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「オイルマッサージセミナー」広橋憲子氏のインタビュー [2009.02.22]

2月15日(日)、東京都・飯田橋レインボーホールにて、広橋憲子氏による「明日からすぐに役立つ オイルマッサージセミナー」が行われた(主催:医道の日本社)。広橋氏はオイルを用いるスウェーデンマッサージを治療院での日々の臨床に取り入れながら、2008年には北京オリンピック競泳日本代表チームに帯同するなどトレーナーとしても活躍している。セミナーの手ごたえとオイルマッサージの将来性について聞いてみた。

【2009年2月15日 飯田橋レインボーホールにてインタビュー】

 ――盛況に終わりましたが、セミナーの手ごたえはいかがでしたか。

 

広橋 北海道や愛媛など、ずいぶん遠くから参加されている方もいて驚きました。年齢も鍼灸学校に通う20代の若い生徒さんから、86歳の指圧師の方までと幅広かったですね。定員ギリギリまで集まっていただき、会場のスペースに空きがほとんどない状態でしたが、私を含めスタッフ計4人で、きめ細かく教えるよう心がけました。

 

実技中「少しでもわからないことがあれば、聞いて下さい!」と呼びかけると、あちこちらから質問が飛び交って、みなさん熱心に取り組んでいましたね。「オイルマッサージを習得したい」という意欲の大きさを感じると同時に、マッサージの教員として、もっとこういう場を提供せねばならない、と責任を痛感しました。

 

 

――オイルマッサージというと、施術者も患者も「女性」のイメージが強いですが、結構、男性の参加も多かったです。

  

広橋 女性のイメージが強いのは、日本では、オイルマッサージがエステティックで主に行われているためです。欧米では、マッサージのほとんどがオイルマッサージですが、日本では活剤を使わないマッサージが主流ですので、そのような印象を持たれているのでしょう。

 

先入観を持たずに一度、オイルマッサージを取り入れてみれば、無活剤のマッサージに比べて、患者の体の深部までマッサージが到達することに驚くはずです。一度体験すれば、以後ずっとオイルマッサージを治療に取り入れる施術家の方が少なくないですから、今回のセミナーも、そのきっかけの一つになればうれしいですね。

 

 

――テキストには『スウェーデンマッサージ入門』を使用しましたが、スウェーデンマッサージについて教えて下さい。

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広橋 現在欧米で行われているマッサージの原点はスウェーデンマッサージです。スウェーデンからヨーロッパ諸国に広まり、アメリカには、スウェーデン人の移民によってマッサージが持ち込まれ、広まりました。現在でもアメリカのマッサージ学校では「スウェーデンマッサージを教える」と謳うことが「当校は正式なマッサージを教える学校ですよ」とアピールすることになるほどです。

 

医療用として始まりましたが、現在ではスポーツや美容、リラクゼーションなど、幅広いジャンルで活用されています。日本ではまだメジャーとは言えませんが、マッサージ関係者にとって、このテクニックを学ぶことは、大変有意義かと思われます。

 

――ただ、やはり一般の治療院でオイルマッサージを行うのは、大変そうなイメージがありますが……。


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広橋 何も「全身オイルマッサージ」を導入する必要はありません。肩こりや腰痛などが従来の治療法で改善しない場合に、「もう一手」として局所的にオイルマッサージを取り入れることができます。オイルを使ったマッサージは大変だというイメージが強いですが、シャワー設備も必要ありません。私ももともとは鍼灸とマッサージで治療院を開業し、数年が経ってから、オイルマッサージを始めたので、シャワー設備はありません。保湿性が高く、肌にべとつかないオイルを選べば、施術後はお湯で濡らしたタオルで患者さんの体を軽く拭けば、十分です。

 

オイルマッサージを行うにあたって、特別な設備はなくても大丈夫です。いろいろ試しながら、自分が施術しやすいオイルを見つけて下さい。

 

 

――先生はトレーナーとしても活動されていますが、どのようなケアをされているのですか。

 

広橋 世界選手権やオリンピックなどたくさん国際大会に帯同しましたが、海外のトレーナーは中国、日本を除いてみんなオイルを用いたマッサージを行っています。スウェーデンマッサージも一般的に行われています。

 

私は、もちろんスウェーデンマッサージでケアしています。練習での疲労の早期回復、故障がある場合はリハビリの一環として運動療法などを併用しながら行います。体の深部に異常や疲労があるとき、無活剤で無理に行うと痛みが出てしまいますが、オイルを使うと深いところまですっと手を届かせることができます。

 

試合当日が近づくと精神面への働きかけも必要です。たとえば「緊張でよく眠れない」と選手が訴えた場合にも、スウェーデンマッサージを行ってゆったりとリラックスさせます。体の状態がどんなに良くても、精神的に過緊張だったり、不安感が強すぎたり、逆に集中が足らなかったり、なかなか上手くいかない場合が多いです。トレーナーがマッサージをする時、その点も考慮してマッサージを行うと、心身ともに良い状態になることがあります。もちろん、それ以前に選手とトレーナーの信頼関係が出来上がっていることが前提です。大会中でナイーブになりがちな選手の心身ともにサポートするのにオイルマッサージは最適だと言えるでしょう。

 

 

――最後に、先生の今後の活動予定をお聞かせ下さい。

  

広橋 昨年は、北京オリンピック競泳日本代表チームのトレーナーのため丸2カ月は国外でしたし、国内にいるときは、『ディープティシューマッサージ』の翻訳のため、時間の余裕がありませんでした。今年はできればまた海外に行って、マッサージの研究と技術交流をしていきたいですね。

 

 

広橋憲子(ひろはし・のりこ)
東京医療専門学校柔道整復科、鍼灸マッサージ科、鍼灸マッサージ教員養成科卒業。鍼灸マッサージの施術所を開業しながら、スポーツトレーナーとしても活躍しており、水泳の日本代表チームのトレーナーとして、日本選手権や世界水泳などの世界大会へ帯同することも多い。筑波技術大学非常勤講師。

 

 

商品詳細

 

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 スウェーデンマッサージ入門

 価格:¥3,675(税込)

 

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