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私はこうして治療院を名づけました(14)
一匡堂鍼灸院 [2011.11.07]

治療院名のヒミツに迫る「私はこうして治療院を名づけました」。院長の名前でもなく地名でもない名前の治療院は、どうしてその名をつけたのでしょうか?第14回は、下町・東京都江東区にある「一匡堂(いっきょうどう)鍼灸院」です。院長の田中信匡(たなかのぶまさ)先生に、名前の由来をうかがいました。

 

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10年前、突然頸を手術することになり、整形外科にかかっていました。術後は痛み止めの薬をもらっていたのですが、痛みや痺れがなかなかとれず、辛い日々を過ごしていました。そんな中、担当医の先生が「鍼を受けてみたら?」と、古野浩和先生を紹介してくださったのです。

 

 

最初は「鍼か、痛そうだなぁ....」と少し偏見を持っていて、気乗りがしなかったのですが、古野先生の治療を受けているうちに、どんどん体が楽になっていくのを実感しました。頸の痛みはもちろん、体全体のだるさや重さが取れていき、精神的にも落ち着くようになったのです。

 

私は、鍼灸のよさを世の中にもっと広めたいと考えるようになりました。そこから開業を視野に入れて、勤めていた会社を退職し、アルバイトをしながら夜間の鍼灸学校に通い始めました。

 

 

 

 

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学校は江東区にあり、このあたりもよく通っていたのですが、下町独特の生活感や活気に惹かれ、開業するならこういう場所がいいなという想いが次第に芽生えてきました。卒業後の3年間は、自分自身の視野を広げるため、鍼灸三通法の賀偉先生のもとで勉強しながら開業の準備を進め、ついに昨年5月、ここ深川に治療院を開業することができたのです。

「一匡堂」の由来は、私自身の名前にあります。

 

 

高校生の頃、漢文の授業で『管鮑の交わり』(晏管列伝第二)を習っていたのですが、その中の一節に「一匡天下」「天下を一匡せしは」とありました。先生から「名前に“匡”の字が入っているが、意味は知っているか」と尋ねられ、そのときは答えられなかったのですが、後日調べてみると「乱れた国を正しく整える」という意味であることがわかりました。

 

鍼灸治療の目的は、体全体のバランスを整えて、本来あるべき姿に戻していくことにありますから、“匡”の字はぴったりだと思い、「一匡堂」と名づけました。

 
漢字が難しいので、ときどき読み間違えられることがあるのですが、隣に住んでいるテナントの大家さんからは未だに「一国堂(いっこくどう)さん」と呼ばれています(笑)。また、名前の響きから、年配の治療家を想像される方が多いようで「若い先生だったんですね」と驚かれたこともあります。

 
当院には、ベッドを2台置いていますが、うまく時間をずらして、マンツーマンの状態で治療を始めるようにしています。最近は心の悩みを抱えている患者さんが多いのですが、1対1だと話しやすいようで、悩み事や心配事を打ち明けてくださいます。心と身体、両方のバランスを整えるのが治療の目的ですから、そのためにも1人の患者さんにじっくり向かい合うことが大切だと思うんです。

 
開業して2年目になりました。今後もそのスタンスを崩さず、治療に臨んでいきたいと考えています。

 

 

【住所】

1107-4.jpg東京都江東区森下1-4-2

 


【受付時間】
平日 10:00~21:00
土・日・祝日 9:00~17:00
[休診日/火]
http://1kyoudo.com/

 

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