公益社団法人東洋療法学校協会 法人設立40周年記念式典並びに祝賀会開催

2025年6月2日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷にて、東洋療法学校協会法人設立40周年記念式典並びに祝賀会が開催された。同協会は「全国あん摩師、はり師、きゅう師、柔道整復師養成施設協会」を前身に創立し、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究および教材などの開発、教員の養成・研修などを行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師およびきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的に1985年1月に厚生労働省所管の公益法人として設立され、本年で設立40周年を迎えた。
特別講演
記念式典の前に執り行われた特別講演では「鍼灸あん摩マッサージ指圧師養成教育の展望」と題して矢野忠氏(明治国際医療大学名誉学長)が登壇。明治以降のあはき教育や戦後のあはき教育課程の変遷、あはき教育の未来を拓くには業界の現状を踏まえ、魅力あふれる業を創造する「あはき師」の養成を目指すといった内容について触れた。あはき師養成教育の課題として、教育課程の見直しと教育の大網化および大網化によるテキスト作成、モデル・コア・カリキュラムの作成、さらに専門学校と大学は、単位互換性であることから、教育養成学科の制度および教育資格について検討の必要性を挙げた。

記念式典
永野修氏(同協会理事)が開式の辞を発し、次いで清水尚道氏(同協会会長)が挨拶を述べた。来賓から森光敬子氏(厚生労働省医政局局長)の祝辞を栁田聡氏(同局医事専門官)が代読し、続けて中安文明氏(文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課長)、奈良信雄氏(公益財団法人東洋療法研修試験財団理事長)が祝辞を述べた。表彰の授与では、壇上での表彰を終えたのち、受賞者を代表して特別功労賞を受賞した杉山誠一氏(同協会第7代会長)と、会長賞を受賞した笹倉淳子氏(神奈川衛生学園専門学校校長)による挨拶が行われた。式典の最後には、武田大輔氏(同協会副会長)による法人設立40周年のあゆみとして、40年の経過について報告がなされた。






記念祝賀会
祝賀会では、開宴挨拶を坂本歩氏(同協会第8代会長)が行い、乾杯の音頭は、後藤修司氏(同協会第5代会長)が務めた。現代の医療が多くの課題を抱える中で、法改正当時に協力を得た厚生省の担当者が使った「養生師」ということばを用いて、養生師としてのあはき師への期待と学校協会および加盟校の今後の発展を祈るメッセージを述べ、祝賀会をスタートした。

