全日本鍼灸マッサージ師会主催 第14回東洋療法推進大会in愛知 治療院経営セミナー 「勝ち組になれる10の考え方」より

講師 古賀慶之助氏 (全鍼師会事業局普及・国際委員長/一般社団法人福岡市鍼灸師会会長)

本レポートは2015年10月26日開催の「第14回東洋療法推進大会in愛知」で行われた治療院経営セミナーを、公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会と古賀氏の許可を得て、編集し掲載しています。

【流行らない治療院10の予兆】

まず流行らない治療院の条件を挙げていきたいと思います。

次のとおりです。
①景気のせいにする
②メニューを増やす
③安売りする
④電気を消す
⑤健康食品を斡旋する
⑥準備を怠る
⑦掃除を怠る
⑧治療術めぐり
⑨不潔な身だしなみ
⑩不安な態度を取る

  実際問題、私たちの治療院業界というのは、社会的な景気がよくなっても、患者さんの家計的な景気がよくならないと収入が上向かないんですね。家計の何を削るかと考えたとき、治療費は、携帯電話料金や子どもの塾代に、負けてしまうんです。本当は、自分が長生きして健康で楽しい老後を迎えるために、健康投資は必要なんだけど、日本人はなかなかそれをしない。少し厳しいけどこれは前提です。
  また鍼灸院に来る患者さんにとって、鍼灸がファーストチョイスじゃない場合が多いです。さまざまな治療を転々とし、たくさん勉強して来る患者さんに対して、最後の砦の門戸が広すぎるのはどうなのかなと。スポーツはやる、不妊はやる、がんの末期医療はやる。「あれもこれもできます」は、本当は何もできないっていうことを言ってるみたいなものなんです。例えば、スポーツのことを究めるなら、スポーツのメカニズムから選手の栄養法まで考えなきゃいけない。特に駆け出しの先生が、それと並行して、例えば不妊治療を基礎体温の読み方から勉強し、日々最新の知識を得ることは果たして現実的なのでしょうか。やっぱり何か専門を突き詰めていくことをやったほうがいいんじゃないかなと、私は考えております。
  同時に、患者さんを集めるための気配りも絶対に必要です。自分の身だしなみはもちろん、治療院の掃除、特にトイレ掃除は怠らないようにしてください。

【 患者さんが喜ぶ10のサービス】

次に、患者さんが喜ぶサービスを紹介します。
①おつりをピン札に
②同じ目線で
③誘導してあげる
④もらってうれしいもの
⑤名前の書き方
⑥下足が簡単にできる
⑦同伴者対策
⑧キャンセルしやすくする
⑨きれいな雑巾
⑩見送りまでが治療

  私たちは、ものを売ってるわけじゃないんですよ。技と心を売っているんです。そして患者さんが来なくなったら、明日からご飯食べられないんです。だから、謙虚に患者さんと向き合っていくことが大切だと私は考えています。 まず、患者さんの目線でお話をしてあげる。立ったままだと上から目線になってしまうので、ベッドサイドで横にしゃがんでお話をしてあげましょう。そして、誘導に気を配りましょう。例えば当院は接骨もありますので、「電気へどうぞ」ってついつい言っちゃうんですが、新患さんはそう言われたって、分からないんです。ですから、「こちらの右のベッドへお入りください」と、誰にでも分かるように言うべきです。恥ずかしいかもしれないけど、基本的なことをきちんとやっていきましょう。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2016年2月号」でお読みください。