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これからの感染症にも備えるためにも! 鍼灸・整骨院の新型コロナウィルス対策まとめ

公開日:2022年6月28日

私たちの日常生活を一変させた新型コロナウイルス感染症。最初の症例から、コロナウイルスによる世間の混乱は一定収束し始めているものの、東京都内の公立小学校で、インフルエンザによる学年閉鎖の措置がとられたニュースから、季節外れのインフルエンザの流行も懸念されています。

また、世界の複数国で小児の急性肝炎が継続して報告され、天然痘に似た感染症であるサル痘の感染報告も増え続けています。国内でのサル痘の感染はまだ確認されていませんが、入国制限の緩和で、今後、海外との行き来が活発になると予想されるなか、厚生労働省も患者の受け入れ体制を確保するよう自治体に通知するなど、すでに他国の話だけではなくなってきています。

サル痘についての化学的分析はこれからさらに進むと考えられますが、専門家によると、現時点で日々の生活の中でできる基本的な感染予防対策は、新型コロナウイルス感染症と同じとされています。

患者様と直接触れ合う鍼灸・整骨院においては、これからの「ウィズ・コロナ」とされる時代においても、特に入念に基本の感染予防や対策を行っておく必要性は、まだまだ変わっていません。
十分な手を打っていない状態で感染者が発生してしまうと、その後の経営にも大きな影響を与えるような風評被害につながるおそれもあります。

この記事では、鍼灸・整骨院の感染症への基本対策として、新型コロナウイルス感染症対策に関する、

  • 今後も対策が必要なのはわかっているが、一つ一つ追加していたので具体的にまとめていなかった…
  • これまで未発生なので、もし発生してしまったら、どういう流れになるのかわからず不安だ…
  • 開業にあたって、同業者がどの程度の対策を行っているか知りたい
  • 新しいスタッフに、どう説明すればいいかわからない…

といったお悩みにお答えし、治療院経営をされる方の一つの参考としていただくため、昭和初期から鍼灸/治療院の領域に関わってきた医道の日本社が整理してまとめました。すでに自院で準備されているチェックリストとの参照などにもご活用いただけると幸いです。

鍼灸・整骨院の新型コロナウィルス感染症対策一覧

公益社団法人全国柔整鍼灸協会・全国柔整鍼灸協同組合の「施術所における新型コロナウイルス対応ガイドライン」に基づく、感染症対策のチェック項目やポイントをご紹介いたします。【2021年9月1日改訂版(デルタ株等変異株への対応による改訂)】

感染者を生まないために

施術者・スタッフの予防

□石鹸と流水による手洗いの徹底
□共用の物品等の使用は原則禁止。テーブル等やむを得ない物品は定期的な消毒を徹底
□施術所内で施術者とスタッフ間でソーシャルディスタンスを確保可能
□施術器具や接触機会が多い用具の患者ごとの使い捨て、または消毒の徹底
□施術者・スタッフともにマスクを着用(着用困難な施術を除く)
□清掃、ごみ捨て等の際の感染予防の徹底

患者様の予防

□体調が思わしくないときの来院自粛の実行
□患者と施術者・スタッフ間でソーシャルディスタンスを確保可能
□接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードと使用の推奨
□正しいマスクの着用について掲示等で周知
□大声を出さないように啓発の徹底

施術所内の対応

□アルコール等の手指消毒液を施術所内の特定箇所に設置
□不特定多数が触れるドアノブ等の箇所や施術器具等のこまめな消毒の徹底
□1 時間に 2 回、1 回 5 分以上の 2 方向の換気の実施
□患者と対面する受付等ではビニールカーテン等で遮蔽
□予約優先制、キャッシュレス決済等、患者との接触を必要最低限にする仕組みの導入

施術者・スタッフの健康管理

□施術者、スタッフの体調管理のルールの策定・順守
□抗原検査等のさらなる活用・徹底
□家族や同居者に感染、濃厚接触がわかった場合の対応を施術者・スタッフに周知

安心して来院いただくために

患者様に安心して来院いただくために、チラシ・ポスターやホームページなどを活用し、施術所が気を緩めることなく、しっかりと感染症対策を行っていることを発信する必要があります。

チラシ・ポスターの掲示

患者様への感染予防のお願いや、施術所の感染症対策実施内容を示したポスターの掲示を継続、厚労省が作成した感染症対策啓発資料のチラシ配布等は施術所の周辺で効果的な発信です。来院いただいた患者様や、施術所の前を通り掛かった方に対して、引き続き感染症対策への取組みを実施していることが伝わり、安心して来院いただけます。

ホームページでの対策法公開

施術所の感染症対策の方針や取組み内容をホームページに掲載することは、来院を検討されている方に情報を届けられる発信方法です。感染症対策への取組みの内容掲載があることで、安心して予約できるようになるでしょう。

感染または疑いの場合の対応確認

施術所内で感染者が出た場合、または感染の疑いのある方で出た場合の対応について事前に確認しておくことで、患者様を安心してお迎えすることができます。

もし発生してしまったら

万が一施術所内で陽性患者が発覚した場合の流れと、保健所調査の概要は、下記のようになっています。

陽性患者発覚後の流れ

陽性患者が発覚した場合、通常、下記のような流れが想定されます。

①保健所から「新型コロナウイルスの感染者が来院した疑いがある」との連絡がある。
②(状況によるが)保健所が営業を続けてもよいか判断する。
③(営業を続けられる場合)営業続行か、念のための休業かを経営者が判断。
④(営業が続けられない場合)休業

保健所調査

該当となった施術所は、管轄保健所の調査(など)に協力する必要があります。

・対象者の勤務状況や接触該当者の特定
・対象者の感染防止状況
・院内における適切な感染防止策の有無

その際、保健所からの指導があれば従う必要があります。

指導の内容によっては速やかに濃厚接触者を自宅に待機(一般例:14日)させるなど、感染拡大防止のための措置をとらなければいけません。。

施術所内において、必要な衛生管理と感染防止策を講じていた場合は、施設の休業等を求められることは確率として低くなります。ただし、クラスター(患者集団)が発生しているおそれがある場合には、休業等、必要な対応を要請される場合があります。

 

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感染対策・発生対応実例

感染症対策を行っている事例や、実際に感染者が発生した場合の事例についてご紹介いたします。

A院の感染対策実例

スタッフの感染予防と体調管理

□毎日の体調チェックと施術前の検温
□マスク着用
□施術ごとの消毒と毎回の手拭い交換

換気

□診察室・待合室の窓の常時開放
□1時間に一度の窓を全開にし換気
□換気扇の常時稼働

間隔の確保

□ベッド数の削減
□ベッド間のスペース確保(1.5m以上)とカーテンでの仕切り
□待合室のスペース確保とソファーに座る際の距離確保
□外部待機⇒電話連絡での対応

除菌

□手洗いの徹底
□手指消毒液の設置
□次亜塩素酸ナトリウムでベッド・荷物かごを毎回消毒
□消毒完了のプレート設置による未消毒の予防
□ドアノブ・手すり等を1時間に1度消毒
□施術ごとのタオル交換
□ドアノブ・手すりへの高性能光触媒コーディング
□低濃度オゾン発生装置の設置

患者様への対応依頼

□予約数の制限
□マスクの着用
□U字型枕の導入によりマスクを着用したまま施術を受ける事が可能
□フェイスタオルの持参
□受付での消毒
□下記に該当する方の来院自粛
 ・のどの痛み、咳、倦怠感がある
 ・風邪の症状や37.5度以上の発熱がある
 ・感染が疑われる同居家族や知人がいる
 ・過去2週間以内に入国制限・入国後の観察期間を必要とされる国へ渡航していた

B院の発生対応実例

発生内容

2021年〇月中旬、PCR検査により従業員1名の新型コロナウィルス感染が発覚
(最終出勤は同月上旬)

対応内容(発覚直後)

・管轄保健所に相談、全ての院内設備を消毒
・ホームページにて感染発生と対応についてお詫びのリリースを発信
・濃厚接触者に該当しないスタッフも含め、陰性確認ができるまで勤務を見合わせ
・期限未定での臨時休業

対応内容(収束)

・行政指導のもと施設全館の消毒作業と感染予防の徹底を実施
・同月下旬より通常営業再開

C院の発生対応実例

発生内容

2022年〇月中旬、通院されていた患者の感染が発覚
(同月初旬以降来院なし)

対応内容

・管轄保健所に相談の結果、下記の判断・指示を受ける
・施術所ではコロナウィルス対策を徹底して実施しており、濃厚接触者は該当なし
・よって施術所の営業停止も必要なし
・施術所の感染予防策は今まで通り実施
・担当施術者はPCR検査を実施し、健康状態の経過観察を行う
・担当施術者は陰性が確認されたのち、業務への即時復帰が可能
・上記の経緯と指示内容について、ホームページ内で速やかに告知

まとめ

本記事でご紹介した内容は、あくまで更新時点での一般的な内容です。

変異株や新たな感染症の拡大、各都道府県に対する緊急事態宣言の発令、国の業種別ガイドラインの改定などによっては、閲覧時点の状況と記事の内容に不一致が生じる可能性もあります。

本記事と合わせ、厚生労働省・内閣官房や業界団体などが発信している最新情報もぜひチェックしていただき、十分な対策を実施した上で施術所を運営していきましょう。

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