CIANA × 花前トレーナーによるアスリート指導日誌（女子サッカー中島選手）

公開日：2022年8月30日

花前トレーナーによるCIANAを活用したパーソナルトレーニング日誌。

今回は女子サッカー「INAC神戸レオネッサ」キャプテン中島選手への指導日誌です。

【花前裕太トレーナー_プロフィール】
学生時代からフィットネスジムでパーソナルトレーナーとして活動し、卒業と同時に亀田三兄弟の専属トレーナーとして契約し渡米。
契約満了後は埼玉県の整骨院グループで勤務しながら母校大宮東高校野球部(最高成績・春の甲子園準優勝)のフィジカルトレーナーに就任。
2018年からはサッカー日本代表岡崎慎司選手の専属トレーナーとして英・西に帯同し岡崎選手の考えに賛同し、トレーナー契約を継続したまま2020年に兵庫県神戸市に「新長田はなまえ整骨院」を開業。
開業後は、なでしこジャパン・元INAC神戸(現マイナビ仙台レディース) 中島依美選手をはじめとする関西で活躍するJリーガー、Weリーガー、Bリーガーやプロゴルファーなど様々なトップアスリートのコンディショニングをサポート。
2021年に株式会社LestartRを設立。
地域の健康医療に貢献し、高校野球や高校サッカーなどのスポーツ現場にトレーナー派遣を行う。
また、全国各地で講師活動を行い次世代のトレーナー育成にも力を入れる。
2022年に分院展開として兵庫県明石市に西明石はなまえ整骨院を開設。

中島依美選手はトレーニングを実施した翌日に、試合に勝利することで所属するINAC神戸レオネッサのWe.リーグ優勝が決定するという大一番を控えておりました。

そのため、翌日の重要な試合のためにもトレーニングによる疲労を翌日に残さず、かつパフォーマンスを最大限に引き上げる必要があります。

中島選手は中盤から前線にパスを配給するポジションで、相手チームからは攻撃の芽を積む為に最も警戒されるため、マークやプレスが激しくなることが予想できます。

マークやプレスが激しくなるという不安定な状況から質の高いパスを出すためには、軸足（左足）の安定性が重要になります。

そのため今回のトレーニングでは、軸足の安定性の向上の為にバランスディスクとボールを用いたトレーニングを行いました。

バランスディスクを用いる効果としては、不安定な状況でバランスを取りながらも、足の動きを安定させる効果が期待できます。

まずディスクの上に軸足で立ちながらキックモーションや股関節の屈曲などを行います。

これにより、軸足の足首・膝や、臀部・背中などの様々な大小の筋肉の収縮と弛緩が繰り返されます。

この細かい収縮と弛緩の中で各関節や筋肉は連動していき高い安定性を作ります。

軸足周辺の筋出力を上げて安定感が増すことで、必然的に右足のキックスピードが速くなり足を振り抜くことができるようになります。