第65回鍼灸経絡治療夏期大学レポート
第65回鍼灸経絡治療夏期大学が8月9~11日の3日間にわたって東京有明医療大学にて開催された。全国各地から380人の参加者が足を運び、今年も盛大に執り行われた。
開講式にて、副会長の馬場道敬氏は、伝統は時代と共に変化し、現代では医療も急速な発展を遂げ、鍼灸も多様化してきている。臨床家は、古典に則った経絡治療とされた理論と実地を学ぶべきと伝え、それにはこの経絡治療夏期大学は打って付けの研修会であること、夏期大学の宝である講師陣もこれに備えて勉強してきているので、どうぞ活用くださいと参加者に向けて呼びかけた。
続けて、会長の岡田明三氏が登壇。講師の面々について長年やってきた裏打ちされた経験があり、これだけのスターが集まることは難しく、特に最終日の講師らが一堂に会して実技を披露する全科共通実技について触れ、大会期間中に学びを深めるよう奮起させた。
普通科

「経絡治療入門とその到達点」「経絡治療総論 蔵象から診断まで」の講演を行った岡田明三氏
脈診は診断の要であるとして、脈で治療や手技が決定し、脈を診られると患者になると解説。両手で三本の指で診るとその基本的な形を供覧し、鍼灸師にとって必要な要素を知性、理性、特に感性であると伝えた。上質な鍼灸治療にはやさしい鍼灸、ジェントルなタッチ、エレガントな技と続けた。
高等科

「祖脈の種類と意義」橋本厳氏

「経絡の流注要穴の取穴」馬場道啓氏
研究科

「脈状と病理・病証(各論)」と、研修科で「古典講座(『霊枢』『甲乙』の骨度法)」の講義を担当した浦山久嗣氏

「脈状と病理・病証(総論)」山口誓己氏
研修科

「経絡治療の真髄」「経絡治療の実技」馬場道敬氏

「スポーツ鍼灸・外傷」「肝虚寒証について」「灸の話」今野正弘氏

「『東洋医学概論』と経絡治療」篠原孝市氏

「婦人科疾患と天・地・人治療」「脈診法とVAMFIT(経絡系統治療システム)」「『天・地・人-奇経治療』 ―統轄系:任脈・督脈について―」木戸正雄氏

「経絡治療のルーティーン ―肝虚肝実体質―」「経絡治療のルーティーン ―肺虚腎虚体質―」「経絡治療のルーティーン ―脾虚体質―」高比良伸哉氏

「経絡系としての人体、物としての身体。本治法と低侵襲の標治法」高橋典子氏

「アトピー性皮膚炎」「不妊治療」「妊娠中のマイナートラブル・産後ケア」篠原新作氏

「経絡治療と美容鍼」相川和子氏

「『易』の種々相」三浦國雄氏

「漢文講座―『甲乙経』の序文を中心に」と、ナイトセミナーの講演を行った浦山きか氏
各教室では、講師らによる四診法(望聞問切)、四診法実技、六部定位脈診、祖脈診の実技指導、脈状診実技、カルテ作成実習などの授業が行われた。










全科共通実技
3日目、最終演題として全科共通実技が開催され、経絡治療学会が誇る講師陣による実技を目の前で体験できる場となった。







懇親会、展示業者

初日、最後に行われた懇親会にて乾杯前に挨拶を述べる櫻井康司氏(学校法人花田学園理事長・写真中央)

業者展示ブースの様子
青木実意商店、亜東書店、医道の日本社、カナケン、釜屋もぐさ、セイリン、タカチホメディカル、ファロス、前田豊吉商店、山正(五十音順)が出展した。
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