【書籍紹介記事】疲れない指圧のコツが丸わかり！「よくわかる指圧テクニック-術者の体にもやさしい呉竹指圧-」

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。

疲れにくいコツが凝縮された“呉竹指圧”が学べる

「疲れて続けて何人も施術できない」「腰痛がつらい」そんな悩みを抱える施術者は多いのではないでしょうか。

学校法人呉竹学園東京医療専門学校で指導されてきた指圧テクニックは、臨床でたくさんの患者を治療しても疲れが出にくいようなさまざまなコツが凝縮されています。

今回紹介するのは、そんな“呉竹指圧”をしっかり学べる一冊。

全身の各部位に対する指圧法が網羅されているので、「施術がワンパターンになりがち」と悩む人や、従業員の研修にも役立つテキストです。

「よくわかる指圧テクニック-術者の体にもやさしい呉竹指圧-」の概要

本書は、呉竹指圧の創始者・榊原豊先生の薫陶を受け、自身も学校法人呉竹学園東京医療専門学校で指圧実技を指導していた岡本雅典氏による指圧本です。

巷に出回っている実技解説書の写真を見て、「こんなやり方で臨床にあたったら、体に余計な疲れが溜まったり、腰痛になってしまって何人もの患者を連続して指圧できないよな」と常々思ってきた著者。

術者の体に疲労が溜まりにくく、腰痛も起こりにくいスタイルの指圧法を多くの人に知ってほしい、と出版を思い立ったそうです。

本書では、まず、押圧の3原則、正しい「型」を実践するための3要素、疲れない指圧を行うための5ヶ条について解説。そして、それらを習得するために重要となる押手の作り方について述べられた後、身体各部の指圧法へと進んでいきます。

 収納コンテンツ

第Ⅰ章　指圧の一般
1.指圧法の基本手技
2.本書の構成
3.指圧実技練習上の注意

第Ⅱ章　身体各部の指圧法
1.腹臥位指圧法
背部の指圧/殿部の指圧/下肢の指圧と運動操作/肩上および肩背部の指圧
2.背臥位指圧法
下肢の指圧と運動操作/上肢の指圧と運動操作/頭部の指圧/顔面部の指圧/胸部の指圧/腹部の指圧と運動操作/頚部の指圧と運動操作
3.側臥位指圧法
頭部、頚部、背部の指圧と運動操作/殿部、下肢の指圧と運動操作
4.坐位指圧法
頚部、肩上部の指圧と運動操作

正しいお手本と悪い例の写真を比較することで気をつけるべきポイントが一目でわかる

本書の大きな特徴は、正しいお手本写真には○印を、悪い例の写真には×印をつけ、それらを並べて比較していることです。

こうすることで、直すべき箇所が一目でわかるようになっています。

また、重要事項の説明文と、写真の中のそれに対応する箇所を番号でリンクさせる、イラストや矢印などを効果的に使うなど、重要なポイントが瞬時に理解できるように工夫されています。

これは、長年、養成校にて指圧実技の指導にあたり、学生がどういう間違いをおかしやすいかが全て頭の中に入っている著者だからこそできること。

今までほかの実技解説書では、納得の行く指圧をマスターできなかった人におすすめです。

全身の各部位の指圧を学べるので治療の幅が広がる

本書では、体位別に全身各部位の指圧法が網羅されています。

一般的に、腹臥位（うつ伏せ）と背臥位（仰向け）の組み合わせで行うことが多い全身施術。

本書では、そのほかに、側臥位（横向き）や坐位（上半身を起こして座った状態）の施術についても解説されています。

また、押圧のみならず、術者が患者の関節や体を動かす「運動操作」も合わせて紹介されているので、需要が高まっている高齢者への機能訓練などにも有用です。

これ1冊で、ワンパターンになりがちな施術のバリエーションをぐっと増やすことが可能な、実技解説書の決定版です。

「よくわかる指圧テクニック-術者の体にもやさしい呉竹指圧-」まとめ

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