【鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師のための、治療院開業マニュアル】第7回:開業資金はいくら準備した?金額など先輩の声をご紹介

卒業し、国家試験に合格した後、治療院勤務のため就活をはじめる方はもちろん、特に30〜40代の方の中には開業を目指す方も多いのではないでしょうか。
医道の日本Onlineは、<鍼灸マッサージ治療院マニュアル>としまして、ゆくゆくは開業を考えている方を対象に、開業に必要な知識を紹介します。
先輩Voice「治療院の開業資金はどのくらい準備した?」先輩の声の一例をご紹介
前回の記事では、開業資金についての考え方や調達の方法を紹介しました。では、開業した先輩たちはどのくらいの金額を準備したのでしょうか。
今回は、先輩たちが実際にどのくらいの開業資金を準備したのか、実例を紹介していきます。ぜひ開業資金集めの参考にしてください。
先輩Voice①
自己資金をもとに、借入れをして、商業用物件で開業しました。内装や備品などに240万円、運転資金は余裕を持たせるために固定費35万X12ヵ月分という計算で準備しました。予想がまったくつかなかったので、先に開業している同期や先輩からのアドバイスを参考にしました。
先輩Voice②
商業用物件で、敷金・礼金・内装・看板・すべて含め300〜400万円で開業しました。前職の退職金では足りず、日本政策金融公庫で数百万円を借りました。
先輩Voice③
自宅敷地内に100万円で治療院を建設しました。運転資金は特に用意しませんでした。
先輩Voice④
自己資金で内装費用、備品購入費、運転資金6カ月分、生活費6ヵ月分の約350万円を準備して、商業用物件の賃貸一軒家で開業しました。借金をしたくないという気持ちから自己資金を投入しましたが、準備したお金と同額を借入して運営するほうが、気持ちの面でかなり楽であったと今更ながら感じています。何かあったとしても自己資金が丸々残るので返済も可能です。
いかがでしょうか。先輩のほとんどが、借入をして開業資金に充てていることがわかるのではないでしょうか。
自己資金のみで開業できれば良いですが、多少は借入をした方が、心的余裕ができて治療に集中できるのではないかと思います。ぜひ、本記事を参考に開業資金の準備をすすめてください。
本記事は、弊社出版のはじめての鍼灸マッサージ治療院開業ベーシックマニュアルからの抜粋となります。記事を読んでご興味をもたれた方は、ぜひこちらから書籍をお求めください。