筋機能評価法 ―ビジュアルで学ぶ触診、ストレッチ、筋力テスト―

筋機能評価法

イラスト・写真が計630点以上!

体幹と四肢の筋約100をピックアップ。キネシオロジーに必須の筋肉の構造、ストレッチ、筋力テストが視覚的に学べる

 

 手技療法において筋の状態を正確に把握できるかどうかは、治療効果を大きく左右する。本書は主要な筋肉を取り上げ、起始・停止・機能などの解剖学的情報に加え、視診・触診、ストレッチ、筋力テストの方法をイラストと写真で具体的に解説。特に近年、キネシオロジー(運動学/運動機能学)の分野で重要性が高まっている筋力テストについては、固定部位や動かす方向などがビジュアルでよくわかるように工夫した。筋をすばやく特定し、臨床に不可欠な可動域制限や筋力低下などを正確に評価するためのノウハウがつまった1冊。

ISBN:978-4-7529-3098-3
著者栗原修D.C.
仕様B5判 248頁
発行年月2012/07/30
3098-3
定価 本体 5,800円+税
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目次

序 章 筋機能評価法の概要
第1章 体幹筋
第2章 上肢帯筋
第3章 上腕の筋
第4章 前腕の筋
第5章 手の筋
第6章 下肢帯筋
第7章 大腿の筋
第8章 下腿の筋
第9章 足の筋

ページサンプル

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著者インタビュー

『筋機能評価法 ビジュアルで学ぶ触診・ストレッチ・筋力テスト』は徒手療法と密接に関係する触診、ストレッチ、筋力テストの具体的な手順について述べた書籍です。本書の特徴の1つが美しい解剖イラストと、写真に体表解剖図を重ねて関節の動きと筋肉の場所がイメージしやすいことです。実はこれらのイラストと写真はすべて著者である栗原修D.C.自らが作成しています。栗原氏に本書の特徴や使い方についてお聞きしました。

●臨床に役立つように写真とイラストを作成

 

――文章からイラスト、写真まで先生自らが作成された『筋機能評価法』がついに発行となります。いつ頃から執筆をスタートされ、どういうきっかけでこの本をつくろうと思われたのですか。

 

栗原 執筆やイラストの作成を始めたのは5年以上前です。ずいぶん時間がかかってしまいました(苦笑)。なぜ本をつくろうと思ったかと言うと、きっかけは学校でカイロプラクティックを教えていた頃にさかのぼります。授業で理学検査、解剖、触診を担当していたのですが、学校のカリキュラムでは十分とは思えず、自分で資料などをつくって教えていました。私が重視していたのは、臨床で使えるかどうかです。しかしながら、そういった観点で触診したり、筋力テストを教えたりするわけですが、どこかしっくりこないところがあったんです。AK(アプライド・キネシオロジー)も筋力テストも、解剖の知識があった上で、立体的に筋肉を操作するイメージが必要となります。でも、多くの人は解剖学の知識があっても、イメージ化ができていない。そういった状態だと筋力テストをうまく行うことは難しく、臨床では役に立ちません。

 

そこで、なにか良い方法はないだろうかと考えるうちに、自分の勉強の意味もあって、解剖イラストをつくってみたり、テストをしている写真に筋肉のグラフィックを重ねたり試行錯誤し始めました。そうこうするうちに、既存のテストよりやりやすい方法なども考えるようになり、本書の執筆につながっていきました。


――確かにテストの写真に筋肉や骨がうすく重ねられていると、触るべき部位や操作がわかりやすいですね。

 

栗原 臨床を行う施術者や学生からすると、文章より見た方がわかりやすいというのが本音だと思います。そういった面でも、イラストや写真は臨床で使いやすいものになっていると自負しています。

 

●理学療法とは異なる徒手療法の筋力テストとは?

 

――筋力テストというとMMTと呼ばれる理学的検査や整形外科的な検査を思い浮かべる方も多いと思います。本書の中で、徒手療法で行う筋力テストは意味が異なると説明されていますね。

 

栗原 整形外科テストは病気の判断、MMTは麻痺のレベルを見るものです。治療院に来る患者さんは病気の診断がついていたり、麻痺よりもう少し軽症の方が多いと思います。重篤な病気の鑑別はもちろん大事ですが、治療院では麻痺をテストで評価する必要はあまりありません。

 

それよりも重要なのは、筋肉の硬さや過緊張、それに伴う関節可動域の変化です。徒手療法ではそれらを確認するために、ストレッチや筋力テストを行います。

 

たとえば、触診により、ある筋肉が硬いとします。しかし、それはその周りの筋肉に比べてなのか、あるいは反対側の同名の筋肉と比べてなのか、ということになります。しかし、筋肉の硬さは正常な硬さなのか、異常なのか、患者がその部位にコリや症状を訴えるなら異常というわけには行きません。

 

治療する側が患者を診るという意味では、その硬さと症状の原因を考えなければなりません。症状のある筋肉は本当に異常なのか、それではどのように評価すればよいかのかということです。

 

触診では、筋腹の硬さ、筋が作用るための付着部である起始と停止に異常はないのかということは勿論、硬い筋肉が可動域を制限していないのかということになります。これはストレッチ操作で筋肉が正常な可動域の邪魔をしていないかということを評価します。1つの考え方としては、硬いと思われる筋肉が可動域を制限していない場合、過緊張とはいえないということです。ですから、症状があったり、硬いと思っても、やわらかくしたりすることは必要ないといことです。さらに筋肉の硬さがどのようにコントロールされているかということです。血流の変化による化学物質からの影響もそうですが、最終的には神経がその緊張度をコントロールしているのでこれを評価しなければなりません。これは筋力テストで評価することが可能になります。このあたりの神経学的な解説については本の冒頭で紹介しています。ただ筋肉ごとのストレッチや筋力テストの各項目では、複雑な評価などは書かず、力の方向や伸ばす方向などをシンプルに書いているだけなので、筋肉を伸ばす一般的なストレッチのやり方としても参考になると思います。筋力テストの方法もMMTとほとんど変わらないので、そっちの使い方でも応用できると思います。

 

●検査と評価なくしては治療とは言えない

 

――この本では確かに各筋肉のページに紹介されるストレッチや筋力テストには評価や治療は書かれていませんね。治療はどうすればいいのでしょうか。

 

栗原 私の場合はストレッチや筋力テストでわかった結果をもとに、AKを用いて治療します。AKではハムストリングの治療のときに大腿四頭筋にアプローチするように、拮抗筋に注目したりする方法などもあります。ですが、そこを書いてしますと、AKの本になってしまいます。あくまでも治療はそれぞれの方の治療でいいと思いますし、そこにつながる触診、ストレッチ、筋力テストを紹介するのが、この本の目的です。

たとえば筋肉が硬くなっている場合、マッサージ師の方はマッサージを行って筋肉をほぐしますよね。自分が行った施術に対する客観的な評価としてどのようなことができるか、どんな治療でも検査や評価をしてほしいというのが私の考えです。それが治療家としての成長につながると信じています。

患者さんが気持ちいいというのは慰安ですからね。マッサージにしろ、カイロプラクティックやAKにしろ、検査と評価がないと、その患者さんを治療はできませんし、その治療が本当に効果的であったのか検証できません。検査と評価なくしては治療とは言えません。

今、キネシオロジー(運動学、機能運動学)という概念が浸透しつつあります。このような視点から身体を見る方々が筋肉に対する理解を深めるためにも、本書を手にとっていただけるとうれしいと思います。

 

詳しいことはともかく、イラストや写真を見ていただいて、感覚的にインパクトがある場合は、ぜひ本書の細部まで目を通していただきたいと思います。インパクトがあるということは、自分自身の成長につながるものがあるということだと思います。

 

 

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D.C.(Doctor of Chiropractic)。クリーブランドカイロプラクティックカレッジLA校卒業。 訳者に『アプライドキネシオロジー入門』(医道の日本社)、『アプライドキネシオロジー フローチャートマニュアル』(科学新聞社、共訳)などがある。

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