【書籍紹介記事】身体の新常識をあなたの治療のスタンダードに!最新医療「ファシア その存在と知られざる役割」

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
常識を覆す「ファシア」の最前線
「患者さんが慢性的な痛みや不調を訴えているけど、はっきりした原因が見つからない…」臨床現場で、そんな経験はありませんか。
これまで「余分なもの」とみなされていたファシア。
しかし、近年その重要性が見直されているのをご存知でしょうか。
従来の「筋膜」では捉えきれなかった体組織のつながりや働きに焦点をあてることで、原因のはっきりしない痛みや不調への理解が一段と深まってきています。
今回は、臨床家が直面する「治らない痛み」に挑むための新しい可能性を秘めるファシアに焦点をあてた、「ファシア その存在と知られざる役割」をご紹介していきます。
✔️ 最新の解剖学や運動生理を臨床で活かしたい医療従事者
✔️ 筋肉治療で改善しない慢性痛に悩む施術家
✔️ 身体の仕組みをもっと深く知りたい方
「ファシア その存在と知られざる役割」の概要
「筋膜(myofascia)」とも混同されがちな「ファシア(Fascia)」。
長らく解剖学的に「不要・不活性なもの」と考えられてきましたが、2018年にWHOが発表した国際疾病分類で正式に体組織の用語として記載されて以来、医学界での関心が急速に高まっています。
「ファシア」を一言で表すと、「柔らかい骨格」。
いくつかのパーツに分けることができない皮膚と同じように、「ファシア」もまた人間の体を構成する結合組織のひとつです。
ファシアの歴史的な変遷から、機能・形態の観点、さらには細胞レベルのミクロな世界まで。この一冊で、”全身をつなぐ”仕組みの本質を多角的に学べます。
収納コンテンツ
第1章 ファシア:躍動する組織とシステム系
第2章 ファシア:マクロ(テンセグリティー構造)とミクロ(細胞)の関連
第3章 ファシアと解剖学
第4章 ファシアと神経系システム
第5章 ファシアと脳
第6章 ファシアと臓器
第7章 ファシアの病態を評価する
第8章 ファシアを対象とした治療法
写真とCG画像で体感する、本物のファシア構造

肉眼では捉えられないファシア。
その本質を正しく理解するには、言葉や理論だけでは限界があります。
そこで注目したいのが、貴重な実際の献体写真と精細なコンピューターグラフィック画像。本書には、ファシアの形状や組織同士のつながりまで視覚的に確認できる画像が多数掲載されています。
・ファシアはどこに存在しているのか
・どういう構造でできているのか
・どんな性質があるのか
・どんな役割を果たしているのか
写真やCG画像とともに学べることで、“本物”を目で見て手に取るように学ぶことができます。

鍼灸やトリガーポイント治療にも通じる、臨床最前線のファシアアプローチ

臨床への応用という点でも見どころ満載。
ファシアを活かした多様な治療アプローチが丁寧に解説されています。
例えば、腕に存在する経穴の8割がファシアの連続面に沿って存在することが判明。古典的な知識と現代の解剖学が重なることに驚きを覚える方も多いでしょう。
トリガーポイント治療との関連もあると記されており、ファシア構造と疼痛治療の関係性が症例とともに紹介されています。
また、筋膜リリース施術においては、施術の前後変化を示すモデル写真や実験画像も掲載。
理論だけでなく、実際にファシアを始めとする結合組織が施術によってどのように変化するのかを視覚的に把握できます。
それぞれの手技を行う施術者が、ファシアの連続性や特徴を把握することで、施術の精度や患者さんへの説明の説得力も格段に高まるでしょう。
最前線の治療現場で、ファシアという切り口がどのように役立つか、実際の臨床を通して具体的に学べます。
「ファシア その存在と知られざる役割」まとめ
・ファシアについて知ることで痛みや不調の新たな原因が理解できる
・多様な治療法との繋がりがわかる
ファシアの理解を深めることで、
日々の臨床やケアの可能性が大きく広がるでしょう。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。




































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