【書籍紹介記事】名人のツボの使い方を惜しみなく伝授!こころに効く鍼灸の未来と若い鍼灸師へのメッセージ「超旋刺と臨床のツボ」

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
多くの人に鍼灸治療のすばらしさを知ってもらうには
鍼灸の臨床をしていると、もっと多くの人に鍼灸や東洋医学の良さを知ってもらいたいと思うことはありませんか。
そのために、より治療効果や患者の満足度を上げられる臨床力を身につけたいと日々努力している鍼灸師の皆さん。
そんな皆さんにおすすめなのがこちら「超旋刺と臨床のツボー鍼灸問わず語りー」。
本書は、鍼灸界の重鎮・首藤傳明氏が臨床に自信のない若い鍼灸師に向けて書いた一冊です。
古典から読み解く「こころ」の所在や日常臨床でよく使う158穴について、主治や臨床上の気づきを経穴ごとに解説。
さらに著者独自の鍼法「超旋刺」の可能性、日本鍼灸の未来までを語りつくした本書について紹介していきます。
✔️ 臨床に自信が持てない治療家
✔️ 実践的なツボの使い方を知りたい人
✔️ 心身両面への効果など鍼灸の可能性に興味がある人
「超旋刺と臨床のツボ」の概要
日常的に用いる経穴など、斯界の重鎮の臨床がわかる!
前著『経絡治療のすすめ』からはや4半世紀。70代半ばを過ぎ、ますます臨床家として進化し続ける著者が、「臨床における頻用経穴」「古典にみる『こころ』の所在」「超旋刺」「鍼灸師の未来」などを語りつくした。臨床の参考になり、かつ鍼灸医学の道に邁進する勇気がわいてくる1冊。
収納コンテンツ
第一章 古典鍼灸術の「氣」と「こころ」を読み解く
※人間の精神の働きは五蔵に宿っていることを、『霊枢』などの古典から読み解く
第二章 経穴逍遥
※著者が日常臨床で頻用する158穴について、主治症や臨床上の気づきをまとめた
第三章 臨床覚書
※著者独自の鍼法「超旋刺」の詳細な説明や治療院の経営、鍼灸医学の未来について説く
古典から読み解く「こころ」の所在と著者が臨床でよく使う158穴の使い方のコツを経穴別に解説!
前著『経絡治療のすすめ』の出版以降も、臨床を続けながら、鍼灸の考え方や技法について発表してきた著者。
それを一冊にまとめたものが本書です。
「特に臨床に自信のない、迷っている若い鍼灸師にとって、私の試行錯誤は参考になるだろうと思う。最高の職業に就いているみなさんの夢を壊さないようにしたい。最後のご奉公、全力をあげる」
このような言葉で始まる本書。
初版から時が経ち、著者もさらに臨床の年月を重ねていますが、少しも色褪せない、希望に満ちた内容が特徴です。
本書の第一章では、古典、特に『霊枢』『甲乙経』などの記述を引用しながら、主に精神の働き「こころ」が五蔵に宿っていることを読み解いていきます。
「鍼灸は肉体だけでなくこころにも届く」
鍼灸は心身両面に効く、世の中でも珍しい治療法であるということを私たちに教えてくれます。
古典は原文で読むことを推奨する著者ですが、ここでは細心の注意払い、正確を期した上で、誰にでも分かりやすいように現代語訳がされています。
さらに、巻末には古典に造詣が深い宮川浩也先生による解説付きです。
そして、本書の核となるのが「第2章 経穴逍遥」。
著者が臨床で主に用いる158穴について、臨床上の運用方法を読者が臨床に応用できるように、イラストも用いて解説しています。
経穴別に著者の臨床経験に基づいた実践的な取穴のコツや、厳選された主治、症例に加え、臨床上の気付きやそれにまつわるエピソードまで盛り込んだもの。
この章のタイトルに使われている「逍遥」とは、「気ままにあちこち歩き回る」という意味の言葉です。
その言葉のとおり、まるで著者と経穴の周辺を散策しているかのような楽しさが魅力。
大ボリュームながらもすらすら読めてしまいます。
さらに、必要なときに、見たいツボの部分だけ読み返しやすいのも、臨床に役立つ嬉しいポイント。
多くの治療家の本棚に大事に収められている味方のような本です。

こころに効く超旋刺と日本鍼灸の未来
本書では、著者独自の鍼法・超旋刺についても、写真付きで詳しく解説されています。
独特の爽快感を感じさせる、浅刺高速回旋という今までにない技法である超旋刺。
各種の痛み、特に自発痛に効き、鍼が嫌いな人や小児、高齢者にも適応し、かつ治療家自身が疲れないという多くのメリットがあります。
その中で、著者が考える超旋刺の一番の効用は「こころが明るくなること」。
特に現代においてこころの不調に効くことは大きいと著者はいいます。
「こころに効く超旋刺」と「日本鍼灸の大発見である経絡治療」。
著者は、この二つによって世界へ広がっていく日本鍼灸の未来を見据えています。
その未来のためにわれわれ鍼灸師はどう生きるべきか、具体的なアクションプランも示されている第三章は必読です。
著者の実際の経験に基づいた貴重なアドバイス「回想―私はどう過ごしていたか」。
そのほか
「繁栄への道―正解は『忘己利他』である」
「鍼灸師よ、明るくあれ」
など、鍼灸臨床に携わるものにとって、道しるべとなるメッセージの数々が収録されています。
若手もベテランも、流派も超えて、すべての鍼灸師に臨床上の気づきと希望を与えてくれる一冊です。

「超旋刺と臨床のツボ」まとめ
・著者が臨床で主に用いる158穴の使い方と臨床上の気づきを経穴別に解説
・こころにも効く超旋刺の可能性と日本鍼灸の未来、若い世代へのメッセージ
首藤傳明氏が日常臨床でよく使う158穴のツボの使い方、
日本鍼灸の未来などについて語りつくした本書。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。


































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