1809_main.jpg

お得な定期購読のご案内

Apple、Apple のロゴは、米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。Mac App Store は Apple Inc. のサービスマークです。
Android、Google Play、Google Play ロゴは、Google Inc. の商標です。

1809_tit_contents.png

1809_nakamen_2a.jpg

1809_tit_2.png

巻頭インタビュー&授業レポート
次世代教育者が実践する「学び方 伝え方」
(関連動画あり)

髙橋大希氏 吉田和大氏 松下美穂氏

巻頭インタビュー #01
真似るを学び、真似るで学ぶ
「完コピのマエストロ」髙橋大希氏


髙橋大希氏は、自身が憧れた姿に近づくために「真似る」ことを始めた。その経験が今、氏の教育現場に生かされている。東京衛生学園専門学校に入学した学生は、時間をかけて徹底的に「学び方」を指導される。同校における学び方を構築した氏の学び方と伝え方、そのルーツに迫り、そこから「学ぶとはどういうことか」を解き明かしたい。

【心に刻まれた「99点」】

――髙橋先生が影響を受けた方のお名前と、その理由を教えてください。

髙橋   「影響を受けた先生」と聞いて、最初に思い浮かんだのは原オサム先生(積聚会会長)ですね。原オサム先生は、私が熱海の東海医療学園専門学校在学時に、鍼灸の実技授業を担当されていました。その授業内容は今思うと基本に忠実なもので、授業というより修業に近いような印象です。原先生に手取り足取り指導を受けたというよりは、勝手に惚れてしまい(笑)、「原オサム先生のような臨床家になりたい」という想いがきっかけとなり、原先生がやっていることを真似る、調べることを最初にやっていました。

実は今教員をしているのも、原先生の影響があります。もともと開業希望で、修業のためにも卒後は臨床の現場に入りたいと考えており、静岡県内で1カ所、就職したい場所がありました。しかし、残念ながら私が卒業する年はその現場から求人を出さないことを告げられ、途方に暮れていました。そんなときに「このタイミングで何かアドバイスをしてくださるのが師匠ではないか」と思い(笑)、原先生に相談したんです。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2018年9月号」でお読みください。
次ページに、吉田和大氏の巻頭インタビュー#02を掲載しています。

巻頭インタビュー#02 吉田和大氏の勤務先・東京医療福祉専門学校のご協力を得て「医道の日本900号発刊&創刊80周年記念オリジナル手ぬぐい 使い方の一例」の動画をYouTubeに公開しました。

巻頭インタビュー #02
教えない教え方
「鍼の探求者」吉田和大氏


吉田流あん摩術は東京医療福祉専門学校に直伝される技である。故・平川信代氏は同校で教鞭を執り、その技を学生の身体に伝えてきた。技を体感し、「どうやったらあんな触り方ができるのだろうか」を探究し続けている同校の教員・吉田和大氏は、言葉で教えられなかった部分を、あえて言葉で表現して、学生に伝えていく。教員歴が浅いと謙遜する氏ではあるが、吉田氏の模索と工夫から技の探究法と伝え方を学びたい。

【「ある日突然」を迎えるまで】

――吉田先生が影響を受けた方のお名前と、その方の特徴を教えてください。

吉田   私が影響を受けたのは平川信代先生です。私が本校に入学した2003年から卒業までの3年間、そして教員養成科に入学した2009年の約1年間、平川先生に学びました。もともと平川先生は当校の前身である東京マッサージ師養成所の学生でした。吉田流あん摩術を創始した吉田久庵一世の孫である三世の直弟子で本校設立者である平川荘作先生と結婚して、荘作先生が亡くなられたあと養成所の所長を引き継ぎました。私が学生のときは本校の理事長を務めていました。

知る人ぞ知る、あん摩の名人で、とにかくあん摩に対する情熱が強かった。厳しい先生でしたが、技術を提供したり伝承したりすることに関しては非常にオープンで、自分の技術を隠すことは全くありませんでした。例えば、廊下で会えば「調子どう?」と聞きながら腕を揉んでくる。放課後に友人とあん摩の練習をしていると、通りかかった平川先生が「そうじゃない、こうよ」と腕を揉んできて、その場で授業が始まる。言葉ではなく、揉んで示してくださるわけです。名人の先生に直接触っていただけるというのは非常に貴重で、技術の高さを体感しました。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2018年9月号」でお読みください。
次ページに、松下美穂氏の巻頭インタビュー#03を掲載しています。

巻頭インタビュー #03
1回で聞き取る、 盗み取る
「衝撃の伝達人」松下美穂氏


先生がいったことを1回で聞き取ったり、技の手順や極意を1回で盗み取ったりするのは難しい。それは教育の現場だけでなく、臨床の現場においても共通することであろう。しかし松下美穂氏は、この「1回で聞き取る、盗み取る」ことの重要性を学生たちに繰り返し伝えている。なぜなら、臨床に出たとき最も大切にしなければいけないことがあるから。松下氏に「1回で聞き取る、盗み取る」理由と方法を聞く。

【衝撃を受けた「手」】

――松下先生が影響を受けた方のお名前と、その方の特徴を教えてください。

松下   私が影響を受けたのは、尾﨑朋文先生(森ノ宮医療大学)と清水尚道先生(森ノ宮医療学園理事長)です。1年生のときに初めて尾﨑先生の鍼を受けたのですが、手が柔らかいんです。見た目はそうでもないのですが、実はとても柔らかい。それと鍼の動きですね。「なんでこんな鍼の動きができるんだろう」と衝撃を受けました。なぜ尾﨑先生の手はグリグリ触らなくても止めるべきところで手が止まるのか。あそこに手を止める要因は何だろう。臨床実習のときはそればかり見ていました。そして「尾﨑先生のような鍼をしたい」と思いました。

あるとき、尾﨑先生に「どうやったら先生のような手をつくれますか」と聞いてみたところ、「手は置くだけ」という答えが返ってきました。初めて人の身体に鍼をする授業では、「どうせ人の身体だと思って鍼をしろ」といわれました。学生時代はその意味が分かりませんでしたが、今になって考えると、緊張せずに刺鍼することを伝えたかったのかなと思います。「どうせ人の身体だと思って力を抜かなければ、患者さんにいい鍼はできないよ」と。そして、押手で感じることが大切だということがだんだんと分かってきました。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2018年9月号」でお読みください。