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ガンステッドカイロプラクティックの松久正氏の診療所が鎌倉にオープン [2009.05.18]
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本誌連載中の「米国におけるカイロプラクティックの現状」の執筆者である松久正氏が帰国し、神奈川県鎌倉市に「鎌倉ドクタードルフィン診療所」を4月16日にオープンさせた。 |
――ドルフィン診療所というクリニック名の由来から教えてください。
松久 実は最初は“鎌倉ガンステッドカイロプラクティック診療所”と名前を考えていたのですが、市役所の担当者から「医療機関に“カイロプラクティック”という言葉が入っていると許可は出せません」と言われてしまい、ガンステッドカイロプラクティックの代わりになる言葉を考えたところ、これからの医療に一番必要な愛と癒しのエネルギーが強いイルカから「ドルフィン」という言葉が浮かび、その名を付けました。
――治療の流れを教えてください。
松久 患者にはガウンに着替えていただき、問診をし、レントゲンを撮ります。その後そのレントゲンを見ながら患者さんに説明し治療を行い、家でのエクササイズ等の簡単な指導も行います。
レントゲンはフィルムレスのデジタル画像でフル・スパイン(後頭骨から骨盤)で撮ります。フル・スパインで撮る理由は、例えば腰痛の場合、その原因は頚にある場合もあるからです。ビルと同様で、上に問題があると下に負担が来る場合もあるからです。現代医学はレントゲンを患者さんに横になってもらって撮っていますが、それではずれがあっても戻ってしまうのでわかりません。ですから私は立ってもらって撮影しています。
日本のカイロプラクティック(以下カイロと省略)の治療所では通常レントゲンは取りません。レントゲンを撮るには医療機関として申請を出す必要があります。そういった前例が少ないため、ここは役所からもなかなか許可がおりませんでした。私は「医療として、カイロ1本で成り立つんだ」ということを実証するために、またこれまでのカイロへの認識を変えてもらうために、そしてそれを日本から世界へ発信するために、医療機関としてのカイロの診療所を開業したのです。
――保険診療はしないのですか?
松久 保険診療をすると自分がしたいことができにくくなると思うので、しません。ですからレントゲンも自費でお願いします。初診料が5000円、レントゲン代が13000円、治療費が6000円なので最初は24000円かかってしまいますが、2回目からは治療費のみの6000円となります。
――ガンステッドテクニックは、どんな疾患に効果がありますか。
松久 対象は老若男女、腰痛から内臓疾患、高血圧、糖尿病、自閉症、夜尿症でも大丈夫です。特に今まで何をしても治らなかった患者さんに来ていただきたいです。そして将来的には予防としてのカイロを続けていくことを啓蒙したいです。
――内臓疾患も治るのですか。
松久 今の医学はその部分だけを治すために薬を入れたり手術で取ったりします。ですが、もともとの問題は脳からの指令を伝えている神経の出口で起きているのです。ですからいくら薬や手術をしても、治す力がそこで妨害されているため、修復していきません。ですからカイロでその神経の出口で妨害しているものを治すのです。
例えば、尿酸値が高くなっている場合、肝臓の代謝や腎臓の排泄機能が狂っているわけです。肝臓が悪い場合は胸椎の4番か5番に問題が出てくるパターンが多く、腎臓は胸椎の11番か12番に問題が出てくることが多いです。そこを治していくと、尿酸を代謝できる能力が上がり、腎臓の排泄機能も上がってきます。
筋肉性の腰痛も同様です。軟部組織に関係している神経をアジャストしていけば、修復できるわけです。

――先生はガンステッドテクニックで治療を行いますが、一般によく行われているディバーシファイドテクニックとガンステッドテクニックの違いを教えてください。
松久 ディバーシファイドテクニックというのは、みんなが容易に習得できるように修正したもので、比較的短い期間で習得できますが、効果が継続しにくいのと整形外科の面から見ても、回旋させるため、どうしても危険がつきまといます。捻ったときに椎骨動脈が損傷する事故はディバーシファイドテクニックがほとんどです。
ガンステッドテクニックはカイロの基本中の基本、本筋で、一番体に負担がなく効果が出せるテクニックです。よく難しいと言われますが、それは基本がわかっていなかったり、近道をしようとするからなのです。きちっとステップを踏んでいけば必ず習得可能で、結果が出せます。そしてガンステッドテクニックはなにより安全です。
――松久先生にとって、ガンステッドカイロプラクティックとはなんですか。
松久 これまでカイロはアメリカが本場でした。しかし今のアメリカの医療はひどい状態です。なぜかと言うと、歴史が浅くて土台や精神性がないため経営に走ってしまい、いいものがどんどんなくなってしまっています。それに比べ日本は昔から精神性を重視する国です。病気は精神性がないと治せません。ですから私は日本からカイロのよさをアメリカへ逆輸入させたいと思っています。
僕にとってガンステッドカイロは手段です。鍼もそうですが、内側から治すというコンセプトをみなさんに知ってもらうための手段なのです。薬や手術による医療を見直し、このコンセプトを認知させることが私の役割だと思っています。それをここ鎌倉から日本そして世界へ発信していきます。
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松久正氏(まつひさ・ただし)
1966年、三重県生まれ。92年、慶應義塾大学 医学部卒業。国立三重大学病院整形外科・鈴鹿回生総合病院整形外科勤務。99年、ハーバード大学附属病院&ローズメディカルセンター(ボストン)にて人工関節手術研修。 2000年、南カリフォルニア健康科学大学入学 。02年、パーマーカイロプラクティック大学へ転校。03年、パーマーカイロプラクティック大学ガンステッドクラブ エクゼクティブ試験合格。05年、パーマーカイロプラクティック大学 卒業 。最高学業優秀賞、学長賞、国際名誉カイロプラクティック賞を受賞。05~08年、アリゾナ州フェニックスにあるGonstead Chiropractic Clinicにて診療。2009年04~鎌倉に「鎌倉ドクタードルフィン診療所」開院 。 |




