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よく耳にするPPC広告とは?鍼灸・整骨院で注意すべきPPC広告のポイント

公開日:2022年10月14日

PPC広告とはWeb広告の一種で、近年業種・職種を問わず出稿されています。

鍼灸・整骨院の広告出稿も多く、インターネット上で検索すると、さまざまな治療院が広告を出していることがわかります。

「最近よく聞くPPC広告ってなんだろう?」

「自院のPPC広告を出したいけど、うまくいくだろうか?」

このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、昭和初期から治療院に関わってきた医道の日本社が、PPC広告の解説と運用のポイントについてお伝えします。

これから広告出稿を検討している方も、すでに広告を運用している方も、参考にしていただけると幸いです。

PPC広告とは

PPC広告はWeb上で展開される広告の一種です。

PPC(Pay Per Click)の名のとおり、Webに掲載された広告をユーザーがクリックすることで課金が発生する仕組みです。

2種類の主なPPC広告

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイト・アプリ・Web記事にある広告枠に表示される広告のことです。

(参考イメージ)

基本的には画像広告、または動画広告を表示させることが多いですが、テキストのみの広告掲載も可能です。広告費用の形態は、以下で説明する検索連動型広告と同じく、ユーザーが広告をクリックした回数で費用が決まるクリック課金方式です。

PPC広告の一種ではあるものの、一般的にはそのまま「ディスプレイ広告」と呼ばれることがほとんどです。

検索連動型広告

テキストで表示される広告を指し、リスティング広告とも呼ばれます。

GoogleやYahoo!といった検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果の画面に広告が表示されます。

例えば、都内にあるA整骨院が広告を出した場合。

(参考イメージ)

「東京 整骨院」のキーワードで検索した際に表示されるA整骨院の広告をユーザーがクリックすると、広告の出稿主に広告費用が発生するしくみ(クリック課金方式です。

広告が表示される・されないは、検索キーワードの関連性に応じて機械的に判断されますが、別途細かな設定も可能です。(キーワードの設定については、後述の「来院につながるキーワードの選定」で触れています)

基本的にPPC広告といえば、この検索連動型(リスティング広告)を指すことがほとんどです。そのため本記事では、ディスプレイ広告については割愛して、検索連動型広告をPPC広告として取り上げていきます。

鍼灸・整骨院でPPC広告を実施する際に気をつけたい3つのポイント

ここからは、PPC広告を実施するにあたって重要となる注意事項を解説します。

以下の3つのポイントに注意しましょう。

適切な予算の設定

先述のとおり、PPC広告はクリック数に応じた課金が発生します。そのため広告を設定する際に、あらかじめ予算設定(課金額の設定)をおこない、クリック数=課金額が上限に達したら、自動的に広告が非表示になる機能が備わっています。

PPC広告では、この予算設定が非常に重要です。しかし「初めてPPC広告を出稿する」「出稿してはいるけれどまだ初心者だ」といった場合は、適切な予算がいくらなのかわからないことがほとんどです。

予算設定の際には「患者様1人の来院を実現するのにいくら費用がかかるか」を考慮しましょう。この「新規顧客を1件獲得するためにかかる費用」を、マーケティングやWeb広告の用語で「CPA(Cost Per Acquisition)」と呼びます。

CPAは「広告費 ÷ 成果数」で計算されます。このCPAを考慮しながら、自院がPPC広告を通じて何人の新規患者を獲得したいかを逆算し、予算を設定します。もし新規患者数30名が目標であれば、広告予算は90万円となる計算です。

しかしCPAは、実際に広告を運用してみなければ見通しが立ちません。そのため最初はCPAがいくらになるか予想しつつ、最終的にはいくらを目指したいのかの目標を決めてください。その目標CPAを目指して、広告を改善していくのです。

(CPAによる広告改善については、後述の「PPC広告の目的(ゴール)をしっかり設定する」の項目でも触れています)

上図のように、仮に1患者あたりのひと月の平均売上が4万円で、PPC広告のCPAが3万円とした場合、1万円の利益が残るため、CPAとしては適正範囲です。

広告予算の設定についての考え方は、おおむねこのような流れとなります。

上記例は、治療院の運営にかかる人件費やテナント料などを含めない、あくまで簡易的な一例となります。自院の運営状況などに鑑みつつ予算を割り出してみてください。

このように、予算設定にはすべての治療院に共通する目安が存在しません。各治療院の運営状況や、CPAがいくらになるかで決まるため、「これくらいかければよい」という明確な基準がないのです。

その前提で一般的な予算のお話をすると、スタッフ1〜2名で運営している小規模な治療院では、10万から20万円ほどの予算設定にしていることが多いようです。それ以上の規模の治療院であれば30万円〜50万円と、治療院の規模によって設定が上がっていく傾向にあります。

(広告予算の考え方については、後述の「月額広告費と代理店手数料のおおよその予算」でも触れています)

来院につながるキーワードの選定

先述のとおりPPC広告は、特定のキーワードを検索した際に表示されます。

設定したキーワードで検索をしてもらえないと、広告は表示されません。また、関連性の薄いキーワードを設定しても、検索したユーザーに、自院の広告に興味を持ってもらえず、来院につなげられません。

広告のクリックつまり、来院やお問い合わせにつなげるためには、キーワードの選定が非常に重要なのです。

適切なキーワードを選定するためには、患者様が治療院を調べるときについて、何に悩んでいて、どのような単語で検索するのかを、患者様の立場に立って考えてみましょう。

同時に、自院の強みや特徴を理解してキーワードを考えることも重要です。例えば腰痛治療を得意としているのであれば、キーワードに「腰痛」を設定しておくことで、「腰痛」で検索した患者様の目に留まりやすくなります。

仮に腰痛治療を強みとしていない場合、「腰痛」のキーワードを設定すると、患者様のニーズとズレてしまいます。広告を見てもらえたとしても、腰痛治療の実績が多くない治療院だと感じられてしまった場合、来院にはつながらず、広告クリックの費用だけがかかるおそれもあります。

このようにキーワードを選定する際には、患者様の目線と自院の特徴をかけ合わせて考えることが重要です。

クリックしやすい広告文の作成

PPC広告は一行目がタイトル、二行目に説明文となる仕様です。

検索者がクリックしたくなる魅力的な広告にするには、この広告文に力を入れることもポイントです。ユーザーが興味を感じてクリックしたくなるような目を引くタイトルと、的確でわかりやすい説明文を作成するよう心がけてください。

おすすめは、文言に地域名を入れることです。どこに所在地がある治療院なのかが一目でわかります。併せて、これまでの実績や所有している資格などを記載すれば、院や施術者への信頼感も抱かせることができます。

地域名と実績をうまく入れ込んで、患者様に「この治療院に行ってみたい」と思われるような文章を考えてみてください。

鍼灸・整骨院がPPC広告で成果を出すために気をつけたいこと

本項では、PPC広告で成果を出すための注意点を解説します。

PPC広告の目的(ゴール)をしっかり設定する

何よりも重要なのが、ゴール設定です。なにを目的として広告を出稿するのか、ゴールはどこなのか。これらが明確かどうかによって、広告の成果は左右されます。

ゴールが定まらないと、どのようなターゲットに対してどういったキーワードを設定すべきかがブレてしまい、なかなか成果につながりません。

治療院のPPC広告では基本的に、予約をしてもらうこと・来院してもらうことがゴールとなります。このゴールに到達するための方法を考えながら、広告を運用しましょう。

そのためには、「適切な予算の設定」の項目でもご説明した、CPAの設定が非常に重要です。広告を実施する際には、ターゲットとゴールを明確にするとともに、「1人の患者様の来院を◯円で実現する」といった目標も立てておきましょう。

PPC広告ではリンク先のWebサイトも大切

せっかく広告をクリックしてもらえても、遷移先のWebサイトに魅力がないと、来院につながりにくいです。広告を設定する際は、リンク先のWebサイトの見直しもおこないましょう。

院の雰囲気や施術の様子をわかりやすく説明する・実績や既存の患者様の声を掲載するなどして、「この治療院に行ってみよう」と思ってもらえる信頼感のあるWebサイトを作ることがポイントです。

(関連記事:【鍼灸・整骨院】効果の出るホームページ制作のために知っておきたい4つのこと

広告の成果が出やすくなるだけでなく、自院のブランディングにもつながります。

また、患者様がスムーズに来院予約ができるよう、わかりやすく使いやすい予約フォームの設置も効果的です。

鍼灸・整骨院のPPC広告の運用を代理店にまかせることもひとつの手段

PPC広告はキーワード設定など細やかな対応が必要

PPC広告に限らず、Web広告はすぐに成果が出るものではありません。運用しながら試行錯誤し、ユーザーの反応を逐一見て改善していくことで、初めて成果につながります。

そのためにはキーワードを変えてみたり、説明文を変えてみたり、場合によっては広告を二種類用意してどちらが反応がいいかテストしてみたりと、日々のこまやかな対応が必要です。

こういった広告運用を治療院運営の合間におこなうのは、無理だと感じるかもしれません。自院だけで広告を運用するのは難しい、または不安だといった場合には、専門知識を持った代理店に広告運用を任せるのもひとつの手段です。

PPC広告の代理店を探す際の注意点

近年は、WebマーケティングやWeb広告の需要の高まりに応じて、代理店の数が増加しているため、自院に合った代理店を探す必要があります。

代理店を見極めるためのポイントは、主に以下の2点です。

サービス内容と広告にかける費用

サービス内容や対応範囲は代理店によるので、あらかじめ確認しておく必要があります。相談や改善点などへのアドバイスのみのサービスか、運用をすべて任せられるのかなど、広告にかける費用によっても変わります。(例えば、広告費10万円と100万円ではサービス内容が変わります。)また、基本サービス以外でも、有料でオプションサービスを選択できる場合もあります。気になる代理店を見つけたときは、依頼したい業務内容と費用の兼ね合いを見つつ、具体的に相談してみるといいでしょう。

治療院のPPC広告の実績があるか

代理店に、治療院の広告を運用した実績があると理想的です。これまでの経験に基づく、治療院の広告での成果の出し方を理解している可能性が高いからです。代理店を選ぶ際には、治療院の広告運用をしたことがあるか、そのときの成果はどうだったかなど、確認することを推奨します。

月額広告費と代理店手数料のおおよその予算

代理店に依頼する際の手数料は、各代理店ごとに費用が異なるためあくまで目安ではありますが、広告費用の20%程度であることが一般的です。

例えば広告の月間予算を20万円に設定していれば、代理店への報酬は月4万円ほどになる計算です。

「手数料の支払いも増えるし、最初は少額からスタートしようかな…」と考える方も多いかもしれません。

しかしPPC広告は少額予算では、広告運用の実施期間と表示回数が少ない設定になることから、効果検証ができず、成果につなげにくいという特性があります。

これはPPC広告そのものの特性であるため、代理店に依頼した場合も、ご自身で運用した場合も同じです。

そのためPPC広告で成果を出すには、予算設定の最低ラインは月額5万〜10万円と考えておきたいところです。加えて代理店手数料20%にあたる1〜2万円ほどを、おおよその予算として見ておくのがいいでしょう。

まとめ

治療院でおこなうPPC広告についてと、運用の基本的な考え方について解説いたしました。PPC広告はインターネットユーザーの目にダイレクトに留まる広告なので、うまく活用できれば新規来院の増加が見込めます。

自院だけでの運用が難しい・本格的な運用でより成果を出したいといった場合は、代理店へ依頼するのも手です。

宣伝の一環としてPPC広告の実施を検討される際などに、本記事でご紹介したポイントを参考にしていただけると幸いです。

はじめての鍼灸マッサージ治療院 開業ベーシックマニュアル

編:医道の日本社

即実践! 受療率1ケタ時代を生き残る鍼灸院経営術

著者:富田秀徳

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