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【書籍紹介記事】名人・首藤傳明による経絡治療入門の名著!「経絡治療のすすめ」

公開日:2023年10月18日

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。

首藤傳明が自身の経験をもとに経絡治療習得までの道を解説

経絡治療について「興味はあるけど難しそう」「脈診はできる気がしない」、そう思っている人もいるのではないでしょうか。

そんな人にぜひ読んで頂きたいのが、今回紹介するによる「経絡治療のすすめ」です。

現代日本鍼灸の名人・首藤傳明による、経絡治療を習得するまでの試行錯誤の経験をもとに記された本書。

読者が段階的に理解していけるように、心を尽くして綴られた一冊は、ぜひおすすめです。

こんな人におすすめ

✔️ 経絡治療に興味がある人
✔️ 過去に経絡治療を勉強して挫折したことがある人
✔️ 臨床家として治療法を模索している人

「経絡治療のすすめ」の概要

本書を読めば脈診は決して難しくないことがわかります。

本書はそれまで口伝としてしか示されなかった脈診の実際を、写真によって誰にでもわかるように述べています。

さらに望聞問切、証決定、取穴の補寫、本治法と標治法等々、経絡治療の真髄を述べた、新しい経絡治療の名著です。

 収納コンテンツ

第一編 緒言
一、経絡治療学習の動機
二、経絡治療を学ぶ人
三、経絡治療に反対する人
四、本稿のすすめ方
五、古典派の落し穴
六、経絡治療を学ぶための心構え

第二編 やさしい脉診
一、脉診の部位
二、指の当て方
三、脉の診方
四、私の脉診法
五、脉診上達のコツ
六、陰陽、相生相剋関係
七、浮(陽)脉の診方
八、脉状診
九、四季の脉
十、反関の脉
十一、陰陽の差

第三編 四診法
一、望診
二、聞診
三、問診
四、切診

第四編 証の決定
一、主証決定の順序とポイント
二、証決定の実例

第五編 治療
天の部
一、経絡治療の大原則 六十九難
二、取穴の補瀉
三、取穴の原則
四、圧痛・硬結
五、気を集める
六、切皮・刺入
七、呼吸の補瀉
八、抜鍼
九、効果の判定
十、置鍼の問題点
十一、その他の問題
十二、ドーゼ
十三、治療側の問題

地の部
一、本治法と標治法
二、肺虚証
三、肝虚証
四、脾虚証
五、腎虚証
六、陰実証
七、陽経の使い方
八、六十八難の治療法
九、標治法
十、灸と本治法
十一、誤治
十二、治験例

第六編 病因
一、素因
二、外因
三、内因

第七編 病証
一、病証の意味
二、身体各部の病証
三、経絡の病証
四、五臓の病証
五、六腑の病証
六、難経の病証
七、病証の応用

第八編 終章

脈診も怖くない!段階的に理解していけるから驚くほどわかりやすい

読みはじめてまず驚くのが、そのわかりやすさです。

一見すると、白黒で文字が多い難しい本に見えますが、意外なほど読みやすく、わかりやすいのです。

全体を通して、本書を「試行錯誤を繰返しながら今日に至った一鍼灸師の苦労話」と語る著者のやさしい人柄が伝わってきます。

堅苦しくなりがちな解説部分も、著者の臨床経験やユーモアを交えて語られ、すっと読み進めることができます。

そして、本書は一貫して、「やさしいものからスタートする」「一段階ずつ理解していく」という方針で進んでいきます。

例えば、脈診については、「脈状診や陽経は後回し」「まずは最も虚した陰経を探し、その経を補う」といったように、一つずつ段階を踏んで理解していけるようになっています。

本書の中で著者は、経絡治療を習得するまでの期間について、「早い人で三年、遅い人で十年、平均で五年くらい」と語ります。

こう聞くと、一朝一夕にはいかない、と挫けそうになるかもしれません。

しかし、同時に、

「勿論、十年かかっても、その間には、その人なりの経絡治療ができるのであるから悲観する必要はない」

とエールを送ってくれます。

経絡治療に興味を持ちながらも敬遠していた人、過去に挫折してしまった経験のある人にもおすすめです。

学生からベテランの臨床家まで、ずっと手元に置きたい1冊

本書のもう一つの大きな特徴は、著者の豊富な臨床経験が惜しみなく披露されているということです。

臨床経験に支えられた解説には、説得力があり、多くのことが学べます。

「おりに触れて開き、そのたびに気付きがある」と、多くのベテラン臨床家も、本書を大事に所蔵しています。

著者がたどってきた試行錯誤の道のりと、豊富な臨床経験を、後に続く者たちに惜しみなく披露した貴重な一冊です。

「経絡治療のすすめ」まとめ

・一段階ずつ理解していくため挫折せず学べる
・ユーモアと優しさを感じる文章ですらすら読める
・初学者からベテラン臨床家までずっと手元に置きたい一冊

名人・首藤傳明による、自身の試行錯誤の経験をもとに記した「経絡治療のすすめ」。 これから経絡治療を学ぼうと思っている人、一度挫折してしまった人、そしてベテラン臨床家まで、すべての鍼灸師に気づきを与えてくれる、臨床家必携の1冊です。 ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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