(3)腸腰靭帯テクニック

適応
  • 慢性的な腰痛
  • 腰部のこわばりや可動性制限
目的
  • 胸腰筋膜、脊柱起立筋などの分離と弾性を増加させる。
注意
  • 施術者がこのテクニックの使用に熟練するまで、不安定な腰部のパターンや急性の椎間板の問題には禁忌となる。
ルカウ
次の層、方形筋です。ここでは両手の母指をあわせて、特異的なツールを使います。脊柱起立筋の前面に施術します。後で、向きを変えて見えるようにします。脊柱起立筋の前面、腸骨稜の線に沿っていくことで、腰部の空間にたどり着きます。反対側からはこのように見えます。角の場所では特別注意し、第4・第5腰椎で腸腰靱帯があり、その上には第12肋骨があります。ただ押して、保持します。望めば、腕や脚の運動を加えることで、患者も参加できます。患者は呼吸だけですばらしい仕事をしています。それでは、第12肋骨です。第12肋骨に押し込むのは慎重に行い、下側に沿っていくと、少し前面に位置します。いかがですか?
患者
大丈夫です。
ルカウ
空間上部、第12肋骨のすぐ下に置いています。修復以外にも、たくさんのことを行っています。しかし、修復テクニックとしては、このテクニックです。これは腰痛を最も直接的に緩和するものでしょう。この1つのテクニックでこれら4つの層に施術することで、患者は松葉杖を捨てて、診療室を踊りながら去っていきます。
患者
よだれをたらすかも。
ルカウ
よだれですね。
男性
だからタオルがあるのかもしれません。
ルカウ
それが理由ですね。
腰部の空間はこのような形です。丸い腸骨稜、まっすぐな脊柱、角度がついた肋骨です。これはどんな形でしょうか? 台形か三角形ですかね? これらの角の部分で、両方向へと施術します。一番リリースを得られる場所です。

(最後のインタビュー部分の訳は割愛)