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【海外レポート】ドイツではどんな鍼が流行してる?(後編) [2009.06.01]
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世界ではどのような鍼灸、そして手技・マッサージが行われているのか――。鍼灸の海外事情の第1弾として前回、お送りしたドイツ編の続編。セイリン株式会社海外営業部 ミュンヘン駐在員事務所北川裕康氏に、保険や免許についても説明してもらった。 |
――ドイツでは、日本とは違い、RCTなど大規模な研究が行われていますが、なぜそれが可能なのでしょうか。
北川 ドイツの医療保険は公的保険とプライベート保険の2つに大別され、公的保険は国民の90%が加入していますが、医師の行った鍼治療費は1990年代を通じて部分的に公的保険によって支払われています。
2001年~2006年にかけて実施された大規模な研究は鍼治療を正式に公的保険にて賄うべきかを検証するために、公的保険会社の委託によって実施されたものです。期間中は保険会社による多額の資金援助が研究機関に行われたため、あのような大規模な研究が実施できたのではないかと思われます。
ちなみに、プライベート保険で掛金によって享受できる医療サービスの内容が異なり、ほとんどのプライベート保険では鍼治療費は保険によってカバーされています。
――手技はどのようなものが流行していますか。鍼と併用されるものなのでしょうか。
北川 ドイツでの手技療法には推拿(すいな)、カイロプラクティック、オイルマッサージ、その他にも明確な定義づけができないマッサージ、たとえば日本で一般的にマッサージを呼ばれているようなものが行われています。
鍼との併用も場合により行われますが、それらは治療者に一任されており、必要に応じ、手技療法を担当するマッサージ師や物理療法士によって治療が行われます。医師による長時間の手技療法はほとんど行われませんね。
――このインタビューを読んでドイツで鍼をしたくなった人もいるかもしれません。どういう資格が必要なのでしょうか。
北川 ドイツで鍼治療を行うためには、医師またはハイルプラクティカーの資格が必要です。ハイルプラクティカーはドイツ特有の資格で、簡単な西洋医学的治療からホメオパシー、鍼灸等の様々な自然療法を行うことができます。
――鍼灸の資格制度はドイツにはないのですね。
北川 ドイツだけではなく、日本の鍼灸師のような資格制度は欧州にはほとんどありません。ほとんどの国では鍼治療は医師のみにしか許可されていません。
また、日本の鍼灸師免許では、ドイツで鍼治療を行うことはできません。以前、バイエルン州の保健局へ日本の鍼灸師免許からハイルプラクティカー免許への書き換えを申請しましたが応じてもらえませんでした。
しかし、医師の監督下であれば日本の鍼灸師資格だけでも鍼治療を行うことは可能であり、日本の鍼灸師資格のみで治療をされている先生もいらっしゃいます。
右の写真は「TCM-Congress」という欧州最大のTCM(中国伝統医学)の学会の模様です。非常に盛況で、このようにドイツでは非常に東洋医学への関心が高いです。これからもっと盛んになっていくのではないかと手ごたえを感じています。
(了)




