トピックス

書籍『図解 マインドフルネス―しなやかな心と脳を育てる―』 [2016.07.05]

『図解 マインドフルネス―しなやかな心と脳を育てる―』(医道の日本社刊)が発売となりました。マインドフルネスとは「今この瞬間に集中する」ことで物事の本質に気づく力を養う、心のエクササイズです。出版を記念して本書の監訳を行った脳科学者の中野信子さんに、今話題のマインドフルネスについて、脳科学から見た効果、瞑想への取り組み方、生活への応用など幅広くお話いただきました。

――今、全世界でマインドフルネスに注目が集まっています。マインドフルネスの「瞑想」が脳に与えるメリットを、脳科学的な見地から教えてください。

マインドフルネスが脳に与える効果として主にいわれているのが「メタ認知を促す」ということです。「メタ認知」とは、「自分の状態がどうであるかを認知する」ことで、これは脳の内側前頭前野という場所で行われています。
 
これまで長い間、「大人になると脳の神経細胞は発達せず、死んでいくだけ」といわれてきました。しかし近年、この内側前頭前野と海馬は、高齢になっても神経細胞の新生が起こることが分かってきました。ただし、新しく生まれた神経細胞は、ちゃんと使ってあげないと死んでしまうので、他の神経細胞から栄養をもらったり刺激をもらったりする必要があります。逆にいえば、ちゃんと神経細胞を使っていれば、大人でも脳を発達させることができるということです。
 
内側前頭前野は、思春期ごろから徐々に発達し、大人になってようやく成熟する部分です。最近では30歳くらいまでかかって、成熟するといわれています。
 
完成するまで時間がかかるということは、それまでの育て方次第で変えられるということです。「鍛えられる、変えられる領域」なのです。この内側前頭前野を鍛えるのに有効なのが日々の「自分のことを自分で見つめる」トレーニングです。

――内側前頭前野を鍛えて、メタ認知を促す方法として「瞑想」が有効なのですね。

もっと重要なことは、この内側前頭前野は「知性・知能を決める」領域でもあります。知性とは、「記憶力がよい」「計算が早い」ということではありません。「自分のことを客観的に見つめる能力」こそが、まさしく人間の知性といえます。自分のことを客観的に見つめる能力は、他者のことを思いやる能力と比例します。
 
人間の知性とは、集団の中で上手く生き延び、社会の中で上手くやっていくために備わっています。記憶や計算は機械でもできますが、機械が「他者を思いやる」のは、まだまだむずかしいですからね。社会で生き抜くためにも、記憶力よりこの能力を鍛えた方が実践的です。日々の瞑想は5分程度と短くても構いません。ちょっとずつの積み重ねが大きな差になると思います。

⇒つづきは医道の日本社の女性のための健康情報サイト

「Lively Woman(ライブリーウーマン)」でお読みください。

 

http://livelywoman.jp/feature/20160706-1621.html

業界ニュース&トピックス

ディスプレイルーム

〒108-0075
東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル5F
TEL 03-5461-3050
営業時間 AM10:00~PM6:00