【書籍紹介記事】フェザータッチの優しい鍼で子どもも親も笑顔に!秘伝の技をわかりやすく解説「鍼灸師のための読んで考える大師流小児鍼」

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
あふれる情報に翻弄される親子。今の時代に求められる治療とは
インターネット、スマートフォンの普及、AIの進化など、私たちを取り巻く環境は変化し続けています。
さまざまな育児法や健康法、児童虐待のニュースなど、多くの情報が溢れ、特に小さな子どもを持つ親たちは不安を感じやすい世の中といえるでしょう。
こうした中で、子どもに関わる治療に関心を持つ鍼灸師におすすめしたいのがこちら、「鍼灸師のための読んで考える大師流小児鍼」です。
子どもたちから「魔法のはり」と呼ばれる大師流小児鍼の治療の特徴から練習方法、診察・治療法、子どもの接し方や保護者の説得方法まで。
秘伝の技を誰にでもわかりやすく解説した本書についてご紹介していきます。
✔️ 小児鍼に興味がある人
✔️ 最新の皮膚科学に基づいた有効性も知りたい人
✔️ 子どもの治療や保護者への対応のコツを知りたい人
「鍼灸師のための読んで考える大師流小児鍼」の概要
子どもの夜泣き、疳の虫、夜尿症、鼻炎などの症状を
優しいフェザータッチで治療する!
大師流小児鍼は、鍼を子どもから見えないようにして手で隠し、皮膚を鳥の羽根でなでるように優しく擦って治療を行います。本書ではさまざまな小児疾患に対応できる、大師流小児鍼の治療法や技術の練習法をわかりやすく紹介しています。また、小児鍼治療の技術以外にも、子どもとの自然なコミュニケーションのとり方、保護者の説得方法、小児鍼治療院のPR方法まで幅広く解説しています。
子どもも親も笑顔になる、大師流小児鍼の治療ノウハウがしっかり学べる1冊です。
収納コンテンツ
1章 大師流小児鍼の概要と皮膚
2章 大師流小児鍼の治療法と技術
3章 子どもの接し方と子どもに好かれる治療院づくり
4章 保護者の接し方と説得方法
5章 小児鍼治療院のPR法
6章 症例報告
127年の歴史を持つ大師流小児鍼の秘伝を大公開

「羽毛でなでられているような感触」の優しい鍼が特徴の大師流小児鍼。
治療を受けた子どもたちが「魔法のはり」と呼ぶ、大阪で127年の長きにわたり続いてきた秘伝の鍼法です。
「その技術を1人でも多くの鍼灸師に習得してほしい」
大師流3世である大阪府八尾市・大師はり灸療院院長の谷岡賢徳氏のこうした思いから、2000年大師流小児はりの会が発足されました。
モットーは「子どもの数だけ笑顔を作りたい」「世界中の子ども達に笑顔を」。
本書の著者は、この大師流小児はりの会で谷岡賢徳氏よりその技術を学び、同会の本部会長も務めた館坂聡氏です。
夜泣きや疳の虫、アトピー性皮膚炎や便秘・夜尿症・小児喘息、アレルギー性鼻炎等。
これ以外にも多くの症状や内科的疾患などが、大師流小児鍼の適応として挙げられます。
ヤキの入った三稜鍼を子どもから見えないように手掌の中に隠し、手前に引く動作を、1分間に150回のペースで、素早く繰り返すフェザータッチ法が大師流小児鍼のメインの技法。
その動作をしながら、同時に患児の皮膚の反応点を探して治療していくのが特徴です。
「体表は内臓の鏡である」として、皮膚の中に隠れているたくさんの情報を読み取っていきます。
近年目覚ましい発展をしている皮膚科学。
本書では、こうした皮膚やホルモンの働きもイラストとともにわかりやすく解説し、最新医学に基づいた大師流小児鍼の有効性も解説していきます。
その一方で、どんなに高度医療技術が発展した時代でも、大師流小児鍼の極意とは「子どもを笑顔にする」ことであると著者はいいます。
夜泣きやキーキー騒ぐ疳の虫など、子育てを大変にしてしまう症状を改善することで、親にも余裕と笑顔が生まれる、ということに大きな意味があるのです。
子どもたちの健やかな成長には、こうした余裕があることによって注がれる親から子への愛情、そしてスキンシップが非常に重要だと本書はいいます。
本書では、大師流小児鍼の施術のポイントであるフェザータッチが施せる手を作る練習方法についても写真付きで解説。
さらに腹部打診法や反応点検索といった診察法や疾患別の治療法まで詳しく学ぶことができます。
秘伝であった大師流小児鍼の技術を誰にでもわかりやすく解説した貴重な1冊です。

大師流小児鍼の奥義中の奥義「子どもを泣かさない方法」と不安を抱える母親のこころに響くメッセージ

「子どもとの接し方」と「保護者への説得」は、「診察と治療」と並んで大師流小児鍼法の三本柱とされています。
「子どもとの接し方」について、大師流小児鍼で重視しているのは、とにかく「泣かせない」「痛くない」「怖がらせない」の3つ。
本書では、大師流の奥義の中の奥義ともいうべき「子どもを泣かさないコツ」を丁寧に解説していきます。
さらに、「保護者への説得」についても、保護者に伝わりやすい言葉の使い方のコツや、保護者のタイプ別の説明の仕方も紹介。
その上で、どんな保護者でも「子どもの症状をどうにか治してほしい」という気持ちは同じであるとして、一心にその声を聞くことに徹する、聞き上手になるためのポイントを教えてくれます。
保護者が欲しているのは、ネットや育児書に書かれていない「超プライベート・完全オーダーメイドの診察結果」なのだという著者。
母親の心に響く、さりげない言葉の持つ力についても触れられています。
子育てや子どもに対する姿勢を、周りと比較して不安を煽られてしまうことも多い現代の親たち。
本書は、そんな親たちの心を和らげる鍼灸のあり方を教えてくれます。
今の時代にこそ求められる伝統の技を学べる一冊です。
「鍼灸師のための読んで考える大師流小児鍼」まとめ
・夜泣きなどの症状を鍼で解消することで余裕が生まれ親も子どもも笑顔になれる
・子どもとの接し方や保護者への説明など大師流に伝わるコツを解説
優しいフェザータッチの鍼で子どもの皮膚の反応点を治療、
その効果と気持ちよさから子どもに「魔法のはり」と呼ばれる大師流小児鍼の秘伝の技術を紹介した本書。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。




































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