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クルージング鍼灸師便り(2)マルタ~ナポリ~バルセロナ

公開日:2009年10月26日

豪華客船のスパで鍼灸治療を行っている石原雅彦氏からのクルージング便り第2弾が編集部に届いた(第1弾はこちら)。現在、石原氏はマルタ~ローマ~バルセロナの海上を航海中だ。南ヨーロッパの海もすっかり秋めいて、そろそろジャケットが必要だという。今回はクルーズ船についてレポートしてくれている。

こんにちは!!!
今回は、船の中を紹介します。

 
私が乗船しているのは、Norwegian Cruise Line GEM。略して、NCL GEMです。
NCLが会社名、GEMが船名です。GEMは宝物っていう意味です。
船のサイズは、約93000トン、全長965フィート、

約2500名の乗客と1200名のクルーが乗船できます。
全長965フィートってちょっとピンときませんが、

ゴルフ場のロングコースより長い訳なので、

タイガーウッズがドライバーで2回フルショットしても、まだ届かない。

(ん?さらに、わかりずらくしてしまいましたか?)
とにかく、でかいです。

これでもクルーズ船の中では、中くらいのサイズです。

クルーは、世界中60カ国以上から集まってきています。

まさに“イッツ ア スモールワールド”。ディズニーランドの実写版です。
人口比率で断トツトップなのが、フィリピン人、2位がインド人です。

日本人は、この前までもう1人いたのですが

帰国したので、今は私1人だけ。
絶滅寸前のトキ状態です。

日本人が船で働いているのは、

かなり稀なケースなようで、

私のネームタッグのJAPANの文字をみると、

「日本から来たの?」なんて驚かれたりします。

天然記念物になった気分です。

船の中には約200種類の職種があり、

ホテル部門をはじめとして、エンジニア、大工さん、

IT、ドクター、ダンサー、シンガー…
鍼灸師のポジションは1つだけ。

船の中では、私がたった1人の鍼灸師という訳です。

鍼灸師は、他のポジションに比べて少し優遇されています。

部屋はほとんどのクルーは、2~4人部屋なのに1人部屋。

勤務時間は週52時間(基本的にクルーは、まる1日の休みがない)。

空いている時間は、船を下りて各地を探検することができます。

船の中は、プール、劇場、

レストラン、SPA、カジノ、

バスケットゴールなどの施設があります。

寿司レストランもあって、

たまに食べにいきますが、

フィリピン人の寿司職人が自信満々に

「どーだ、うまいだろ~。これも食べてみて」と言って、

メニューにない軍艦巻き出してくれたりします。
有り難くいただいています。

「SUSHI BAR GINZA STYLE」って

書いてあるのが、ウケます。

カウンター席になっています。

寿司の出来はというと…50点。

でも心意気は100点!!

船は、14階建になっていて、

私は12階にあるSPAで働いています。
次回は、SPAについて詳しく報告いたします。

お楽しみに!

 【関連記事】

豪華客船で活躍する鍼灸師にインタビュー! [2009.05.01]

クルージング鍼灸師便り(1)バルセロナ~マルタ [2009.10.05]

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