TOP

鍼灸・整骨院でSNS集客する方法。各SNSの特徴と運用手順

公開日:2022年9月9日|最終更新日:2022年9月15日

​​近年、SNS集客に力を入れる治療院が増えてきました。

しかし、「そもそもどんな効果があるのか分からない」「実践してみたものの、特に変化を感じない」「効果的な運用方法がわからない」といった声も多く聞こえてきます。

そこで本記事では、昭和初期から治療院に関わってきた医道の日本社が、鍼灸・整骨院におけるSNSでの集客方法について具体的に解説します。SNS集客を検討している方や、どのSNSにしようか迷っている方、効果的な運用方法が知りたい方はぜひ参考にしてください。

※こちらの記事もぜひ、あわせてお読みください>>【2022年最新版】治療院の集客、考え方を徹底解説!

そもそもなぜ鍼灸・整骨院の集客にSNSが効果的?

鍼灸・接骨院の集客で、なぜSNSが効果的といわれるのでしょうか。その理由は、主に2つあります。

SNS利用人口の増加と、シニア層への普及

老若男女問わず、多くの人がスマートフォンを所有する昨今、SNSはコミュニケーションのツールとして欠かせない存在となっています。

以前は20代以下の利用が中心だったSNSですが、今では30代から60代以降のシニア層の利用も一般的になっており、利用人口も増加の一途をたどっています。

鍼灸・整骨院のターゲットとなる顧客の多くが、情報収集の手段としてSNSを利用しているのです。情報発信手段としてSNSを活用することで、治療院を広く知ってもらうことができます。

無料ですぐに始められる

従来の集客方法としてよく使われていたチラシやWebページは、制作に費用と時間を要するというデメリットがありました。

対して、SNSなら利用料は無料ですぐに始めることが可能です。

個人経営の多い鍼灸・整骨院では、広告宣伝にあまりコストをかけられないという方も多いでしょう。SNSならコストをかけずすぐに開始できることから、広告・集客の手段として厚い支持を得ています。

鍼灸・整骨院の集客に役立つ4大SNSの特徴

国内で利用されているSNSツールのなかでも、利用者数が多いのは「Twitter」「Facebook」「LINE」「Instagram」の4つです。それぞれに特徴やメインとなるターゲット層が異なるため、最適なツールを選ぶことが大切です。

Twitter

特徴

1投稿につき140字以内での文字投稿、または写真や動画投稿ができるサービスです。長文を投稿する必要がなく、写真の添付も必須ではないことから、初心者でも気軽に始めやすいSNSです。

特徴的なのは、「リツイート」による拡散力です。「リツイート」とは、他の人のツイートを「Re=再び、Tweet=ツイートする」という仕組みで、人の投稿を自分のタイムライン(ホーム画面のツイート表示欄)に転載できる機能です。

自分のタイムラインに流れてきたツイートを「リツイート」すると、フォロワーのタイムラインにもそのツイートが流れます。フォロワーの枠を超えて、まったく知らない人まで情報を届けられるため、たった1投稿でも、拡散されれば抜群の宣伝効果があります。

メインユーザーの年齢層

20代を中心に、10代〜40代の間で広く利用されている傾向です。

運用時のポイント

Twitterでは、ユーモアのある投稿が注目されやすい傾向にあります。専門性の高い情報を親しみやすく伝えるとよいでしょう。見た人に「リツイートしたい」と思ってもらえるかどうかがキーポイントです。

Facebook

特徴

実名登録での利用が基本となるサービスです。顔見知りや知人同士の交流が活発なため、信頼性のある口コミだけを共有する傾向にあります。

施術で顧客の身体に触れる鍼灸・整骨院にとって、口コミの信頼性やイメージの向上は重要課題の1つです。Facebookでよい評価を得ることで自院のイメージアップにつながり、優良な口コミが増えれば増えるほど、宣伝効果が高まります。

メインユーザーの年齢層

Facebookは、20代〜50代によく利用されている傾向です。なかでも、多くの鍼灸・整骨院のメインターゲットである、中高年男性の利用率が高いといわれています。

運用時のポイント

ビジネス利用のアカウントも多いFacebookでは、ユニークさよりも信頼性の高さが求められている傾向です。有用な情報を的確に伝えるよう意識してみてください。

LINE

特徴

国内登録者数No.1のメッセンジャーアプリで、年齢を問わず情報を届けたいときに最適です。「LINE公式アカウント」を取得し友だち登録をしてもらうことで、サービスチケット類の配布や情報の配信ができるようになります。1対1のチャット機能では、お客様と個別のやりとりが可能であり、LINE上で直接、来店予約の調整や問い合わせ対応ができます。既存顧客や休眠顧客のリピート来院を促すのに非常に有効です。

メインユーザーの年齢層

メッセンジャーツールとして10代〜70代まで幅広く浸透しています。

運用時のポイント

投稿ややり取りはチャット形式なので、簡潔にわかりやすく伝えるようにしましょう。長い文章を送る必要があるときは、数回に分けて送信すると読みやすくなります。

Instagram

特徴

写真(画像)・動画の共有に特化したサービスです。ハッシュタグ(#◯◯◯◯)と呼ばれるキーワードを使って情報の検索や共有ができることから、投稿して発信するといった使い方だけでなく、情報を仕入れるためのツールとしても活用されています。

メインユーザーの年齢層

10代~40代で、特に女性のユーザーが多いのが特徴です。女性の集客に力を入れている治療院はおさえておきたいところです。

運用時のポイント

動画やイラスト画像の配信に長けていますので、鍼灸・整骨院ならではの実用的なハウツー情報の発信と相性がよいのがポイントです。知識やノウハウを効果的に広めることで、治療院の認知度や信頼度のアップの効果が期待できます。

鍼灸・整骨院におけるSNSの具体的な運用方法

ここからは、鍼灸・整骨院の集客でSNSを活用する際の具体的な運用方法をご紹介していきます。

SNS運用の基本的な考え方

まず覚えておいていただきたいのが、SNSを使った集客は、効果を実感するまでにある程度の時間を要するということです。

SNSの投稿を見てもらうためにはフォロワーの獲得が必須であり、この過程に時間がかかります。

フォロワーを獲得し投稿を目にしてくれる母数を増やすことで、ターゲットの目にとまりやすくする。そのうえで、投稿内容で興味を持ってもらい、来院につなげる…という工程が必要です。

すぐには効果が実感できずとも、長い目で見てコツコツと運用していくことが大切です。

SNS集客の手順

STEP1 / 自院を知ってもらう

集客アップのためのSNSアカウントを作るために、最初に取り組むべきは「プロフィールの見直し」です。

ユーザーは、まず「プロフィールを見て」フォローを判断することが多いとされています。プロフィールは自院の顔や名刺代わりにもなります。一目で何を発信しているアカウントなのか理解できるよう、わかりやすいアイコンやプロフィールを設定しましょう。

プロフィールを設定した次は、商圏内のフォロワーを増やして認知度を高めましょう。

治療院は地域密着ビジネスです。来院見込みのあるエリアのフォロワーを獲得しなければ、集客にはつながりません。地元に絡めた投稿やタグ付けをおこなうなどして、まずは近隣住民に興味を持ってもらい「いいね」をもらいましょう。

STEP2 / 来院のきっかけをつくる

一定の認知度が得られたら、こまめな宣伝によって来院のきっかけをつくります。

投稿を通してイベントやキャンペーンを打っていきましょう。一度きりの大きなキャンペーンより、小さくても頻度が高いもののほうが効果的といわれています。最低でも月に1~2回を目安にキャンペーンを打ち「こまめに通知する」ことを心がけましょう。

STEP3 / 実際に来院してもらう

SNS経由による情報の優劣は、多くの人が利用者の生の声を判断材料にします。既存顧客による信頼度の高い体験談や口コミが、実際の来院への最後の一押しとなります。お客様から寄せられた声や体験談を投稿したり、顧客に口コミ発信を依頼したりして、積極的に生の声を発信しましょう。

SNS集客を成功させるために最低限必要なこと

SNS集客に成功している治療院は、さまざまな対策を施しています。よく見られる対策のなかでも、最低限おさえておきたい2点をご紹介します。

役立つ情報を提供する

まず注目したいのは、投稿内容です。

「SNS集客の効果が感じられない」という治療院でよくみられるのは、日々の出来事やキャンペーン告知が繰り返される投稿です。

しかし、SNSでフォローしてもらいやすいのは、「見ている人が今求めているものを提供する」アカウント。つまり、治療院に求められるのは、目の前の悩みを解決する情報やノウハウの提供です。

たとえば、痛みや症状で悩んでいる人が望むのは「今自分でできる対処法」です。顧客のためになる情報を発信し信頼を得ることが、来院や新規顧客の獲得につながります。

週に2回は更新する

次に確認すべきは、更新頻度です。効果が実感できないからといって、SNSの更新をおろそかにするのはNGです。更新が止まっているSNSは、見る人に雑な印象や不安感を抱かせてしまいます。

また、人には「単純接触効果」と呼ばれる心理学的効果があります。これは、接触回数が増えるほど、対象への好意を抱きやすくなるというものです。

顧客に対して安心感を与え、よい印象を抱いてもらうためにも、週に2回は更新したいところです。

定期的な更新のために、担当スタッフを決めておくとよいでしょう。

SNSでの集客に予約システムもあればさらに効果的

せっかくSNSで興味を持ってもらえても、予約の手続きが面倒だと来院につながらないおそれもあります。SNSの運用に慣れてきたら、予約システムの導入も視野に入れることをおすすめします。最近ではWebページから予約できるシステムが普及しているので、来院までスムーズに誘導できます。

まとめ

スマートフォンが普及した今、無料で自院の認知度を高めるには、SNS活用は非常に有効な手段です。
自院のターゲット層に適したサービスを選び、こまめに配信することが成功のカギです。
効果を実感するまでに少し時間を要するかもしれませんが、ぜひ根気強く続けてみてください。

あわせて読みたい

小型でも鍼電極と経皮電極の治療ができる、鍼電極低周波治療器「Ohm P...
小型でも鍼電極と経皮電極の治療ができる、鍼電極低周波治療器「Ohm P...
他業種のSNS活用から考える治療院での活用法
他業種のSNS活用から考える治療院での活用法
「医鍼連携研修2023年度生募集開始」チーム医療の一員として治療方針を...
「医鍼連携研修2023年度生募集開始」チーム医療の一員として治療方針を...
看取り難民ゼロの明日へ・フレアスグループの紹介
看取り難民ゼロの明日へ・フレアスグループの紹介