後の教育からは挽回できないんです。面接では人間性しか見ないですよ。

 

――手技は統一されているんでしょうか?

 

脳梗塞の後遺症を抱える患者様に対しては、統一している手技があります。押したり揉んだりするのではなく、硬くなっている筋肉を動かすことに特化した手技です。実は私たちの身体に負担がかかる手技は患者様も負担に感じてしまうので、おたがいが楽にできるスタイルを採用しています。みんなで密に練習をするんですよ。

 

――訪問マッサージの魅力はどんなところにあるでしょうか?

 

経営的にいえば、生涯顧客単価が高いのが魅力です。街の治療院ですと、生涯顧客単価は5万円いけばいいほうではないでしょうか。一方、訪問マッサージは一度契約してもらうと、23年続けてもらえるので、生涯顧客単価は20万円から30万円にはなります。そのため、経営が安定しやすいんですね。

 

ですが、先ほどもお話ししたように、患者様と深い関わり方ができるのが一番の魅力です。高齢の方も多いですから、いつ会えなくなるかわからないため、毎回の治療を大事にしたいという想いが芽生えます。家族の方たちにも感謝されますし、喜びの多い仕事です。

 

――それでは最後に、求職者の方々にメッセージをお願いします。

 

雇われの鍼灸マッサージ師はどうしても給与水準が低いものです。そのため、弊社では3年働いてくれたスタッフの独立を支援する体制を整えています。レセプトの書き方、同意書の上手なもらい方、ケアマネジャーから信頼を得る方法などをお教えします。同じ手技や考え方を共有している仲間なので、「ちょっと手伝ってくれない?」といった声にもお互い応え合うことができる、独立していながら協力関係を築くイメージですね。以前、独立したスタッフも現在まで月に50万円は稼いでいますよ。私たちの仕事の魅力は独立開業権があるところですからね。全面的にバックアップします!

 

それと就職する会社を選ぶ際は、条件面などの目先のことで考えるのではなく、自分は何がしたくて、何を学ぶ必要があるのか、そして入社してなりたい自分になれるのかを考えてほしいと思います。そこまで考えれば、失敗はないですから!

 

――ありがとうございました!

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