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【2022年最新版】治療院の集客、考え方を徹底解説!

公開日:2022年3月4日

治療院の経営を安定させるには、お客様にきていただくための “集客施策”が欠かせません。施術の技術を正しくお客様に伝えるためには、オンライン・オフラインのどちらでも練り込んだPRを実施する必要があります。

他方で、この集客の実施に課題を感じている治療家の声をよく伺います。

  • webを利用した集客方法がわからない…
  • PRをするための自分の治療院の強みがわからない…
  • ホームページの制作業者から提案を受けているが、正しく判断できるか不安…

このようなお悩みにお答えすべく、今回の記事では、そんな治療院の集客方法について、昭和初期から鍼灸/治療院の領域がに関わってきた医道の日本社がまとめました。ご参考にしていただけると幸いです。

治療院集客でよく伺う課題

厚生労働省の「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」に見られるような近年の治療院数増加や、コロナウイルス感染症の拡大によって、治療院を取り巻く環境は日々大きく変わっています。これに伴って、治療院への集客の方法、PRの手法などにも課題を感じている経営者様も少なくないようです。

まずは、治療院集客のシーンで、経営者様から頻繁に伺う上位3つの課題をご紹介します。

自分の治療院の強みがわからない

経営する治療院がどのような強みを持っているか、という点はそのままアピールポイントとしてPRに反映できるため、非常に大切な情報の1つです。この強みが表現されていない広告では、お客様に治療院の特徴や、他の治療院と比較して何が優れているのか?を伝えることができず、効果的な集客施策とは言えません。

そうである一方、自身が経営する治療院の強み(PRポイント)が何かわからない、といったお悩みは頻繁に伺う事の1つです。強みを知るためにできることは数多くあります。例えば自身の治療院が得意とする施術や、同じ地域の他の治療院のチラシなどを参考にしつつ、「自分の治療院なら何をアピールポイントにできそうか?」を考えてみるとヒントが見えてくるかもしれません。

webをうまく活用できない

治療院の集客においても、インターネットを上手に活用することが、年々大切になってきています。10~30代の見込み客の多くは、地方紙やチラシなどよりも、インターネットを中心に治療院情報や来院者の口コミを閲覧するため、インターネット上での評判も治療院集客の中でも大切な要素の1つといえます。

このwebを活用した集客についても多くの経営者様からお悩みを伺います。

  • 自院のWebサイトの制作を自分で試してみたが難しい…
  • Web制作業者から営業を受けているが、提案内容の効果を判断できない…
  • TwitterやFacebookなどのSNSを運用しているが、フォロワーが伸びない…

webを活用した治療院集客は、多くの治療院経営者様の悩みのタネの1つでしょう。ただ、危機感に駆られて闇雲に取り組むのでは、作って終わりのweb施策になってしまいます。自分たちに必要な施策の組み合わせを選択し、正しく運用することが大切です。

WebサイトやSNSなど、具体的な施策ごとの実施方法は、この記事の後半でご紹介します!

集客を実施する広告資金がない

集客にお困りの要因として「広告資金がない」といった声も頻繁に伺う内容の1つです。これは治療院ごとの状況などにも、もちろん左右される項目です。しかし、実際に掛かる金額と広告資金のイメージにギャップがあるケースも少なくありません。

例えば、治療院のWebサイトを作るのに予算はどれくらい必要でしょうか?

Web制作業者からの営業や、まとめサイト(キュレーションサイト)が提示するような相場が必ずしも正しいものではなく、やり方によっては、今の想像以上にコストを抑えることができるケースも多くあります。

集客を考える上では、まずは適切な情報収集と相見積もりを実施して、かかるコストを正確に把握することが大切です。これらは一見時間がかかる面倒な作業にも思えますが、後々にかかってくるコストを考えると、施策の決定段階でしっかり検討するほうが効果的といえます。

治療院の集客を考える上で、押さえるべきポイント

ここからは、そういった課題を踏まえて、治療院の集客を考える際に留意したい、より具体的なポイントをご紹介します。

新規顧客の開拓とリピートは分けて考える

まずは集客方法の種類についてです。新規のお客様を呼び込みする際と、一度来院したことのあるお客様に再度きて頂く際では、別の集客方法が必要です。

また、同様の集客チャネルを使った集客施策でも、新規のお客様を呼び込みするのと、リピートのお客様を獲得するのでは別のアプローチが有効な場合があります。

例えばWebサイトの運用を考えてみます。魅力的なデザインにしたり、SEO対策を実施したりすれば、今までにアプローチできていなかったお客様の目に触れる機会を増やすことに繋がります。他方、ブログやSNSを通した情報発信、webを使った予約システムの整備などは、既存のお客様の利便性を向上し、再びの来院を促すことにつながるでしょう。

このように、新規のお客様の呼び込みとリピートのお客様の獲得では異なるアプローチが実施されます。来院者を増やすためには、まずは新規とリピートのどちらを獲得したいのか、明確にしておきましょう。

自分の治療院の強みを認識する

よく伺う課題としてもご紹介したこの、”治療院の強み”。これは実は集客施策の検討において、とても大切な項目です。

自分たちの強みが何なのか?何をPRしていきたいのか?という点は、そのままPRの内容に直結します。一見、チラシやホームページの制作には直接関係ないように思えるかもしれませんが、この強みが集客(特に広告集客)のキモになると行っても過言ではありません。

強みを把握していないまま、チラシやWebサイトを制作してしまうと、お客様から見て、他の治療院と代わり映えしない宣伝内容になってしまいます。これでは未来のお客様はあなたの治療院の良さに気づくことができません。

逆に強みを押し出したPRの内容は、その強みを探しているお客様の目に効果的に触れることになり、お客様にとって魅力的な内容になるでしょう。

どんな人に来てほしいのかを決めておく

上記の強みを踏まえて、どのようなお客様にきてほしいのか、いわゆる”ターゲット”を定めることが、集客戦略の最後のポイントになります。

ターゲット像が明確になると、同時に集客のチャネル選びも明確になります。

ターゲットを決めてしまうと、「それ以外の人に来てもらえないのでは?」と不安になられる方もいらっしゃいますが、実際はそうではありません。ターゲットになるお客様にしっかり自身の治療院を選んでもらうことができるようになることから、結果的にお客様の数を増やしていくことにつながります。

【保存版】治療院の集客手法と、注意するポイント一覧

ここまででは、治療院集客のポイントをご紹介してきました。この章ではそれらのポイントを意識した上で、「具体的にどんなことをするべきなのか」を施策別にご紹介します。

オフライン集客

まずは、オフラインの集客手法についてまとめます。オフラインの集客の強みは、PRをしたい地域のお客様の目に確実に触れさせることができるという点でしょう。
新規開業時のお知らせや新しいメニューなどを、早く広めたい場合に効果的です。

チラシの配布/ポスティング

一般的な集客方法の1つが、チラシ配布です。オンライン集客の重要度が高まっている昨今ですが、チラシはwebとは違った効果が得られます。

チラシの配布やポスティングでは、訴求したい地域に対して、確実に素早く情報を届けることができます。これはインターネットではなかなか期待できません。また、チラシの閲覧をきっかけにWebサイトを閲覧する、といった集客導線も考えることができるでしょう。

チラシはまだまだ現役の集客チャネルの1つなのです。

ただし、特にポスティングの際は配布地域と合計のコスト(印刷代や人件費など)に注意をしましょう。むやみに多くのコストをかけて広範囲にチラシの配布を実施しても、コストに見合った集客は実施できない可能性が高いです。

店頭看板/のぼりの設置

店頭看板やのぼり設置の最大のメリットは、「設置場所を日常的に通行する人の目に自然に触れられる」ことです。日常的に通行するということは同時に、通院することも不便ではないということになるので、比較的通院の見込みが高い層にアプローチすることができます。

注意点として、広告の内容が違法なものにならないよう気を付けなければなりません。誇大に取られる宣伝は保健所からの注意が入る可能性があります。その基準は地域によって異なるため、管轄の保健所に問い合わせするなどし、十分に留意した表示にしましょう。

地域誌への掲載

地域誌やフリーペーパーへの掲載も、オフライン集客のチャネルの1つです。地域のさまざまな情報がまとめられている誌面への掲載は、治療院に対して強い関心がない方の目にも触れることができるといったメリットがあるでしょう。

掲載を検討する際には、その掲載効果を充分に吟味しましょう。例えば自分が普段、治療院を運営する地域の情報をどのように収集するだろうか? その際に地域誌やフリーペーパーを活用するか? 仮に活用するとしたらどんな場所で入手できそうか? など、地域誌に仮に掲載した場合に効果が出そうかを、このように具体的に想定しておくとよいでしょう。

オンライン集客

スマートフォンの普及によって、多くの方が手軽にインターネットにアクセスすることがもはや一般的になりました。このような時代において、オンラインでの集客は決して無視することはできないでしょう。

10~30代など、オンラインの情報のみを活用して目的先を決めるといった層もあります。

ホームページの制作/運用

ホームページの制作と運用がまずは欠かすことができない施策といえます。Webサイトが存在することでお客様からの信頼も高まるため、制作しておくことが無難と言えるでしょう。

外注する際の注意点としては、Webサイトを制作運用する目的を明確にすることといえるでしょう。新規顧客を獲得する、予約のシステムを導入する、既存の顧客に定期的な情報発信をする、など目的を明確にしないと、必要以上に大きな額の見積もりが制作業者から提示されることになるので注意が必要です。

Googleマイビジネスの活用

治療院に関わらず店舗型のビジネスで多く利用されているのがGoogleマイビジネスです。

別の名称では「MEO対策」とも呼ばれています。「地域名+治療院」や、「地域名+治療名」のようなキーワードで上位に表示されると、通常より多くのアクセスを得ることができます。

また、マイビジネスに営業時間や営業日が明記されていることは、治療院を検討する際のお客様の利便性に繋がります。このような情報が整理されていることは、インターネットが普及した現在では、「当たり前」の事と思われてしまうため、漏らさず整備しておくことが大切です。

SNSや公式LINEを運用する

SNSの活用も、強力な集客チャネルです。SNSの種類によってユーザー層が異なりますので、自社のターゲット層が使用していそうなSNSを選択し、興味を持って貰えそうな内容の発信を継続的に行っていくことが大切になるでしょう。

また、日本では今や8,000万人以上が利用すると言われているLINEの公式アカウントを利用するのも有効な手段です。公式アカウントでは普段ユーザーが使うLINEに対して低単価でメッセージを送る事ができるほか、メニューの表示などお客様の利便性向上につながるしくみが多くあります。ぜひ運用を検討してみましょう。

クチコミサイトの活用

クチコミサイトの活用も1つの手段でしょう。お客様が治療院を選ぶ際、他の方のクチコミを見るケースも多くあります。また、Webサイト制作やSNSの利用などよりも時間をかけずに開始することができるのも魅力の一つでしょう。

載自体は無料といったプランも見受けられますが、運営企業はあくまで営利を目的とした企業です。効果的な掲載をするためには、一定のコストがかかる場合があることを踏まえて掲載を検討しましょう。

目的とターゲットにあった、最適な集客を

この記事では、治療院の集客施策についてご紹介をしてきました。

ご紹介してきたとおり、ポータルサイト、SNS運用など流行の施策に闇雲に手を出すのではなく、自分の治療院の強みを正しく認識して、ターゲットになるお客様に正しく届ける手段を選ぶ事が大切です。

自身の治療院が正しくお客様に伝わるよう、集客施策を検討していきましょう。

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