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【書籍紹介記事】最強の触診スキルを身につける!「手技療法の触診と評価」

公開日:2024年1月2日

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。

臨床家に欠かせない「触診」を完全ガイド!

「触診に自信が持てない」「もっとスキルアップしたい」

日々患者さんの体に向き合う中で、そう感じている人もいるのではないでしょうか。

そんな人にぜひおすすめしたいのが、今回ご紹介する「手技療法の触診と評価」です。

ハイレベルな臨床を実現するための触診について、理論からトレーニング方法まで、そのすべてを解説した1冊です。

こんな人におすすめ

✔️ 触診のトレーニング方法が知りたい初学者
✔️ よりハイレベルなスキルを身につけたい臨床家
✔️ 皮膚、筋、神経など理論も詳しく学びたい人

「手技療法の触診と評価」の概要

新⼈からベテランで使える!最強の触診スキルを身につけるための1冊。 

本書は、セラピストが患者の状態をリアルタイムに評価するために不可欠な触診を、正しく理解し、スキルをさらに高めることを支援するために書かれました。本書によって、筋膜および筋肉機能の根底にある問題を正確に解釈し、繊細で敏感なタッチを使用して患者の状態を評価する能力を磨くことができるでしょう。

-セラピストのための、触診の正しい理解と技術向上を目的として書かれた1冊!演習掲載は言語化するレベルまで!
トレーニングによってのみ習得できる触診。患者を検査・評価するために必要不可欠な能力の習得および向上へと本書が導きます。
-感覚・知覚・認知の3つの視点で触診をトレーニング!
感覚レベルだけでなく、解剖学などの知識をベースに解釈する知覚レベル、組織変化を評価できる認知レベルの触診をトレーニング。
-初学者はもちろん、多くの経験がある臨床家にもおすすめ 演習掲載は155以上。
著者と6 人の著名な寄稿者により、さまざま治療背景をもつ熟練者の触診方法や考え方が示されています。初学者はもとより、経験豊富な臨床家は触診の奥深さを再認識し、触診理論の強化とハイレベルな⼿技療法に必須の繊細な触診の能⼒向上に具体的に役立つでしょう。

 収納コンテンツ

Chapter 01 目的:触診のリテラシー Leon Chaitow
Chapter 02 触診の信頼性と妥当性 Michael Seffinger
・Special topic 1 適切な圧力(と筋膜性疼痛指数)の使用 Leon Chaitow
・Special topic 2 構造と機能:両者は切り離せないものなのか? Leon Chaitow
Chapter 03 触診の基礎 Leon Chaitow
・Special topic 3 視覚的評価、利き目などの問題 Leon Chaitow
Chapter 04 皮膚の触診と評価 Leon Chaitow
・Special topic 4 痛みのもと:反射か局所か Leon Chaitow
・Special topic 5 反射区と経穴の形態学 Leon Chaitow
・Special topic 6 それは、筋の問題か、関節の問題か Leon Chaitow
Chapter 05 筋の構造の変化を触診で確認する Leon Chaitow
Chapter 06 筋膜の触診 Thomas W. Myers
Chapter 07 神経系における「異常な機械的緊張」の評価 Leon Chaitow
・Special topic 7 皮膚反応:赤色、白色、黒色 Leon Chaitow
・Special topic 8 打診による触診と治療 Leon Chaitow
・Special topic 9 関節の遊び/「エンドフィール」/可動域:これらは何なのか?  Leon Chaitow
Chapter 08 関節(脊椎と骨盤を含む)の触診と評価 Leon Chaitow
Chapter 09 筋骨格系機能障害を的確に特定する Whitney Lowe
Chapter 10 動作の評価 Warrick McNeill and Sarah Mottram
・Special topic 10 線維筋痛症の触診アセスメント Leon Chaitow
Chapter 11 機能的弛緩のための触診 Leon Chaitow
・Special topic 11 過換気について Leon Chaitow
Chapter 12 内臓触診と呼吸機能評価 Leon Chaitow 
・Special topic 12 共感覚 Sasha Chaitow
Chapter 13 直観的な能力の理解と活用 Sasha Chaitow
・Special topic 13 中国の伝統的な脈診 Leon Chaitow
Chapter 14 微妙な触診 Leon Chaitow
Chapter 15 触診と感情状態 Leon Chaitow
参考/Chapman神経リンパ反射の位置
索引

皮膚、筋の構造から直感や感情に至るまで触診のすべてを網羅!

触診が難しいと感じてしまうのはなぜでしょうか。

その理由について、著者は、「触診によって得られる情報を言葉で正確に説明するのは非常に困難である」と語っています。

本書は、その「言語化する難しさ」に、果敢に挑んだ一冊です。

著者は、筋膜研究の第一人者であるウェストミンスター大学名誉フェローのレオン・チャイトウ氏。

数多くのエビデンスに基づいた知見をもとに、触診で「感じたこと」、その感覚を解き明かしていきます。

本書の大きな特徴は、その内容が、皮膚や筋などの機能や構造から、共感覚、直感、感情状態といったところまで網羅されていること。

そして、

「身体の触診は、練習を重ねるごとに、単なる機械的な行為から、あらゆる意味での真に感動的な体験へと変化していく」

「表面に触れることは、深層を動かすことになるのだ。」

これらの言葉からも感じられるように、本書は決して味気ない「How to本」ではありません。 触診という、この繊細な技術のすばらしさ、可能性に気づかせてくれる内容となっています。

スキルアップのための演習は155種類以上!

本書には、感覚を研ぎ澄ますためのトレーニングや患者の状態を正確に判断するための検査法が数多く紹介されています。

それらは、紙の上から硬貨や毛髪を触診する、といったトレーニングから、筋や筋膜の触診、動きの評価、SLRテストのような整形外科検査まで、その数155種類以上。

「読んで、理解して、そして練習に練習を重ね、さらに練習し続ける。これが触診の達人になる唯一の方法である。」

著者はそう語り、これらを少しずつ勉強し、練習しては発見したことを記録する、ということを勧めています。

これだけのボリュームの演習を実践し、繰り返していくことは簡単ではないかもしれません。

しかし、本書は、それをやるだけの価値がある、と教えてくれます。 本気で触診を極めたい人にぴったりの1冊です。

「手技療法の触診と評価」まとめ

・触診で「感じること」を数多くのエビデンスをもとに言語化
・皮膚や筋の機能や構造から直感、感情が及ぼす影響まですべてを網羅
・スキルアップのための具体的なトレーニング法を多数紹介

ハイレベルな臨床を実現するために必要な触診のすべてが詰まった本書。 ぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。

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