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【鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師のための、治療院開業マニュアル】第9回:治療院の雰囲気を左右する!?内装のポイントと業者の探し方

公開日:2025年9月29日

卒業し、国家試験に合格した後、治療院勤務のため就活をはじめる方はもちろん、特に30〜40代の方の中には開業を目指す方も多いのではないでしょうか。

医道の日本Onlineは、<鍼灸マッサージ治療院マニュアル>としまして、ゆくゆくは開業を考えている方を対象に、開業に必要な知識を紹介します。

物件のめどがついたら、内装工事の準備にかかります。内装は治療院の雰囲気を左右するだけでなく、患者様やスタッフが効率的に動けるか、患者様が快適に治療を受けられるかといった点でも非常に重要です。そこで今回は、内装を決める際のポイントと内装業者の探し方を説明します。

レイアウトとイメージを決める

1.レイアウトを決める

まずは、物件内のレイアウトを決めます。

治療室に設置するベッドや機器の数を考えてみましょう。経営効率(患者数X客単価)を考えると多く設置するに越したことはありません。ただし、使わないベッドや機器を無駄に入れてしまうと院内の動線が妨げられ、仕事の効率が落ちる可能性があり、治療院全体が狭苦しい印象にもなりかねません。将来的な経営規模を考えて導入するベッドや機器を決めると良いでしょう。

サイズが大きな医療機器は圧迫感があるため、壁際にレイアウトするのが一般的です。

治療室以外にも必要な受付・会計スペース、待合スペース、スタッフルームやカルテ管理場所などについても考えていきましょう。

尚、待合室や治療室については、法律(あはき法)で確保しなければいけない広さが決まっていますので想定したレイアウトが基準を満たせているかも確認しましょう。ある程度イメージが固まったら、類似する内装の写真など視覚的に理解できる資料を用意しておくと良いでしょう。

2.イメージを決める

レイアウトの次に、どんな雰囲気の治療院にしたいのかイメージを固めます。

考え方としては、以前メルマガでお伝えしました「コンセプト」を踏まえることが重要です。デザイナーや内装事業者と打ち合わせを進めていくために、自分が持つイメージをできるだけ具体的に伝えることが大切です。

内装業者の探し方

内装業者を探す際の良い方法が、同業の知人(開業治療家)に頼めそうな人がいないか聞くことです。知人が推薦する業者であれば、ある程度信頼できますし、割安で発注できる可能性も大きくなります。

もし、開業治療家に知人がいない場合は、親族、知人、友人などに聞いてみましょう。

できれば治療院を手がけたことのある業者が望ましいです。どういう動線が望ましいか、どういうレイアウトにすると快適に動けるかなどに配慮してくれます。

また、商業用物件を借りる場合は不動産会社やビルの管理会社などから紹介してもらうパターンもあります。その場合も、治療院物件の経験のある業者に依頼するのが同様の理由で望ましいです。

いかがでしょうか。
内装を考える際には、本メルマガですでにお伝えした「コンセプト」が重要になってきます。「コンセプト」の詳細は過去のメルマガ「第2回:知っているようで知らない?開業するまでに最低限決めておきたいことでも触れていますのでもう一度、確認してみてください。

内装業者につきましては、まずは同業の知人に聞いてみることをおすすめします。

コンセプトについては、こちらの記事もぜひご覧ください。
第3回:治療院コンセプトはどう決めた?先輩の声を紹介

本記事は、弊社出版のはじめての鍼灸マッサージ治療院開業ベーシックマニュアルからの抜粋となります。記事を読んでご興味をもたれた方は、ぜひこちらから書籍をお求めください。

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