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ダンサーのヘルスケア トレーナー・医療者のための基礎知識

ダンサーの活躍をサポートする
治療家・トレーナーの必読書!

一見優雅なダンサーのパフォーマンスには、芸術家としての繊細な表現力と同時に、アスリートと同様のパワーや機敏性、ケガの対策や予防などの自己管理力も求められています。しかし、スポーツ現場で見られるような医療従事者や治療家によるトレーナー活動は、日本のダンス現場ではまだまだ未発展であり、ダンスに特化したヘルスケアの知識を得られる機会は少ないのが現状です。

本書は、芸術家のくすり箱主催「ダンサーズヘルスケアトレーナー認定セミナー」第一期の講義の書き起こしをもとに、ダンサーの心身の健康をサポートする治療家や、トレーナーが知っておくべきヘルスケア情報を1冊に凝縮。ダンサーを取り巻く環境や、よくあるケガの外科治療の知識、栄養管理、婦人科疾患、身体を整えるさまざまなトレーニング方法などをまとめました。ダンサーの健康を守り、パフォーマンスを向上させるための基礎知識が得られる、必読の1冊です。
ISBN978-4-7529-1184-5
監修NPO法人芸術家のくすり箱、水村(久埜)真由美、中村格子
仕様B5判 392頁 1色刷
発行年月2020/8/15
価格3,630円(税込)

目次

CHAPTER 1 ダンスの基礎知識とダンサーの活動環境
No.1 多様なダンスの個性を知る
No.2 ダンサーの活動環境とトレーナーの役割
column バレエレッスン見学
column 知っておきたい舞台の裏方

CHAPTER 2 ダンス傷害の基礎知識
No.1 ダンスにおける運動器の問題(概論)
No.2 足の傷害と治療
No.3 膝の外傷と治療―ACLを中心に
No.4 脊柱・骨盤の障害と治療
No.5 ダンスの動作特性〜ダンス傷害予防から考える〜
No.6 劇場等での治療・ケア
 Part 1 劇場・稽古場での医師の対応
 Part 2 劇場・稽古場でのトレーナーの対応とテーピングの基本
付録 公演ヘルスケアサポート「フィジカルチェック問診票」男性用
付録 公演ヘルスケアサポート「フィジカルチェック問診票」女性用

CHAPTER 3 ダンサーのヘルスマネジメント
No.1 ダンサーのスクリーニング
No.2 ダンサーの食事・栄養
No.3 ダンサーの婦人科の問題と対策
No.4 皮膚のトラブルの対処と予防
No.5 ダンサーに必要な体力と休養
No.6 ケガの予防と軟部組織理学療法
column 第1 回ダンサーズヘルスケア トレーナーセミナー「公演鑑賞」

CHAPTER4 パフォーマンス向上のためのアプローチ
No.1 ダンサーのためのトレーニング
No.2 ダンサーのためのアレクサンダーテクニーク
No.3 ダンサーのためのピラティス
No.4 メンタルトレーニングの理論と実際
column さまざまなコンディショニング〜ジャイロキネシスⓇ〜

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【監修者プロフィール】

■NPO法人芸術家のくすり箱
芸術家のくすり箱は、"芸術家の元気が社会を元気にする"をモットーに、ベストパフォーマンスを目指す芸術家をヘルスケア面からサポートする非営利団体。2005年設立、2007年特定非営利活動法人化(東京都)。優れた能力をもって、社会に活力を与える存在でありながら、自身の心身のケアやコンディショニングに手が回りにくい活動環境にある日本の芸術家および芸術団体が、多様なヘルスケアの専門家とつながるネットワークを構築している。芸術家向けおよび医療者・トレーナー向けの双方にセミナーを開催するほか、公演現場への医療者・トレーナーの帯同や、学会発表等を通じて、芸術医学の普及と日本の芸術家の活動環境の向上を願って活動中。

■水村(久埜)真由美
お茶の水女子大学教授、NPO法人芸術家のくすり箱理事長。1997年東京大学大学院博士課程修了、博士(教育学)取得。1997年同大学助手、1998年お茶の水女子大学講師、助教授、准教授を経て、2017年より教授、現在に至る。2003年クィーンズランド大学身体運動学部客員研究員。2010年より日本ダンス医科学研究会代表理事。2005年より芸術家のくすり箱理事、2018年より同理事長。日本体力医学会評議員、国際ダンス医科学会、アメリカスポーツ医学会などの会員。6歳よりバレエを始め、1989~91年谷桃子バレエ団所属、お茶の水女子大学在学中に創作舞踊を学ぶ。著書に『ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと』『ダンサーなら知っておきたい「トレーニング」のこと』(共に、大修館書店)等。


■中村格子
整形外科医師、医学博士・スポーツドクター。医療法人社団BODHI 理事長、Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長、NPO法人芸術家のくすり箱理事、JOC専任メディカルスタッフ(新体操)。 現役臨床整形外科医として日本代表選手をはじめとしたトップアスリートやトップダンサーを支える傍ら、スポーツと医療の架け橋として自ら運動指導も行い、自身のクリニックのほか、メディアでも多数活動。著書『大人のラジオ体操』(講談社)はシリーズ累計83万部を超えるベストロングセラー。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本NSCA協会認定CSCS、MELTメソッドインストラクター、ラジオ体操指導士等の資格を保有。

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