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夏は読書! 鍼灸、漢方の貴重な臨床が学べる、おすすめの復刻本

公開日:2013年7月15日

医道の日本社では過去の名著を復刻させ、ON DEMAND万能書店のWEBサイトにて販売しています。まとまった夏休みは読書が最適です。今回はその中から鍼灸、漢方の治療法や貴重な臨床経験が記載された4冊を紹介します。

漢方一貫堂医学

まず1冊目は、矢数格著『漢方一貫堂医学』です。矢数先生は1893年生まれ。千葉医学専門学校(現在の千葉大学医学部)を卒業後、森道伯氏に指示して、漢方医学の道を歩まれます。同書は大きく、森氏が創始した一貫堂医学の解説と治験例から成り立っており、本文に「一貫堂医学においては、現代人の体質を三大分類して、その治療上の標準をたてている」とあるように、一貫堂医学の特色である三大証分類が解説され、森氏の略伝も収録されています。漢方の随証治療に触れられる1冊です。

漢方一貫堂医学
矢数 格
¥3,885(税込)

平田式十二反応帯熱針刺激療法

次に、間中喜雄著の『平田式十二反応帯熱針刺激療法』をご紹介します。この本では、戦前に家庭療法の必要性を説いた平田内蔵吉(ひらたくらきち)氏の熱針療法について紹介されています。平田氏といえば、十二反応帯という経絡に似た、電位的な反応線を提唱した人として業界では著明です。十二反応帯にも触れつつ、家庭でできる簡単なツボ療法を間中先生が解説しています。専門書というより一般の読み物に近い書籍で、おすすめです。

平田式熱針刺激療法
間中喜雄
¥3,360円(税込)

脈状診の研究

『脈状診の研究―脈状及びその臨床的応用―』は井上雅文先生が書かれた、脈診と選穴に関する古典研究と臨床実技の解説書です。井上雅文先生は経絡治療を確立した1人、井上恵理氏の御子息として知られています。しかし、治療で感じた疑問を解消すべく、自ら研究会を立ち上げ、脈状の研究を進めていました。講演や寄稿文、論説の数に比べ、井上先生の著書は多くありません。二十四脈の解説や人迎気口診への言及もあり、貴重な書籍となっています。

脉状診の研究
井上雅文
¥3,360(税込)

鍼灸臨床ノート

最後に、代田文誌著『鍼灸臨床ノート』(上・下)をご紹介します。昭和を代表する鍼灸師である代田文誌先生の著書といえば、『鍼灸真髄』や『鍼灸治療基礎学』がありますが、代田先生の晩年の臨床風景がつづられている『鍼灸臨床ノート』も興味深い内容となっています。もとは医道の日本に掲載されたエッセイです。エッセイ集なので、「経営者病」「証と皮電点」「老眼と針灸」「指頭感覚」などテーマはさまざま。肩ひじ張らず、興味のあるページだけ読むというのも「あり」だと思います。

鍼灸臨床ノート 上巻
代田文誌
¥6,195(税込)

鍼灸臨床ノート 下巻
代田文誌
¥6,195(税込)

ご注文に当たって

1)ON DEMAND万能書店は、株式会社デジタルパブリッシングサービスが運営する希少本等を印刷・製本しているウエブサイトです。弊社は復刻本の製作を委託しております。ご注文はON DEMAND万能書店までお願いします。


ON DEMAND万能書店
https://dps-ec.com/

2)1冊ごとに注文をいただいてから制作いたします。お手元に届くまでに時間をいただいております。
3)旧来の書籍とほぼ同じ内容(文字情報)の本をご提供していますが、体裁と価格が変更になっているものがございます。

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