閃めく経絡 現代医学のミステリーに鍼灸のサイエンス“サイエンス“が挑む!
「鍼灸はなぜ効くのか?」閃く経絡
発生学と筋膜の理論から明らかに!
東洋医学で全身に分布されていると考えられている十二経絡。経絡上の経穴(ツボ)に鍼や灸、マッサージ、指圧を加えることで、全身に影響を与えることを治療家ならば誰もが経験していることだろう。だが、その存在は明らかにされていない。
そんな目に見えない経絡や経穴について、発生学の最新知識から読み解いたのが、本書である。「気」とは何か。なぜ経絡がこのような配置なのか。これらの答えは人体がどのように発生し、どのように作用しているのかを深く理解することで明らかになる。
また、本書が導く知られざる鍼灸の「サイエンス」は、現代医学では未解明の部分を解き明かす。身体を巡るミステリーの鍵は「ファッシア」(筋膜・膜)にあった。
鍼灸師で救急診療専門医の著者による、医学の常識を覆す英国の話題作がついに上陸!
●鍼灸治療の新しい治効メカニズムを徹底解明
●現代医学の進歩で分かった、黄帝内経『素問』『霊枢』の真意
●経絡の配置の意味とは?「三焦」「心包」の正体は?
●「気」の存在を否定することは、生命自体を否定すること
●「ファッシア」(筋膜・膜)が、西洋医学と東洋医学をつなぐ
人の生きた筋膜の構造 (DVD付)―内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞ー
月刊「医道の日本」2018年6月号 経絡経穴ファッシア論 ─鍼灸はなぜ効くのか─ 筋膜リリーステクニック
そんな目に見えない経絡や経穴について、発生学の最新知識から読み解いたのが、本書である。「気」とは何か。なぜ経絡がこのような配置なのか。これらの答えは人体がどのように発生し、どのように作用しているのかを深く理解することで明らかになる。
また、本書が導く知られざる鍼灸の「サイエンス」は、現代医学では未解明の部分を解き明かす。身体を巡るミステリーの鍵は「ファッシア」(筋膜・膜)にあった。
鍼灸師で救急診療専門医の著者による、医学の常識を覆す英国の話題作がついに上陸!
●鍼灸治療の新しい治効メカニズムを徹底解明
●現代医学の進歩で分かった、黄帝内経『素問』『霊枢』の真意
●経絡の配置の意味とは?「三焦」「心包」の正体は?
●「気」の存在を否定することは、生命自体を否定すること
●「ファッシア」(筋膜・膜)が、西洋医学と東洋医学をつなぐ
人の生きた筋膜の構造 (DVD付)―内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞ー
月刊「医道の日本」2018年6月号 経絡経穴ファッシア論 ─鍼灸はなぜ効くのか─ 筋膜リリーステクニック
ISBN | 978-4-7529-1036-7 |
著者 | ダニエル・キーオン |
監訳 | 須田万勢・津田篤太郎 |
訳 | 建部陽嗣 |
仕様 | 四六判 400頁 |
発行年月 | 2018/6/16 | 価格 | 3,080円(税込) |
目次
プロローグ なぜ人体は再生しないのか?
PartI 鍼のサイエンスー神が医者に話し忘れたこと
発生の創世記
単細胞の世界
有名にして無形
三重らせん
生命のスパーク
氣とは何か?
クローン羊と氣
完璧な工場
臓腑の氣
どのように氣が身体を折りたたむのか
トリッキー・ディッキーと小さな刺し傷
ヒトのフラクタル
レオナルドたちと完璧な人間
超高速の進化
ソニック・ヘッジホッグのパンチ
ツボ(経穴)とは何か?
氣の流れ
PartII 中医学の発生学
陰陽に関する簡単な紹介
道(タオ)
羊膜外胚葉
身体の卵黄
血
精
発生学のサーファー
PartIII 命門と6本の経絡
三陰経
・少陰経
・太陰経
・厥陰経
三陽経
・太陽経
・陽明経
・少陽経
エピローグ
付録
監訳者あとがき
参考文献
索引
●著者プロフィール
ダニエル・キーオン(Daniel.Keown)
1998年にマンチェスター大学医学部を卒業した後、救急医療を専門とする医師として活躍するかたわら、2008年にキングストン大学統合医療カレッジで中医学を学び、中医学と鍼治療の学位を取得。2010年には北京の経絡医学研究センターで王居易医師に師事した。2014年にthe membership exams of the College of Emergency Medicine(MCEM)を取得。長年の目的は西洋医学の最前線で鍼灸と氣を再確立することであり、その経緯で本書が生まれた。
●監訳者プロフィール
須田万勢(すだ・ませい)
1983年神奈川県生まれ。2009年 東京大学医学部卒。諏訪中央病院での研修を経て、2014年より聖路加国際病院リウマチ膠原病センター勤務。家庭医療専門医、日本リウマチ学会会員、アメリカリウマチ学会(ACR)会員、日本リウマチ財団認定医、日本内科学会認定医、日本骨粗鬆症学会認定医、免疫療法認定医、日本東洋医学会会員。西洋医学と東洋医学の両面から人体の神秘を解明し、治療に生かすことをライフワークとしている。
津田篤太郎(つだ・とくたろう)
1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長、日本医科大学・福島医科大学非常勤講師、北里大学東洋医学総合研究所客員研究員。日本リウマチ学会指導医、日本東洋医学会漢方専門医・指導医。NHKの人気番組「総合診療医ドクターG」の医事指導を担当。著書に『未来の漢方』(共著)、『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』『漢方水先案内』がある。
●翻訳者プロフィール
建部陽嗣(たてべ・はるつぐ)
1978年、静岡県浜松市生まれ。はり師・きゅう師。明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)卒業、京都府立医科大学大学院医学研究科修了。医学博士、鍼灸学修士。京都府立医科大学特任助教、宝塚医療大学、大阪医療技術学園専門学校、大阪府柔道整復師会専門学校非常勤講師。神経変性疾患のバイオマーカー研究をおこなうと共に、附属病院での鍼外来・鍼灸教員としても活動している。月刊「医道の日本」にて、鍼灸に関する海外論文を紹介する『鍼灸ワールドコラム』連載中。
■推薦のことば
●ジョン・ハミー[鍼灸師]
"Acupuncture for New Practitioners" (『若手医師のための鍼治療』)著者
今まで、伝統的な中国医学で用いられている詩的で格調高い言葉に対して、現代の科学的な西洋医学と共通する物差しをあてがうことはできないと思われてきた。しかし今、キーオン医師は、東洋・西洋両方の医学が人体で起こる現象を同じように描き出していることを、明確に、説得力をもって示してみせた。何らかの融合が生まれることになるだろう。この意味は計り知れない。
●ノーラ・フラングレン
[School of Five Element Acupuncture(SOFEA)(五行鍼法学校)創設者]
The Handbook of Five Element Practice"( 『五行論ハンドブック』)", Keepers of the Soul" (『魂のキーパー』),"Patterns of Practice" (『診療パターン』),"The Simple Guide to Five Element Acupuncture" (『五行鍼法シンプルガイド』)著者
驚くべきことに、長い間、鍼灸治療と西洋医学との関係についてほとんど吟味されてこなかった。キーオン医師の思慮深い刺激的な本書により、今、ついに、我々はこのギャップを埋めることができる。キーオン医師は、東洋と西洋に分断された医学の両サイドで仕事をした経験から話している。本書は、両分野(東洋・西洋医学)の専門家が、多少異なる用語を用いていても、どの程度共通した言語で話しているのかを知ることができる点で大変貴重である。
●ピーター・モール
[College of Integrated Chinese Medicine(統合中医学カレッジ)学長]
"Acupuncture for Body, Mind andSpirit"(『体、精神、魂のための鍼治療』)著者
医師としては珍しく、ダニエル・キーオン氏は鍼灸治療や中国医学の理論と実践について熟知している。解剖学、生理学に対する彼の愛情と理解の深さゆえに、彼は現代科学の概念に沿って鍼灸治療がどのように「効く」のか説明しうる、ほとんど唯一無二の人物である、といえる。本書は、中国医学と西洋医学とのギャップを埋めようとする人にとって、重要かつ必要不可欠な書である。
●アンジェラ・ヒックス
[College of Integrated Chinese Medicine (統合中医学カレッジ)共同学長]
"The Principles of ChineseMedicine" (『中医学の本質』)著者
私が本書を読み始めて、思い浮かんだ言葉は『すごい!』 。それから私はこの本を読みふけった。キーオン博士は、西洋医学の医師であり鍼灸師でもある。彼はその魅力あふれる文章で、系統的な理論に基づく最新の科学と伝統医学の世界観とをいかにして融合させるかを教えてくれる。一般大衆から西洋医学の医師や東洋医学の専門家に至るまで―人体がどのように機能し発達してきたか、その驚くべき仕組みを知りたいと思う人は誰でも―この本を読むべきである。
PartI 鍼のサイエンスー神が医者に話し忘れたこと
発生の創世記
単細胞の世界
有名にして無形
三重らせん
生命のスパーク
氣とは何か?
クローン羊と氣
完璧な工場
臓腑の氣
どのように氣が身体を折りたたむのか
トリッキー・ディッキーと小さな刺し傷
ヒトのフラクタル
レオナルドたちと完璧な人間
超高速の進化
ソニック・ヘッジホッグのパンチ
ツボ(経穴)とは何か?
氣の流れ
PartII 中医学の発生学
陰陽に関する簡単な紹介
道(タオ)
羊膜外胚葉
身体の卵黄
血
精
発生学のサーファー
PartIII 命門と6本の経絡
三陰経
・少陰経
・太陰経
・厥陰経
三陽経
・太陽経
・陽明経
・少陽経
エピローグ
付録
監訳者あとがき
参考文献
索引
●著者プロフィール
ダニエル・キーオン(Daniel.Keown)
1998年にマンチェスター大学医学部を卒業した後、救急医療を専門とする医師として活躍するかたわら、2008年にキングストン大学統合医療カレッジで中医学を学び、中医学と鍼治療の学位を取得。2010年には北京の経絡医学研究センターで王居易医師に師事した。2014年にthe membership exams of the College of Emergency Medicine(MCEM)を取得。長年の目的は西洋医学の最前線で鍼灸と氣を再確立することであり、その経緯で本書が生まれた。
●監訳者プロフィール
須田万勢(すだ・ませい)
1983年神奈川県生まれ。2009年 東京大学医学部卒。諏訪中央病院での研修を経て、2014年より聖路加国際病院リウマチ膠原病センター勤務。家庭医療専門医、日本リウマチ学会会員、アメリカリウマチ学会(ACR)会員、日本リウマチ財団認定医、日本内科学会認定医、日本骨粗鬆症学会認定医、免疫療法認定医、日本東洋医学会会員。西洋医学と東洋医学の両面から人体の神秘を解明し、治療に生かすことをライフワークとしている。
津田篤太郎(つだ・とくたろう)
1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長、日本医科大学・福島医科大学非常勤講師、北里大学東洋医学総合研究所客員研究員。日本リウマチ学会指導医、日本東洋医学会漢方専門医・指導医。NHKの人気番組「総合診療医ドクターG」の医事指導を担当。著書に『未来の漢方』(共著)、『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』『漢方水先案内』がある。
●翻訳者プロフィール
建部陽嗣(たてべ・はるつぐ)
1978年、静岡県浜松市生まれ。はり師・きゅう師。明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)卒業、京都府立医科大学大学院医学研究科修了。医学博士、鍼灸学修士。京都府立医科大学特任助教、宝塚医療大学、大阪医療技術学園専門学校、大阪府柔道整復師会専門学校非常勤講師。神経変性疾患のバイオマーカー研究をおこなうと共に、附属病院での鍼外来・鍼灸教員としても活動している。月刊「医道の日本」にて、鍼灸に関する海外論文を紹介する『鍼灸ワールドコラム』連載中。
■推薦のことば
●ジョン・ハミー[鍼灸師]
"Acupuncture for New Practitioners" (『若手医師のための鍼治療』)著者
今まで、伝統的な中国医学で用いられている詩的で格調高い言葉に対して、現代の科学的な西洋医学と共通する物差しをあてがうことはできないと思われてきた。しかし今、キーオン医師は、東洋・西洋両方の医学が人体で起こる現象を同じように描き出していることを、明確に、説得力をもって示してみせた。何らかの融合が生まれることになるだろう。この意味は計り知れない。
●ノーラ・フラングレン
[School of Five Element Acupuncture(SOFEA)(五行鍼法学校)創設者]
The Handbook of Five Element Practice"( 『五行論ハンドブック』)", Keepers of the Soul" (『魂のキーパー』),"Patterns of Practice" (『診療パターン』),"The Simple Guide to Five Element Acupuncture" (『五行鍼法シンプルガイド』)著者
驚くべきことに、長い間、鍼灸治療と西洋医学との関係についてほとんど吟味されてこなかった。キーオン医師の思慮深い刺激的な本書により、今、ついに、我々はこのギャップを埋めることができる。キーオン医師は、東洋と西洋に分断された医学の両サイドで仕事をした経験から話している。本書は、両分野(東洋・西洋医学)の専門家が、多少異なる用語を用いていても、どの程度共通した言語で話しているのかを知ることができる点で大変貴重である。
●ピーター・モール
[College of Integrated Chinese Medicine(統合中医学カレッジ)学長]
"Acupuncture for Body, Mind andSpirit"(『体、精神、魂のための鍼治療』)著者
医師としては珍しく、ダニエル・キーオン氏は鍼灸治療や中国医学の理論と実践について熟知している。解剖学、生理学に対する彼の愛情と理解の深さゆえに、彼は現代科学の概念に沿って鍼灸治療がどのように「効く」のか説明しうる、ほとんど唯一無二の人物である、といえる。本書は、中国医学と西洋医学とのギャップを埋めようとする人にとって、重要かつ必要不可欠な書である。
●アンジェラ・ヒックス
[College of Integrated Chinese Medicine (統合中医学カレッジ)共同学長]
"The Principles of ChineseMedicine" (『中医学の本質』)著者
私が本書を読み始めて、思い浮かんだ言葉は『すごい!』 。それから私はこの本を読みふけった。キーオン博士は、西洋医学の医師であり鍼灸師でもある。彼はその魅力あふれる文章で、系統的な理論に基づく最新の科学と伝統医学の世界観とをいかにして融合させるかを教えてくれる。一般大衆から西洋医学の医師や東洋医学の専門家に至るまで―人体がどのように機能し発達してきたか、その驚くべき仕組みを知りたいと思う人は誰でも―この本を読むべきである。