松田博公先生の電子書籍Kindle本のご紹介『松田博公対談集 究極のわざへ 日本鍼灸を求めて Ⅲ』12月15日刊行予定
鍼灸ジャーナリストであり黄帝内経研究家の松田博公先生が電子書籍Kindle本を出版します。タイトルは『松田博公対談集 究極のわざへ 日本鍼灸を求めて Ⅲ』。定価1250円。Kindle Unlimitedの会員なら無料で読めます!
隔月誌『鍼灸ジャーナル』(緑書房)で好評を博した松田博公対談シリーズ。2008年から2013年まで5年間連載され、日本鍼灸を代表する30人の鍼灸師ほかの方々との対談が行われました。
対談のおよそ半分の11回分は、『日本鍼灸を求めてⅠ』(緑書房、2010年)と『日本鍼灸を求めてⅡ』(同、2013年)の2冊の単行本になりましたが、残りは未刊のまま10年以上が経過しました。その中には、弊社のロングセラー書籍「首藤傳明症例集」の著者 首藤傳明先生、「積聚治療」「続・積聚治療」の著者 小林詔司先生、石原克己先生、福島哲也先生など、日本鍼灸界のレジェンドといえる先生方との対談も含まれています。今回、10年の歳月を経て電子書籍Kindle本として甦ります。
収録された対談の諸先生方や遺族の方々のご承諾と、ハリトヒト。の鶴田恵隆氏の技術協力の下に企画したこの電子書籍Kindle本は、既刊本との継続性を持たせるため、「日本鍼灸を求めて Ⅲ」とサブタイトルをつけたとのこと。
本電子書籍に収録されている諸先生(経称略)と対談内容
・首藤傳明 澤田流に入門して病を乗り越え、経絡治療に転じて心を癒す超旋刺開眼に至る過程を「忘己利他」の人生訓とともに語り尽くす。
・小林詔司 鍼灸医学の根底に易の太極の思想をすえ、全鍼灸を俯瞰する壮大な構想に至る体験と思索を詳しく述べ、積聚治療への手ほどきをする。2022年8月3日逝去。
・村上三千男 盲学校を卒業後、福島弘道先生の知遇を得て上京し、内弟子になったことを起点に、日本最大流派・東洋はり医学会の歴史、人々、わざ、世界普及を語る。
・大極安子 臨床心理から鍼灸に転身し、小野文恵、谷岡賢徳両先生に小児鍼を学び、ベトナムで障害児を治療し子育て中のお母さんを支援する経験から、鍼灸の社会的役割を語る。
・水谷潤治 鍼灸学校卒業後、カナダに移住し、直接灸を欧米に伝えつつ日英対訳『北米東洋医学誌』を発行する立場から、鍼灸師はもっと海外に目を向けようと提言する。
・二木清文 東洋はり医学会の経絡治療との出逢いと別れ、鍉鍼治療100%の臨床、菽法(しゅくほう)脈診の発掘など、飽くなき学術探究をノンストップに語る。
引き続き、石原克己先生、福島哲也先生との対談を収める「日本鍼灸を求めて Ⅳ」を企画しているとのこと。
日本鍼灸界の長老、大御所のベテラン臨床家が、かつて対談の形で詳しく平易に語り下ろした修業の体験談、わざ開眼の苦労話、人生への洞察は、今後の日本鍼灸の担い手にとってまたとない智慧の宝庫といえるでしょう。
Amazon Kindleストアで2023年12月15日刊行予定です!
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■首藤傳明 著・出演
■小林詔司 著