寄稿集 「ツボの選び方」症例と課題

寄稿集「ツボの選び方」において、小誌が提示した症例と課題は下記のとおりである。
寄稿は一つの症例に対する回答であるから、各研究会のスタンスが一目瞭然である。
各研究会の1ページ目には、会の最新情報を掲載した。
なお、図表の提出があった場合は極力掲載したが、回答条件には含めていない。
文字数の制限があるなかでの表現、回答者が誰なのかに注目して読んでみるのも面白い。

【症例】

【患者】
 45歳、男性。中肉中背。

【経過】
X-20 年、運動中にぎっくり腰を発症。動けなくなり緊急でクリニックを受診。3 日間医師の往診を受ける。その後、接骨院にて干渉波による治療を受ける。X年、6カ月前に極度のストレスを感じたあと、急性腰痛を発症。3回の鍼灸治療により改善したが、デスクワークで長く座位を続けると腰部に違和感が生じる。胸腰部伸展動作で腰部に若干沁みるような痛みがある。

【主訴以外の所見】
望診:愛想がよく、明るくよくしゃべる。顔は日に焼けて黒いが、胸腹部や背部は白い。

聞診:声は大きくて高いが、しばらくしゃべっているうちに小声になる。

問診: 夢は毎晩のように見るが、睡眠中に目が覚めることはない。8時間以上寝ないと昼間きつい。午前中はなんとなく身体がだるく、午後から夜にかけて本調子となる。毎食後、一時的に猛烈に眠くなる。常に過食気味で、甘味を好む。便秘することはなく、日によって、毎食後に排便に行くことがある。排尿の回数は他人よりもやや少なく、尿が少し赤みを帯びている。肩こりの自覚はなく、頭痛も背中の痛みもないが、手足ともに、ややほてる感じがある。

切診:脈状は左右ともに沈、虚、数、濇。左右寸関尺の相対的虚実は、左関上が最強、右関上が最弱。各部の虚実の関係は左寸口>右寸口>右関上で、左右の尺中は左寸口と同程度の強さであるが、左右差は判定できない。前腕部の大腸経、下腿部の胆経に圧痛が見られる。腹部や腰背部の皮膚に触れると、やや冷たい感じがする。


⇒日本伝統医学研修センターの「ツボの選び方」特殊証の腰痛、経絡治療により選穴こちらから。
【課題(上記の症例に対して)】

どのように診察をするか、どのような証を立てるか。

選穴理論
病態の解析を行った場合は、病の機序や原因。証の内容。本症例の治療穴(選経や選穴、中心となる穴と補助穴、鍼穴と灸穴)と、その治療穴を選ぶ理由(典拠とする文献や理論)。

選んだツボへの施術方法
鍼の場合は鍼の種類、刺鍼角度、刺鍼深度、雀啄など手技の有無、置鍼時間。
灸の場合は艾の種類、艾炷の大きさ、壮数、使用する線香。
あん摩マッサージ指圧の場合はその術法、時間。

道具の写真(上記の道具を含む、日常の臨床で用いるワゴン上の写真)とその説明文


【索引(1月号)】

No.01 いやしの道協会 堀 雅観、朽名 宗観
No.02 Kiiko Style 研究会 清藤 直人、松本 岐子
No.03 灸法臨床研究会 今野 裕、福島 哲也
No.04 古典鍼灸研究会(付脉学会) 中村 至行、樋口 陽一
No.05 三旗塾と仲間たち 北上 貴史、金子 朝彦
No.06 新医協東京支部鍼灸部会 宮下 宗三、手塚 幸忠
No.07 大師流小児はりの会 谷岡 賢徳、首藤 順子
No.08 中医臨床実力養成研修会 孫 迎、呉 澤森
No.09 東方会 津田 昌樹、丸山 治
No.10 長野式臨床研究会 長野 康司、大野 倫史
No.11 長野式研究会& w-key net 村上 裕彦、石井 弦
No.12 日本鍼灸研究会 吉岡 広記、篠原 孝市
No.13 日本伝統医学研修センター 周防 一平、相澤 良
No.14 鍼・温灸&経絡按摩・関節運動法講習会 杉本 憲一、田中 勝
No.15 北辰会 足立 尚哉、藤本 新風
No.16 脉診流 氣鍼医術研究会 中村 泰山、葛野 玄庵
No.17 命門会 大島 才史、濱本 寛子
No.18 和ら会 川腰 つよし、戸ヶ﨑 正男

※本寄稿集内の「診断」は主に東洋医学的な診断を指す。
※五十音順。各研究会の欄では「主な執筆者」を上に掲載している。

 

※つづきは、雑誌「医道の日本2020年1月号」でお読みください。

⇒日本伝統医学研修センターの「ツボの選び方」特殊証の腰痛、経絡治療により選穴こちらから。

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