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広橋憲子氏の「明日からすぐに役立つオイルマッサージセミナー中級編」 [2010.05.03]
| 競泳日本代表チームのトレーナーとして選手をサポートしている広橋憲子氏による「明日からすぐに役立つオイルマッサージセミナー中級編」が2010年3月15日(日)、東京都・飯田橋レインボーホールにて開催された。今回は初級編からさらにスキルアップを目指す参加者32名がベッド1台に2名、広橋憲子氏を中心とした4名の講師体制で、みっちりと「ディープティッシュー・マッサージ」を含む様々な応用テクニックを学んだ。 |
――今回のセミナーはオイルマッサージ中級編としまして「ディープティッシュー・マッサージ」を講義していただきました。初級者には難しい手技なのでしょうか。
広橋 まずは、スウェーデンマッサージ等の基本ができるようになることが必要です。
その上での応用テクニックとして「ディープティッシュー・マッサージ」がありますので、マッサージの基本テクニックをマスターすることが先決です。
幼児がしっかり歩けるようになってから、走るということが転倒せずできるようになるのと同じです。
――普通のマッサージと最も違うところはどんなところですか。
広橋 1番目の特徴は、マッサージのスピードをゆっくりと行うことです。早いマッサージでは深部に到達することはできません。
2番目の特徴としては、一般的にはマッサージ中、患者に協力してもらって特定の肢位をとり続けるということはあまりありませんよね。ですが、ディープティッシュー・マッサージでは、患者の姿勢を、目的とする筋肉がストレッチされた状態でマッサージします。
そして、筋肉を層として捉え、深部までしっかりとらえて、目的とする層に留まってマッサージすることです。ですから、解剖的なしっかりとした知識が必要です。
また、腱の付着部をマッサージすることにより、筋肉全体が緩むことを期待するのも、ディープティッシュー・マッサージの特徴と言えるでしょうね。
――ディープティッシュー・マッサージは、どのような症状を持つ患者に特に有効なのでしょうか。
広橋 肩や体幹、殿部等のインナーマッスルは、重要な役割を果たしています。それら深部にあるインナーマッスルに問題のある患者の治療に、ディープティッシュー・マッサージは有効な手段です。
一般的な肩コリや腰痛患者への治療の場合でも、奥の筋肉をほぐす必要が結構ありますね。そのような患者さんにも喜んでもらえるでしょう。
また背中や腰の動きを良くする必要がある場合、脊椎に付いている深部の筋肉に働きかけると効果が出ます。このような時にもディープティッシュー・マッサージは使うことができます。
――今回、実技指導して感じたことを教え
て下さい。 受講生がつまずきやすいところ、間違いやすいところなどはどこでしょうか。
広橋 つい力に頼ってしまうところですね。ディープティッシュー・マッサージに力は必要ありません。女性でも楽にできるテクニックです。深いところに到達しようとして、力に頼ってはいけません。ゆっくりと時間をかけて、浅部筋が緩むのを待つ忍耐が必要です。
あと気をつけたいのが、目的とする層に留まってマッサージを続けるということです。途中で別の層にマッサージの力がずれてしまうことがありますので、注意が必要です。
――今回は実技以外にも「施術者の手指と体を痛めない方法」、いわゆるセルフケアについても講義していただきました。やはり施術者自身への日々のケアも重要なのでしょうか。
広橋 もちろんです。様々な方法を駆使して、施術者自身が体を痛めず、疲労が少なく、楽しくマッサージできることが大事です。マッサージ施術は苦行ではなく、患者を少しでも楽にさせることのできる喜びのある仕事ですから、私自身も生徒さんのため、今後も出来るだけ体を痛めない方法を開発していこうと思っています。
――最後に、先生の今後の活動予定をお聞かせ下さい。
広橋 いろいろなマッサージの技術を学ぶにつれ、来院なさる患者さんの幅や層が広がりました。日々の治療や教育の傍ら、今年もヨーロッパなど様々な国に行きマッサージの現地研修を続ける予定です。
マッサージ教育や業界のあり方、テクニックは国によってその様相がそれぞれ異なります。良い点や学ぶところがあればどんどん吸収し、新たな技術を身につけて、日本の皆さまにお届けできればと思っております。
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