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第63回 鍼灸経絡治療夏期大学
2023年8月18日(金)、19日(土)、20日(日)開催!

公開日:2023年8月10日

今年も東京有明医療大学にて、2023年8月18日(金)~8月20日(日)の3日間にわたり、経絡治療学会による「第63回鍼灸経絡治療夏期大学」が開催されます。

1959年に経絡治療講習会(第1回経絡治療夏期大学)が開催され、今年は第63回の夏期大学となります。

昭和鍼灸史に屹立する鍼灸名人の中でも、とりわけ多くの神話と伝説に彩られている柳谷素霊氏とその教え子である岡部素道と井上恵理、そして竹山晋一郎らにより、古典に還り東洋医学的な鍼灸を見直そうと昭和14年頃に形づくられた伝統鍼灸「経絡治療」。

経絡治療は「経絡」を診断治療の場として掲げています。一昨年の同大学の開講式で、経絡治療学会会長の岡田明三氏が「先達は、人間の本来の力を調整する目的で、局所ではなく全身治療を経絡治療と名を付けた」と起源に触れ、「本会の講師陣は日々臨床を行っており、学者とは違うアプローチができる。無責任になんでも治るとは言わない。しっかりとできる範囲で答えてくれます」と話されました。その言葉どおり「鍼灸経絡治療夏期大学」は、日本の鍼灸業界に大きな影響を与えてきた、長い歴史がある経絡治療の技術や知識を、直に集中的に学ぶことができる、年に一度の貴重な場です。

昨年同様、カリキュラムは普通科、高等科、研究科、研修科の4つの科によって分けられており、錚々たる顔ぶれの講師陣による小グループ制での個別指導を受けることができます。今夏期大学も充実した3日間になるでしょう。

▽開催日: 2023年8月18日(金)、19日(土)、20日(日)

▽カリキュラム
・普通科
 テーマ:「診断(脈診)から基本証決定へ」(小グループ制)
 六部定位脈診による診断と本治法を学ぶ。
 鍼の打てない学生からベテラン臨床家まで、能力別クラス編成でそのレベルに応じた個別指導を行う。
・高等科
 テーマ:「基本証から応用へ」(小グループ制)
 祖脈診による診断とそれにもとづく治療を学び、より多角的な診断能力を身に付ける。
・研究科
 テーマ:「病理・病証から証決定へ」(小グループ制)
 脈位脈状診による診断と治療を学び、病理病証を把握する。
・研修科
 テーマ:「経絡治療の実際と原典の学習」(選択制専門講座・他科の聴講も可)
 臨床における診断治療の実際を公開。
 古典を臨床に活かすための実践的な講義や、歴史的な教養を深める講義などが行われる。
 -選択制、4会場同時進行-
・全科共通実技
 最終日の午後、全科講師が実技を行う。
 移動自由でどの講師の実技にでも参加できる。

▽夏期大学概要、カリキュラム詳細
経絡治療学会ホ―ムページの左メニューにある「夏期大学」カテゴリに掲載されています。
http://www.tjmed.com

1959年 経絡治療講習会(第1回経絡治療夏期大学):小社主催(医道の日本 2010年5月号より)

「経絡治療」おすすめ書籍・DVDはこちら

【DVD】はじめての脈診
 出演・監修:岡田明三(経絡治療学会会長)

柳谷素霊に還れ 足跡、思想を通して昭和鍼灸を考察する
編:東鍼校フォーラム・プロジェクト

経穴主治症総覧
編著:池田政一

医道の日本アーカイブス1 名人たちの経絡治療座談会
監修:岡田明三(経絡治療学会会長)
経絡治療のすすめ
著者:首藤傳明
漫画ハリ入門 楽しくわかる経絡治療
著者:池田政一(作)・湯沢敏仁(画)
誰にもわかる経絡治療講話
著者:本間祥白
経絡治療 鍼灸臨床入門
著者:小野文恵
図解 よくわかる経絡治療講義
著者:大上勝行 
校閲:池田政一

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