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ニホンドウ漢方ミュージアムの体験ツアーに行ってきました! [2013.06.03]

例年に比べて寒い春も過ぎ、近畿・関東地方が相次いで梅雨入りしました。湿度が高く、じめじめしたこの季節は何かと体調を崩しやすいもの。そんな時期を乗り切る秘訣はどんなことでしょうか?東京・品川のニホンドウ漢方ミュージアムが、「梅雨の養生」をテーマに体験ツアーを行うと聞き、参加してみました(左側の写真は薬日本堂株式会社の提供)。

●ニホンドウ漢方ミュージアムとは
薬日本堂株式会社(1969年創業)は全国に漢方専門店を展開しているが、世界に向けて漢方の魅力を発信すべく設立したのがニホンドウ漢方ミュージアムだ。この漢方ミュージアムは「漢方ライフスタイルの提案型複合ショップ」として、漢方ギャラリー・ニホンドウ漢方ブティック・薬日本堂漢方スクール・薬膳レストラン「10ZEN」の4つの施設で構成されている。


漢方ギャラリーでは、さまざまな生薬の見本の展示のほか、陰陽五行論や「気・血・水」など東洋医学の基礎的な理論を解説している。また、ストレス指数や体脂肪、骨密度を計測する機器を設置しており、無料で利用できる。

 

 

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漢方ギャラリー。陰陽五行説など東洋医学の基本をパネルで解説している(写真は薬日本堂株式会社提供)

 

ニホンドウ漢方ブティックでは、生活習慣病からダイエット、日ごろのちょっとした不調や肌の悩みなど幅広い内容を相談できる。ここでは漢方薬のほかに健康茶や化粧品など、気軽に漢方を取り入れられるアイテムも販売している。

 

 

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ニホンドウ漢方ブティックでは肌年齢や血圧・血流を測定する機器を設置している(写真は薬日本堂株式会社提供)

 

薬日本堂漢方スクールでは、漢方を基礎から学ぶコースのほか、ツボ、気功、アーユルヴェーダ、マクロビオティックなどさまざまな内容の講座を開いている。漢方については一般向けから薬剤師など医療従事者向けのクラスがあり、漢方養生指導士(一般向け)・漢方臨床指導士(医療従事者向け)の資格を取得できる。スクールに通っているのは圧倒的に女性が多く、「親の病気で健康に興味を持つようになった」という主婦や、「漢方についての知識を深めたい」という薬剤師などが受講している。

 

薬膳レストラン「10ZEN」では、漢方の考え方に根差して有機・無農薬野菜などを使用し、素材の味や色彩を生かしておいしい薬膳料理を提供するのを目的としている。品川というビジネス街にあることから、ランチタイムはビジネスパーソンが多数来店していた。

●体験ツアーには健康に関心の高い女性が参加
当日は、20代から40代の女性が約20名参加した。「前を通ったときに案内を見たので」「以前から漢方ブティックに通っていて、薬膳レストランの食事に興味があった」など理由はさまざま。日ごろから漢方薬を服用していたり、鍼灸院に通った経験があるなど、東洋医学に関心があるという参加者が多かった。


この日はスペシャルメニューとして、薬膳スープランチ・特製ドリンク・特製スイーツが提供された。メニューの詳細は以下の通り。

 

・薬膳スープ(豚肉と野菜たっぷりのしゃぶしゃぶ。具はおたね人参、白菜、ホウレンソウ、もやし、キクラゲ、豆腐。スープはトウガラシ、ショウガ、シナモン、みかんの果皮、ウイキョウを合わせたもの)

・白米・黒米・胚芽米の雑穀ごはん

・野菜のナムル(大根、ニンジン、枝豆、レンコン)

・きゅうりの漬物

・特製ハト麦茶

・グレープフルーツのゼリー

 

 

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午後は漢方の基礎講座が開かれ、薬剤師の齋藤友香理氏が「漢方基礎講座~梅雨の元気なすごし方」と題した講演を行った。漢方は中国のものと考えられがちだが、日本に伝来してからは独自の発展を遂げた健康哲学であること、「未病」の改善が得意であること、植物や鉱物など自然の材料を利用して自然治癒力を高めることなど、漢方の基本的な概念を解説した。

 

続いて齋藤氏は、高温多湿な日本の梅雨時期の養生のポイントを紹介。5月5日ごろの立夏から8月7日までの立秋までが夏であるが、本格的な夏の暑さの前に梅雨の時期があり、その時期の「暑邪」と「湿邪」に対処が必要だと説いた。「暑邪」は身体を暑くさせて、体力を消耗させる。また、「湿邪」は体内の水分が重く濁り、粘らせる性質を持っている。齋藤氏は梅雨の時期の過ごし方として以下の7点を挙げた。

 

(1)こまめに水分補給

(2)晴れた日は寝具を干し、風通しをよくする

(3)水回りを清潔に保つ

(4)ショールなどで直射日光を防ぐ

(5)人工的な冷気を避ける

(6)エネルギーを補うため昼寝をする

(7)旬の食材で清熱・利水、そして気を補う

 

食材については、「先ほどのランチのスープには、トウガラシとショウガが使われていましたが、これは身体を温める食材です。冷房で体が冷えてしまいがちなので、身体を温める食材を使っています。また、スープに豆腐とモヤシが入っていましたが、これは体内の水分の巡りをよくする食材です」と説明。梅雨の時期は「元気を補う食材」としてヤマイモ・ウナギ・蕎麦を、「熱を冷ます食材」としてモヤシ・トマト・ナス・スイカを、「水の巡りをよくする食材」としてハトムギ・キュウリ・ワカメなどをおすすめに挙げた。

 

最後に富永美奈子氏(薬剤師)がニホンドウ漢方ブティックで行っている健康相談を紹介した。健康相談では相談員が、望診・聞診・問診という3つの方法を用いて、1時間~1時間半程度かけて相談者の健康状態を把握する。その際に、血圧・血流測定器なども参考にする。富永氏は「漢方薬というと、病気の治療に使うものとイメージされるかもしれないが、当ブティックでは日々の生活改善のアドバイスも行っている。気になることがあったら何でも相談していただきたい」としめくくった。

 

【取材協力】

●ニホンドウ漢方ミュージアム

東京都港区高輪3-25-29 前川ビル1F

http://www.nihondo.co.jp/shop/museum/

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